「ウィズ・コロナ掲示板」(2022年1月1日~)

当地伊豆では夏本番を控え、海水浴場の開設を発表しています。
コロナ下において経済の歩みも止めないためには「ウィズコロナ」の精神のもと、
受け入れ側も受け入れる側もコロナ対策を心がけた行動が求められます。
法人会では、本掲示板を通じて、今後ともその点を訴えかけていきたいと思います。


◎1月1日フェイスブック掲載の法人会コラム

新年明けましておめでとうございます。
こちらは寒くはありますが、比較的に穏やかな年明けになっています。
2022
年がこうして穏やかな年になる事を願わずにはいられません。

今朝は伊豆新聞に興味深い記事もありましたが、「伊豆の虎たち」の写真が目に入りましたので、
元旦なので縁起物の記事をピックアップする事にしました。

右側は、東伊豆町の伊豆アニマルキングダムのホワイトタイガー、
母シロップと父ナイトから生まれた「バニラ」「メレンゲ」「ホイップ」
シロップの愛情を受けながらすくすくと成長…とあります。
何か、名前のラインナップが本当にかわいいですね。シロップが甘えてくる…という文面にも思わず反応してしまいます。
白虎は中国の四神の一つ…として縁起物である事も強調されてます。会いに行きたいですね。

左側には、南伊豆町の来宮神社の祭典として行われている、
近松門左衛門の「国姓爺合戦」が原作の虎退治の物語が表現される「小稲の虎舞」が紹介されています。
来宮会会長が「コロナ禍で2年連続で中止となったが、今年は寅年。できることを願うばかり」とあります。
寅年の今年こそ…というコメントが、コロナの収束、今年こそ…という思いとかぶりました。

虎の威を借りてでも良い年に…と思う元旦です。

伊豆アニマルキングダム
http://www.izu-kamori.jp/izu-biopark/




◎1月2日フェイスブック掲載の法人会コラム

今日は朝刊がお休みですので、昨日の伊豆新聞一面の記事を取り上げさせてもらいます。
写真は、伊豆市のNPO法人「NPOサプライズ」が10年前に始め、今では、地元高校生が中心となり、
毎月1回、駅周辺を清掃しているという「修善寺大掃除」。
まず、この活動が10年間継続されてきた事に驚きを覚えました。

NPO代表の「すぐに大きな課題に取り組むことはできなくても、
何かを始めないと問題解決につながらないことを経験を通して学んでいるのだと思う」の言葉は、
この10年間の活動を証明するもので、最初は大人たちが投げかけた事を、若い世代がしっかりと受け継いで、
一人ひとりが、環境問題について考える事に繋がっているようです。
「小さな活動、大きな広がりへ」という見出しの通り、やはり、経験からの思いは強いのだと改めて感じます。
若者は若者で自分たちの未来を考えています。
大人は、そのきっかけ、仕組み作りをしてあげれば良いのかもしれません。

記事の左端に「SDGs 17の目標」が書かれています。
SDGsという言葉が独り歩きし、日常の中で、改めてこの項目の一つ一つを意識する事も余りありませんが、
目標の中には、これからの世の中で改善を求められるキーワードがたくさん入ってます。
貧困、飢餓、健康、福祉、教育、平等、安全、エネルギー、働きがい、技術革新、責任、気候変動、
海の豊かさ、陸の豊かさ、平和と公正、パートナーシップ…。

ただ言葉だけ追っかけても、何も変わりません。
こうした高校生たちのように、足元を見る活動を一つでも継続し、自分たちが出来ることを考える事が大事なことだと思います。
理屈ではなく実践。

自分が置かれている立場で何ができるか…。
高校生たちの姿に新年の誓いを新たにしました。




◎1月3日フェイスブック掲載の法人会コラム

気がつけばお正月三が日も最終日。
事務所の方は、明日から仕事始めとなります。
年末年始は、特に何をするわけでもないのに過ぎるのは早いですね。皆さんはどんなお正月を過ごされたでしょうか。

今朝の伊豆新聞一面に、「サンマ2千匹、宙舞う」の見出しがありました。
西伊豆町の豊幸漁業が、漁船乗り初めで冷凍サンマ約2千匹をまいたというもの。
昨年は、コロナの関係で中止だったため2年ぶりとのことです。
確か1ヶ月ほど前、この豊幸丸が漁を終えて帰港した記事を取り上げました。
不漁だった去年の漁獲量の更に5割減で地元民へのサンマの格安売りも中止になったと…
そんな中でのサンマ投げ…簡単な事ではなかったと推測します。
景気づけに、皆に喜んでもらおう…という海の男ならではの気前の良さを感じました。
帰省していた50代女性の「約30年ぶりに参加して、古里に帰ってきた感じがした。サンマが頭に当たって痛かったけれど、楽しかった」
とのコメントが何とも微笑ましかったです。

今年の豊漁を願わずにはいられません。




◎1月4日フェイスブック掲載の法人会コラム

今日から仕事始めとなります。
天候も安定して、比較的に穏やかなお正月が送れたような気がします。
私事ですが、神奈川に住む2人の息子からは、正月に2人で食事をしている画像がLINEで送られてきました。
しばらく会えていないので、兄弟仲良く、元気そうで何より…と少し安堵しましたが、
来年は共に正月を迎えられればと思いました。

今朝の伊豆新聞一面には、下田市爪木崎の「水仙まつり」会場の水仙が見頃を迎え、三が日賑わった記事が掲載されています。
3日間の来場者が約6千人で、「新型コロナウイルスが今より猛威を振るっていた昨年よりは多いが、
コロナ禍前に比べると34割減という」と記事には書かれています。
こうした観光イベントの記事等については、
必ず「コロナ禍前に比べると…」という枕詞で数字が比較された形で表記される事が多いです。
これは、確かにデータとしては必要な事なのかもしれませんが、何か、原因を全てコロナに押し付けているような印象もあり、
個人的には余り好きではありません。

コロナ禍となってもう2年が経過しました…そもそも、観光低迷は年々深刻な状況となっていましたので、
コロナが無ければ今まで通りだった…という事も無かったでしょう。
また、コロナによって巣ごもり需要が伸びたように、消費者ニーズも変わりつつあります。
そういう意味からすると、コロナさえ…という考え方は少し怖いような気もします。
今こそ、「求められる観光の形」を冷静に模索すべき時ではないかと思います。


水仙の見頃は中旬までで、開花が遅れている一部箇所では下旬まで楽しめ、水仙まつりは31日までという事です。
甘い香り漂う満開の水仙の道をたどると、目の前は海…気持ちも晴れ晴れしますので、是非、お出かけください。


下田市観光協会
http://www.shimoda-city.info/




◎1月5日フェイスブック掲載の法人会コラム

今朝は読売新聞の「イズメンカード」の記事に目が留まりました。
伊豆市が開催する、市内の未婚男性を対象とした婚活イベントの際、
参加する男性陣のアピールポイントなどを記したプロ野球カード風の「イズメンカード」を用意し、婚活を後押しするという取り組み。
今回の対象は2141歳の消防団員15人。うまく女生と話せない人が多い…との声があり、
プロ野球ファンの市職員の発案により作られたそうです。
法人会でも数年前まで、青年部会で婚活事業を開催していたので、婚活に関わる難しさは理解しているつもりです。
やはり、自己PRが苦手な方は、最初のきっかけ作りが難しい部分もありますので、
このカードは話題作りのいいアイテムになろうかと思います。

話題は少しずれますが、先日テレビ番組で、温泉地の老舗旅館の女将さんたちが、
個性豊かな「女将カード」を作成し温泉街の活性化に取り組んでいる様子を拝見しました。
人物が際立つ事で、旅館への思い、温泉地への思いが変わってくることもあるな…と感じました。

美味しい料理や温泉、風景も観光地として大事な要素ではありますが、旅先での出会いって特別なものがあります。
旅先で真っ先に思い浮かぶのが、お世話になった人の顔…って事も少なくありません。

また、以前、ある旅館の取り組みで、社員さんの名刺の裏側に、
その社員さんが人生で一番大切にしている写真を印刷している名刺を頂いた事があります。
社長さんによると、確かに個々の名刺を作る事での経費はかかりますが、
その名刺の裏側にある写真一つが、従業員やお客様の間での話題、
コミュニケーションのツールとなって人間関係に役立つのです…と聞いて、心から感心した事があります。
とてもチームワークのいい旅館さんでした。

日々、私もたくさんの名刺のやり取りをさせて頂いています。
気が付くと、机の名刺入れの中がいっぱいに…この方、どんな人だったかな…という事も少なくありません。
そこには、基本的に、会社名、所属、役職などしか記載されていないからです。
人の魅力は、その人の立場や役職などだけではかり知る事は出来ません。
名刺交換した際、その人の人生の一部だけでも踏み込めるような名刺があると面白いと思います。




◎1月6日フェイスブック掲載の法人会コラム

今朝は随分と冷え込んでいますね。
昨日、全国のコロナ感染者数が2,600人を超えました。感染者数が急激に増えた事に戸惑いもありますが、
ここは冷静にしっかりと状況を見定め、いつも通りの感染症対策を心掛けるしかありません。

さて、今朝の伊豆新聞一面には、下田市白浜で焼き肉店「特選黒毛和牛雌専門 焼肉U」を運営する「UKAI」が
製造、販売する「ぶっかけコンビーフ」が人気で、昨年4月の発売以来、5千個を売り上げるヒット商品になっている…
という記事が掲載されています。

同社の鵜飼社長は8年前に父の生まれ故郷である白浜に移住。
夏季繁忙期とオフシーズンの売り上げ格差、コロナによる利用客の減少に危機感を抱き、
経営安定化のために商品開発に取り組んだといいます。
A5
ランクの黒毛和牛のテール肉と、白浜の海水を45時間煮詰めた天然塩、タマネギ、青トウガラシ、ニンニクを混ぜ合わせて
ペースト状に仕上げ、ご飯にかけて食べるのがお薦めとのこと。
手間を惜しまず、地元白浜の天然塩を使っているところがいいですね。
最近では、テレビでも紹介され話題にもなり、下田市のふるさと納税の返礼品にもなっています。

社長は「地元スーパー、商店での店頭販売も検討中で、オリジナル第2弾の商品も準備している。
下田の名を全国に知らしめるお手伝いができればいい」と頼もしく話されています。

まずは、お試しあれ。

「特選黒毛和牛雌専門 焼肉U」ホームページ
https://mesu-ushi.com/




◎1月7日フェイスブック掲載の法人会コラム

昨日、関東周辺も積雪に見舞われ、伊豆の方でも山沿いを中心に雪が積もりました。
雪に慣れていない地域では、準備もままならず、雪で立ち往生し、事故を起こす事も多いです。

お出かけの際は、交通情報に気を配り、無理のないようにして下さい。
今朝は、静岡新聞にあった記事に目が留まりました。観光庁が、旅館やホテルの改修にかかる補助金を拡充するというものです。
露天風呂付き個室の整備、テレワーク用設備導入などを想定。
2020年度予算として550億円から更に1千億円を上乗せし、補助率は2分の1(上限2千万円)としていたが、
経営体力の弱い事業者については補助率を3分の2に拡大、上限も1億円に引き上げられるといいます。
上限は5倍に、補助率も状況によっては3分の2までというのですから、思い切った形での補助制度の拡充だと思います。

具体的にも、宴会会場を個室食事会場にしたり、温泉地やリゾートなど休暇先でテレワークをする「ワーケーション」
に対応したスペースを設けたりする改修なども対象とされているように、
団体から個人へ、ワーケーション対応など、時代と共に求められる観光ニーズに積極的に転換するための補助制度になっています。
先を見据える宿泊関係施設の経営者の方にとっては、魅力的な制度でありますし、
リフォームなどに関わる建設関係業者の方にとってもチャンスとなり得るのではないでしょうか。

記事の最後の方に、観光庁は、使われなくなった旅館など廃屋の撤去、土産店など関連施設の改修も支援…とあります。
廃屋の撤去については、先日もテレビ報道で、ある温泉場の廃屋の撤去費用が10億円にのぼり、
地域行政では手が付けられずにいる状況も目にしました。
廃屋は、伊豆にも本当に多く存在し、この下田市でも、その取得について、
いくらかかるか分からない撤去費用をめぐって、市長と議会の間で論争にもなっています。

こちらの方も、国としての更なるテコ入れをお願いしたいところです。
同じ観光庁の管轄と言えば、今回の変異株の急拡大によって、
観光支援事業「GoToトラベル」の再会が当面見送られる方向で調整に入ったとの報道もありました。
前述した補助制度は正に観光産業の先を見据えた補助事業、「GoToトラベル」は現状を見据えたカンフル剤的な支援事業。
両事業とも際限なく投入できる財源が国にあれば問題はありませんが、
課題が山積している今、観光業全体の未来を考え、今、何を優先すべき事業であるのかを熟慮する必要があるのかもしれません。


国土交通省観光庁
https://www.mlit.go.jp/kankocho/




◎皆様からのコメント(一部抜粋)

廃屋(特に廃業ホテルや観光施設)の撤去費用などの援助は必要ですよね。
良い場所に廃墟があるとその観光地自体の評価に関わるのと、その一等地を利用することができませんから。
一方で温泉旅館の部屋付き露天風呂設置への補助金はどうでしょう。
お湯が豊富でないほとんどの温泉地での部屋付き風呂はただの沸かし湯を意味しています。
温泉地の温泉の良さを壊すだけです。しかも、個別の旅館への援助でしかない。と、思っちゃいます。
そうは言っても、困窮している観光業や旅館などに何らかの援助は必要だと思いますが。
大きなチェーンより小さなところへの手助けを望みます。

gotoはもはや時期を逃したと思ったりもします。
コロナで利用者が来なかった時期ならともかく今からやる意味はないとおもいます。
コロナの時期なら観光業へのカンフル剤としての効果は大きかったと思いますが、
今やってもただの旅行者への安価な旅行のススメみたいな感じになってしまい、
その後の旅館の利用に悪影響が出るかもと思ってしまいますね。

どうなんでしょうか?

旅行や飲食は補助を前提とするべきではないと思います。
最近では、実質これだけの金額で泊まれると、支払い額がメインとなっています。
内容ではなく価格面だけでは魅力的ではないです。
継続してお客さまを呼び込む為には、内容を充実する必要があります。
Go Toの予算を補助的な変動費ではなく、設備投資など固定費として使うことを考えて欲しいですね。


◎1月8日フェイスブック掲載の法人会コラム

今日から「成人の日」を含めて三連休です。
そんな中、急激なコロナウィルス感染者の増大により、昨日、沖縄、広島、山口に「まん延防止等重点措置」の適用が決定されました。
寸前で成人式が中止、延期される事態となっています。
これから受験シーズンも控え、一生に一度の機会がまたコロナによって失われたり、翻弄される事に、何ともやり切れなさを感じます。
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月以降は河津桜まつりなども予定されていますが、その影響も気になるところです。

さて、そんな中ではありますが、伊豆の国市ゆかりの北条義時が主人公の大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の放送開始が明日9日に迫り、
伊豆新聞に大きく掲載されています。
豪華出演者も話題ですが、こうした大河ドラマを通じて、
伊豆の歴史、良さを知って頂くきっかけになる事はとてもいい機会だと思います。

今から12年前、大河ドラマ「龍馬伝」の折には、
下田の宝福寺において、龍馬脱藩赦免をめぐって、勝海舟、山内容堂の会談があった事、
翌年に下田で龍馬が蝦夷地開拓という生涯の夢を語った事を知り、
宝福寺住職と共に発足した「伊豆龍馬会」にて「下田龍馬伝」の幟を作り、街中に掲げてもらいました。
また、市内通貨として龍馬コイン、小判を流通させる取り組み等々、様々な発信をさせて頂きました。

韮山反射炉が世界遺産に登録された折には、最初に反射炉が建設されたのが下田で、
酔っ払った米国の水兵が偶然にその建設現場を見てしまった事から、
急きょ取り壊されたという史実(下田には反射炉跡というバス停があります)や、
反射炉のレンガが河津の山奥で作られていた事などから、何とか結びつけられないかと取材に周ったりもしました。

伊豆は古くからは流刑の地であり、下田などは海上交通の要所であった事から、その歴史、伝説は伊豆各所に点在しています。
こうした機会を、伊豆の国市だけでなく、伊豆にある各自治体も大いに便乗して、
結びつけられる歴史を探りながら、伊豆総出で広報PRしたら…と思います。


「鎌倉殿の13人」
https://www.nhk.or.jp/kamakura13/




◎1月9日フェイスブック掲載の法人会コラム

昨日は、近隣の美術館や飲食店に出かけました。
飲食店では、成人式で帰ってきたであろうグループを一組見かけましたが、
三連休の初日の割には、観光客の方も含め、外出を控えていらっしゃるのかな…という印象でした。
感染者が出ていない伊豆の先端においても、コロナ感染拡大の影響はあるように思います。

今朝の伊豆新聞には「ご当地ナンバー、手に笑顔」の見出しで、ナンバーを手にするご年配の方のいい笑顔の写真が一面を飾っています。
このナンバーは以前にもこの掲示板で紹介をさせて頂きましたが、下田市政50周年を記念して製作されたもので、
下田市のゆるキャラ「ペルリン」がサーフィンをしているデザインです。
昨日は、私のフェイスブック友達の何人かもナンバー取得をアップしていました。
大事だなと思うのは、この写真の方が語っている「このナンバーで町を走り、下田の宣伝のお訳に立ちたい」という気持ち。

下田市は、近隣集落が合併して出来た自治体。集落の団結が強い反面、市としての一体感は…と思う事もあります。
市政となった50年前に3万人を超えていた人口も今では2万人を切る寸前。来年には中学校も合併されます。
新中学校ではサーフィン部も新設されるので、このナンバーデザインはタイミングが良かったような気もします。

いずれにしても、市民に一体感をもたらす取り組みは今後も必要かと思います。




◎皆様からのコメント(一部抜粋)

今日交付を受けました。
伊豆半島から県内東部までバイクでウロウロしてますので、下田市のPRになります。

カッコいいですね。


◎1月10日フェイスブック掲載の法人会コラム

今日は成人の日。
今朝の伊豆新聞には、賀茂6市町で成人式が開かれた事が一面を飾っています。
コロナ感染が広がる中、こうして成人式が開かれたことに、まずは良かった…と心から思います。
準備にあたられた関係者の皆様も、感染症対策に細心の注意をはらわれたと思います。本当にお疲れさまでした。

紙面にある新成人の言葉に地元の先輩成人にも届くメッセージがありました。
東伊豆町の新成人は「東伊豆という帰ってくる町があればこそ、私たちは目標に立ち向かうことができる。
社会に貢献できる大人になれるよう精進したい」。
松崎町では「松崎で生まれ育ったことに誇りを持ち、古里を守ろうと努めなくてはならない。
日本と松崎の未来のため、向上心を忘れずに前進していく」。
西伊豆町では「古里を離れて暮らしていると、西伊豆の夕日や海が恋しくなる時がある。
西伊豆で育った誇りを忘れず、責任感を持った大人になる」。
帰ってくる町あればこそ…国と古里のため…この町で育った誇り忘れない…
多くの新成人は、古里を離れて活躍する道を進みます。
しかし、その根底に古里があるというこの言葉を嬉しく思うと共に、
この新成人たちが胸を張って語れる、帰ってこられる古里であり続けられるよう、
我々、古里に残る大人が踏ん張らなくてはいけないと思いました。

先輩成人の誓いです。




◎皆様からのコメント(一部抜粋)

生まれ育った古里は大切です。
そこでずうっと暮らせることも良いことですが、離れて暮らすことも大切な体験のように思います。
時々私は、人には生まれ育った古里と人生で感じた心の古里があるのではないかと思います。
新成人が心の古里を見つけられることも期待しています。



◎1月11日フェイスブック掲載の法人会コラム

三連休中に成人式も終わり、コロナの感染拡大の影響もあるのか、町中はひっそりとした空気が漂っているような気がします。
今朝の伊豆新聞に「グルメ、認定品1冊に」という見出しで、
南伊豆町商工会が町内の飲食店と南伊豆ブランド認定品を掲載した冊子「南伊豆グルメ&ブランド認定品ガイドマップ」
3万部発行したという記事が掲載されていました。
今まで別々に発行していた2冊の冊子を1冊にまとめたとのこと。
冊子の発行に併せ、伊勢エビなどが当たるスタンプラリーも開催されるようです。
当法人会でも、観光に寄与したいと、女性部会事業として、毎年4月に「ふれ愛ガイドマップ」を1万部発行しています。
(昨年はコロナの関係も考慮し中止)
下田市、賀茂郡5町をエリアとし、特産品、地域のお祭り、パワースポット、伊豆の絶景などなど、毎年テーマを変えています。
関東近県の法人会女性部会宛に郵送していますので、最近では、このマップをきっかけに団体旅行に来て頂いたりもしています。

ただ、ここ数年思う事は、観光地でも、最近はスマホなどによる情報取得が主流となり、
こうした紙媒体のガイドマップの需要がどのぐらいあるだろうか…という事です。
先日も、飲食店で、手を伸ばせばすぐそこにあるガイドマップに目もくれず、
互いのスマホを見ながら、次はどこに行く…と言いながら、ワイワイと検索し合っている若者グループを見かけました。
一方で、こうしたガイドマップを片手に観光地をめぐる年配の方々もいらっしゃいます。
ただ恐らくですが、昔に比べると、紙媒体の冊子は在庫に残る事が多くなっているような気がします。
であれば、やはりその紙媒体を手に取ってもらう工夫が必要となってきます。
ここにあるスタンプラリーもその一環だと思いますが、例えば、ご朱印巡りなどのご朱印帳などは紙媒体なればこそ…。
お寺だけでなく、宿泊施設、飲食店、観光施設などの観光地巡りにも、そのガイドマップも持って回る事で、
旅先の思い出に繋がるような付加価値が生まれ、思い出として手元に置いておきたいようなものになれば…と思います。

次のガイドマップ発行に向けて、少し知恵をしぼりたいと思います。




◎皆様からのコメント(一部抜粋)

旅行者の視点から言えば、紙媒体のこういうガイドパンフレットはとても助かります。
特に地図と合わせて見れるものは常に探しています。
ただ、宣伝ばかりのもの、地図と結びつきにくいものが多いですね。
今いる場所から行ける範囲の食事処、そして行き方がわかるものなどの情報はありがたいです。
スマホで検索すると、とても狭い範囲の情報だけなので地域全体の情報は探しにくいんですよね。
その辺の使い分けを製作者サイトできてると見やすく利用者も増えるのかなと思います。
そのバンフ自体がネットで評判になることもあります。
良いものを作ってくれるとありがたいです。


◎1月12日フェイスブック掲載の法人会コラム

昨日は、法人会の正副会長、青年部会長、女性部会長が集まる機会がありました。
様々な業種の経営者の方々だけに、現状の経営に関する意見交換が自然と繰り広げられました。
建設業に関しては、需要はあるものの原料の高騰と人手不足に悩まされていること。
宿泊業に関しては、オミクロン株の感染拡大が報じられた事で、その後の三連休で半分程度のキャンセルがあり、
以後の予約がストップしてしまい、先が見通せない状況であることなどが報告されました。
また、他業種への乗り換えや企業間の合併の流れも急激に進んでいて、
正に生き残りをかけた企業競争が進んでいることも論じられました。

今朝の伊豆新聞には、そうした企業の取り組みが記事として取り上げられています。
「伊豆経済ジャーナル」の紙面には、伊東市の観光土産品製造卸業をしている会社が、コロナ禍での売り上げ低迷を受けて小売業に参入。
一時は売り上げが1割にまで激減し、観光客の消費に頼らない地元の消費を狙っての新事業への進出であったとのこと。
昨年3月に弁当店、12月にはたこ焼き店の販売を開始し、今後はキッチンカーで各地イベントにも出店するといいます。
左側には「わが町の老舗」という見出しで、
熱海市の漬物の製造・販売を手掛ける創業75周年を迎えた老舗商店の紹介が掲載されています。
「昔ながらの作り方を守っていることが支持されている」と認知しながら、
季節の野菜などを使った漬物やレモンや大根などを酢漬けにした「ベジ・ピッカ」を発売。熱海ブランド認定商品にもなったそうです。

思い切って他業種へのチャレンジを試みる企業、自社の商品の強みを認識した上で、更に高みを目指す企業の心意気を感じました。
伊豆新聞一面にあったのは、先日、この掲示板でもご紹介した観光庁の高付加価値化推進事業の補助金を実際に活用している企業、
河津町の旅館「かね吉一燈庵」。
共有スペースであった食事場所を全て個室にリニューアル。
感染リスク低減と同時に、20室あった客室を15室に減らし「個室だけの宿」として、前向きなミニマム化を果たしたといいます。

この補助金については、次年度は更に1,000億円上乗せされ、用途や補助枠なども拡充されるので
宿泊業界の方々は是非、積極的に活用して頂きたいと思います。

また、今日の新聞の折り込みに、下田市の土屋新聞店が地元のクックランドさんとコラボしたチラシが入っていました。
話を伺うと、県内有志の新聞販売店さんが共同での新規事業を立ち上げたようです。
地域の企業、お店を応援すると同時に、満足頂ける商品を新聞購読者にお届けし、販売店の売り上げにも繋がる取り組みであるとのこと。
新聞販売店の強みである折込料がかからないこと、宅配網を使ったお届けが出来る事などからの事業のようです。

今後、最低でも月に1回程度は企画するようです。
クックランドさんの商品も先日テレビで紹介され人気のお弁当ですが、下田駅でしか買えない商品でもありますので、
この機会にお試し頂けるといいかもしれません。

コロナ禍で生じたピンチをチャンスに変えようと、様々な企業がその枠組みを超えて、チャレンジをしています。








◎1月13日フェイスブック掲載の法人会コラム

昨日、全国のコロナ感染者数が1万3千人を超えました。
そのほとんどが、感染力が強いオミクロン株との報道がされています。
もちろん、楽観視してはいけませんが、重症化率が極めて低いことや、ウイルスの潜伏期間や発症までの期間がデルタ株などより短く、
諸外国では急激な感染拡大はするものの早めにピークアウトする傾向にもあり、
ここは冷静に通常の感染症対策を心掛ける事が大切かと思います。

昨日、何人かの事業者の方と話をする機会がありました。
飲食店経営の方は、12月にようやく売り上げが戻ってきたところ…今回のオミクロン株はそんなに恐れなくてはいけないんですかね…
と、とても、悔しそうでした。
事務所に相談にこられた方は、予定していた事がこの感染拡大で中止に…
きっかけは今回の感染拡大を恐れた方の感情的な行動からという事でした。
伊豆でも、ごくわずかですが感染者の報告があり、巷では「誰だろう」が噂され始めています。
今思うのは、コロナ感染自体も当然に怖い事ではありますが、
それが蔓延する事により、疑心暗鬼が起こす人の心の歪みが一番の恐怖だと思います。

戦うべきはウイルスであって人同士ではありません。
冷静に、冷静に…今、本当に訴えたい事です。

今日は、静岡新聞にあった「コロナ差別防止への動画作成」の記事をピックアップします。
県公式チャンネルにて明日からユーチューブにて公開されます。

一人一人が「優しい心」「いたわりの心」を…と呼びかけています。




◎皆様からのコメント(一部抜粋)

感染が怖いのか、重症化が怖いのか、冷静に見極めて判断する段階にきているのかと思います。
普通に人々が暮らせるようには何を恐れて何をしたら良いのかを。
多額の融資という名の借金を負った事業者の方々が返済に迫られても、ちゃんと返せるように。
それぞれが真面目に仕事をすることで暮らし向きが良くなるために。


◎1月14日フェイスブック掲載の法人会コラム

冷え込む朝です。雪が心配される地域では、一段と警戒が必要です。
今日は、静岡市まで会議の日帰り出張がありますので、早くから出かけます。
コロナ感染にも最大限に気を配りながらの道中になりそうです。

さて、今朝の伊豆新聞の一面には、松崎町と県内を中心にまちづくりのプランニングなどに携わる「地域まちづくり研究所」が、
住民しか知らないような『隠れた名所』を掲載する景観マップの作製を進める過程でのワークショップの様子が掲載されています。

ここで掲載されている声に「カエルの鳴き声がきれい」「田んぼの中にほこらがある」という内容を聞いても、
松崎町の大ファンの私としては、とても興味をひかれます。
この取り組みのいいところは、来誘客へのアピールだけでなく住民が地域の良さを再認識するきっかけとなること。
最近、地域を見直すために地元をテーマにした研修企画を度々開催してますが、
驚くほど地元の事を知らなかった事に気が付かされます。

本当に灯台元暗しだな〜と思います。
観光客側の気持ちになると、ここに…これは…という発想も出てきて、郷土愛にも繋がります。
住民参加型の観光事業は、町全体に「わが町へようこそ」の空気を醸成する事になりますし、
観光事業者では思いもつかないヒントが発見されるかもしれません。とても良いことのように思います。





◎1月15日フェイスブック掲載の法人会コラム

昨日は静岡出張に行ってきました。雪での道路状況も心配でしたので電車を利用しました。
電車のダイヤも雪の関係で遅れ気味になっていましたが、いつも熱海で生じる待ち時間が行帰りとも無くなり、
皮肉にも非常にスムーズに乗り継ぎできました。
印象に残ったのは、帰りに熱海駅から乗り継ぐ際、ちょうど高校生の通学時間と重なったのですが、
高校生がそれぞれに距離をとり、誰一人話す事もなかったことです。
今までもそうしたタイミングで何度も乗車しましたが、受験を控え、コロナ感染拡大下での緊張感が伝わる印象的な情景でした。
他の乗客の方も終始無言でした。

今朝の伊豆新聞一面には、下田市市政施行50周年が祝われた記事がありました。
伊豆地区各市町の首長、議会議長、市内各界の代表者、国会議員、県議ら来賓200人を迎え、50周年の節目を祝った…とあります。

これも一市民のつぶやきとして捉えて頂きたいのですが、コロナ禍でこうした形になる事は仕方なかったとは思いますが、
一市民としては「そうなんだ…」と思うばかりです。
松木市長は、グローバル(世界)とローカル(地域)を組み合わせた「グローカル」をキーワードに…と話し、
御用邸所在3市町が協定を締結した…この記事にある国土交通省の「みなとオアシス」登録された…とありますが、
今のところ、具体性をもってのメッセージが市民に伝わってないような気がします。
もしかしたら、私の感性、勉強不足の問題かもしれませんが…。
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周年の節目を終えた今、市民と共に…という姿勢、メッセージをお願いしたいです。

この記事の下には、前参議院議員で東伊豆町に移住、町長選に出馬を表明している岩井茂樹氏が、
下田青年会議所主催で一般の方も含め40人が参加し、意識転換を促している様子が掲載されています。
この記事の中にもグローバルとローカルという、松木市長と同じキーワードが語られたようです。

リーダーや一部の方だけでなく、住民一人ひとりにこのキーワードをどう感覚的に浸透させるか…
そして、まずはリーダーが具体的にその形を示すこと…その事こそが未来へ繋がる道になるかと思います。





◎1月16日フェイスブック掲載の法人会コラム

皆様も同様だと思いますが、昨夜、津波警報が鳴り響いて飛び起きました。
自宅は海に近い平地にあるので、とりあえず車で市内の高台に避難。テレビの情報を聞きながらそこで2時間弱を過ごしましたが、
迷った末に自宅に戻りました。
あれから8時間以上が経過した今、未だ全国の津波注意報、警報は解除されていませんので、まだまだ、注意が必要です。

車で避難中、市内に避難場所が用意された放送が流れました。
真っ先に浮かんだのはコロナ感染のリスクでした。思えば、コロナウイルスも世界を駆け巡った脅威ですが、
今回の津波についてもトンガでの大規模噴火が起因して起こった脅威であり、
予測不能…というところもどこかコロナに繋がるような気がします。

こうした災害で意識する事は不適切かもしれませんが、改めて、世界は繋がっている…と思いました。
しばらくは、コロナ、津波と地球規模でのリスクと相対さなくてはならないストレスも相当なものですが、
こんな時こそ、人として、声を掛け合い、支え合って乗り切っていきたいと思う朝です。

皆様のご健康、ご無事をお祈り致します。




◎皆様からのコメント(一部抜粋)

親日国で知られるトンガの皆さんもなんとか応援したいです。

被害が無くて良かったが、地域によっては、津波が到着したのが11時頃で、警報、注意報が出たのが、015分。
津波到着から、1時間も遅れた警報。
最初の気象庁による津波情報(確か8時頃)では、この列島沿岸での津波高は、0.2mだった。
小さくて良かったが、過小な情報は、被害を大きくする。
逆に言えば、現在の気象科学は、まだこの程度の能力しか無い。
「群盲象をなぜる」のレベルから1歩進んだ程度。
やはり、不確かな推測に頼るのでは無く実測が必要。
噴火と同時に、海上保安庁を出動させて、津波の大きさを観測させる程度の危機対応能力すらないのが、現在の政権担当者達。
参考までに、噴火した場所(津波発生源、此の列島時間の午後1時頃)まで奄美大島から約8,000km
この間を津波は、約時速800kmで伝わって来た。
海上保安庁の艦船の速度が50km/h程度だから、最寄りの沖縄から出港したとして、津波到着40分前には、津波と巡りあい、
津波注意報を発する事は出来たはず。

少なくとも、到着1時間後の警報・注意報なんてぶざまな事にはならなかったろう。


◎1月17日フェイスブック掲載の法人会コラム

津波騒動に終始したような週末でしたが、目立った被害もなく幸いでした。
さて、伊豆新聞にも同様の記事が掲載されていましたが、今朝は静岡新聞のこの記事をピックアップさせて頂きます。
伊豆半島ジオガイド協会が、西伊豆町田子に伝わる保存食「潮かつお」の紹介イベントとして、
カネサ鰹節商店の5代目、芹沢安久氏が歴史解説や解体を行った記事が掲載されています。
ジオというと、地形などから地球の歴史を学ぶジャンルのものだと思っていましたが、
「土地」の歴史という意味では、この潮かつおの歴史は奈良時代にも遡るもので、
正月に縁起物として飾る文化も土地に脈々と受け継がれている事を考えると、
ジオの地形に負けない歴史を背負っているものだと思います。

ただ、食した形としては、この潮かつおを細かく砕いたものをお茶漬けか、
B
級グルメで話題となった「しおかつおうどん」だけでしたので、
潮かつおの歴史を聞きながらの解体などについては実際に見て見たいと思いました。
恐らくは、潮かつおへの思いも深くなり、味わいも増すのではないでしょうか。
芹沢さんには何度か講演もお願いし、取材もさせて頂きましたが、
郷土の食文化を背負った職人さんの拘りには、いつも感服します。


カネサ鰹節商店
https://katsubushi.com/




◎皆様からのコメント(一部抜粋)

私は中学生の頃、丸の物を、切り分けた事があります。(逆に、茶漬けの中身、塩鰹うどんを見ておりません。)
当時の塩鮭の厚さ(1cmていど)1切れでも、茶碗一杯のご飯で茶漬けをすると塩が強すぎるので、
極めて薄く削ぎ切りで片身から切り出し、それを軽く炙ると塩が吹きだし、身が吹きだした塩粒で見えなくなりました。

それを、4切れほどご飯に乗せお茶をかけていただきました。
正規の食事というより、間食として食べておりました。


◎1月18日フェイスブック掲載の法人会コラム

まん延防止が110県で検討されている事が報道されました。
昨日、偶然にテレビ報道で耳にした事ですが、専門家の方が、コロナの致死率がインフルエンザの5倍…
これがインフルエンザと同等にならないと…という発言がありました。
そして朝のテレビでは、別の専門家がコロナの致死率は1%でインフルエンザの50倍…
これが落ち着くには来年の春…という発言を耳にしました。
1
夜にして5倍が50倍…1%が本当なら、毎日2万人の陽性者が出ている今、毎日200人の方が亡くなっている計算になります。
その直後に12歳以下のワクチン接種の話題に移り変わり、
小学校低学年の子どもに「ワクチンを打ちますか」とマイクをつきつけ「怖いんで、打ちたいです」とこわばる表情の子どもの映像…
流石に違和感を覚えます。
50
倍と答えた専門家の方の数値は恐らく、新型コロナウイルスの今までの統計からの数字(正確には1%に達していませんが)
5
倍と答えられたのはオミクロン株の数字でしょうか(こちらも具体的数字が示されてはいません)
また、コロナの場合、無症状の感染者の方が相当数いる事を考えると、インフルエンザとは全く分母が異なりますので、
この致死率での比較は全くピンときません。

いずれにしても、全く一貫性のない情報がテレビを通じて垂れ流されています。
一部の政治家が訴えるコロナと経済との両立を果たすためには、
国民が納得するような情報開示と混乱を招くような形での報道は控えて頂くようにお願いしたいと切に願います。

来年の春まで…など、とても事業者は耐えられません。
さて、今朝の伊豆新聞の一面には、東伊豆町の稲取温泉旅館協同組合が、
稲取の空き店舗を利用した直営カフェ「クレープ&ドリンク タテノイチ」をオープンする記事が掲載されています。
コロナ禍で客足が遠のいた稲取温泉に賑わいを取り戻そうと、
組合の若手幹部が中心となって観光庁の補助事業「高付加価値化推進事業」に応募、採択され、準備を進めてきたといいます。
看板メニューはクレープ。アジフライや季節の果実など「地元の食材を包む」「ゆったりとした時間を包む」「まちの思い出を包む」
の三つの「包む」がコンセプトであるとのこと。
今月20日オープン以降、営業時間は午前10時~午後5時。火曜日定休。

旅館の経営者の方々が、自身の宿を出たところで町の賑わいの為に共同でカフェを経営…
昔なら、とても考えられなかった取り組みです。

近いうちに覗きに行ってきたいと思います。




◎皆様からのコメント(一部抜粋)

全くその通りだと思います。
恐怖心を煽るだけの科学的でない考察は良くないですよね。
コロナがただの風邪と言う人たちの言質はデマでコロナが危険という人たちの言質については
科学的な検証もされずにフリーパスなのがおかしいと思います。

コロナの評価については本当に難しいと思いますが、そこに暮らしている人たちの生活は今も続いているし、
これからも生き延びなければいけません。

普通の経済生活が早くできるようにならないかと願います。

このような情報の積み重ねの発信が大切だと思います。
コロナが落ち着いたら稲取温泉に出かけてみたいです。


◎1月19日フェイスブック掲載の法人会コラム

今日の朝は一段と冷え込みました。
今朝の伊豆新聞一面には、「1万枚のレコード、店内彩る」の見出しで、
河津町にあるカフェ「デルモニコス」さんが、
魅力と個性に優れた個店をたたえる「地域のお店デザイン表彰」で特別賞に輝いた記事が掲載されていました。
賀茂地区で受賞されたのはこのお店だけであったようです。
評価は「来店客の年代やスタイル、リクエストに合わせ店主が選ぶBGMが、
時にアットホームであり、時にムーディーであったりと、何気ない心地よさをつくり出している」とあります。
店内は昭和レトロ調の落ち着いた雰囲気であり、地元産の野菜や肉などを使ったランチプレートが人気だとのこと。
私の世代だと、初めて買ったのはレコード。お小遣いをコツコツと貯めてやっと買ったレコードのことは今でも忘れられません。
そう言えばあのレコードどこに…と思いながら、この記事写真を見て「もしかして、この中にあるかも…」などと考えてしまいました。
近いうちに探しに行ってみようと思います。

学生時代によく行った飲食店が昔のままの姿で残っていたりすると、
その空間にいるだけで若い頃の気持ちに戻ったり…勝手に落ち着ける自分の場所を決めて通ってみたり…
マスターの顔を見るとほっとしたり…こうした飲食店の空間は人生の一部にもなったりします。

まだまだ、近くにこうした飲食店がある事が、本当に幸せな事だと思います。
飲食店の皆さん、コロナに負けず頑張って下さい!




◎1月20日フェイスブック掲載の法人会コラム

昨日は、当会の女性部会十数人ですが、昼食会と会議を下田東急ホテルで開催しました。
食事会場は貸し切りの上、4人テーブルに2名で、感染防止パネルを各所に配置、距離をとった形でとなりましたので、
パネル越しの対面者以外の方とは話も余り出来なかったですが、ホテル側は随所に本当に細心の配慮がされていて、
こちらも安心感がありました。もちろん、会議場も同様でした。
ここ数日、毎日多くの感染者数が報道されていますが、経済を回す事も同様に「命」の問題である事を思えば、
「ウィズ・コロナ」を本当の意味で実践に繋げていかねばならない時であると感じます。

今朝の伊豆新聞の一面には華やかな写真と共に、今日から始まる日本三大つるし飾りの一つとして知られる
「雛のつるし飾りまつり」が始まる記事が掲載されています。
稲取町内5会場に3万個、210対とありますので、本当に会場内は華やかに彩られます。

この雛の吊るし飾りは、江戸時代から伝わる風習で、親が子の成長を願い、その一つ一つの飾りに意味があります。
犬は、お産が軽いことから子宝・安産。花は、花のように可愛く育ちますように…。鶴は長寿や健康。俵は食に困らないように…。
猿は、病がさる、災いがさる…。子にかける本当にたくさんの願いが、この飾りの一つ一つに込められています。

コロナ禍の今、子どもたちの未来が本当に心配になります。
この願いが込められたつるし飾りを眺めながら、先の世に願掛けをしてみるのもいいかもしれません。


雛のつるし飾りまつり(稲取温泉旅館協同組合)
https://inatorionsen.or.jp/hina/




◎1月21日フェイスブック掲載の法人会コラム

連日、コロナ感染者数の増加、まん延防止が…との報道が過熱していますが、
重症化率が低い事もあり、以前に比べると、やはり危機感が薄くなってきているように思います。

今朝の伊豆新聞には、今年3月に東伊豆町町長選挙を控え、
既に出馬を表明している前参議院議員の岩井茂樹氏が同町で事務所開きをした記事が掲載されています。
後援会の加藤会長が「短い時間ではこの町を立て直すことは難しい。今回だけではなく末永い支援をしてもらいたい」と呼びかけると、
岩井氏は「もし自分が東伊豆町町長になれ、仕事ができるかと思うとワクワクする…」としながら
「町の課題の一つ一つを解決したい」と答えています。
私は、先行き不透明な地方行政のかじ取りを「ワクワク」という言葉で語った岩井氏の姿勢に共感しました。
不安と戦っている住民に必要なのは、このエネルギーではないかと…。

その下には、昨年12月に深澤新町長が誕生した松崎町において、経営指導を手掛ける講師を招き、職員研修会が開かれた記事があります。
講師からは、チームの力が大切…としながら、トップが変わった時がチャンス。変わるなら今だ。と話されています。

今、近隣の自治体では、今までと違った経緯のニューリーダーが誕生する気運が高まっています。
しかし、リーダーが変われば全てが変わる…というのはやはり幻想にすぎないような気がします。
ここにもあるように「リーダーが変わった時がチャンス」と、
町のために役に立つ人がいる場所が「町役場」だと誇りを持って言える役場職員さん、
若者が胸を張って帰れる町を作ろうと奮起する住民が一体となって、
ニューリーダーを盛り立てていこうと一つになる事が大事だと思います。

3月17日、松崎のニューリーダー深澤準弥町長、全国10人に選ばれたスーパー公務員の松浦城太郎氏を招いての
「官民協働」をテーマにした「第19回伊豆下田元気塾」が開催されます。
こうした気運を更に高めていこう!というイベントです。

是非、ご参加願います!
結局、最後は宣伝でした(^^)




◎1月22日フェイスブック掲載の法人会コラム

昨日、県内の感染者数も千人を超え、静岡県もまん延防止を国に要請したという発表がありました。
来月からは河津桜まつりなど伊豆にとっての一大イベントも予定されていますので、
早めにピークアウトしてもらう事を願うばかりです。

今朝の伊豆新聞一面には、元下田市長の石井直樹氏が、
大正初期から昭和初期にかけて発行された郷土の同人誌「黒船」全巻を下田開国博物館に寄贈したという記事が掲載されています。
大ブームとなった「唐人お吉」も、郷土歴史家でもある村松春水がこの黒船で発表したのがきっかけで、
吉川英治、島崎藤村ら中央文壇の文人も寄稿していて、郷土にとってはお金には変えられない貴重な宝物だと思います。

私も歴史に関わる会に携わり、龍馬やお吉を題材とする小説本を発行させて頂いた関係で、
この黒船にある貴重な歴史証言の数々を目にする事がありましたが、本当に興味深い内容で、
一般の方にも分かりやすい表現での解説を加えたダイジェスト版が発行され、多くの市民が目にする機会が出来ないだろうか…
と思った事があります。

また、何人かの郷土史家の方と交流もさせて頂き、膨大な歴史資料に埋もれた部屋を見せて頂いた事もありますが、
いつも思うのは、こうした研究、資料がどう引き継がれていくのか…という事です。
話を伺い、交流させて頂いた方々は70歳後半から80歳、90歳代の方もいました。
興味がある資料があるなら好きに持っていってくれ…と高価そうな資料を惜しげもなく私に渡そうとする方もいました。

今、歴史に興味のある若者は少ないです。しかしそれでは歴史が引き継がれていきません。
私が最初に龍馬が好きになったのは「おーい、竜馬」という漫画本でした。(本当は司馬遼太郎さんの小説といいたいところですが…)
それから、龍馬が生きた幕末という時代に興味を持ち、関連する歴史本を集めました。
飽きっぽく、文字本を最後まで読むことが苦痛で漫画ばかり読んでいた自分が、そうした本だけはむさぼるように読みました。
そして、そんな歴史への妄想を人にも伝えたくなり、小説まで書きました。漫画が描ければ漫画にしたでしょうね。

本を出版してから、子どもたちに歴史の話をしてくれないかと、小学生、中学生に話をする機会が何度かありました。
私はそんな時、必ずこう話します。「一人でいいから、大好きな歴史上の人物を見つけて下さい。
好きな人の事は、その人が好きなもの、生きた時代、考え方、全てが知りたくなります。それが歴史への入口です」と。

若い人に歴史に興味を持ってもらうには、その歴史上の人を好きになってもらうには…
そうした思いが自然に伝わる歴史の町であって欲しいと思います。

歴史を引き継ぐためにも。




◎1月23日フェイスブック掲載の法人会コラム

昨日は、ここでもご紹介した、旅館の若旦那たちが中心となって稲取にオープンした、
クレープなどを提供するカフェに行ってきました。
年々寂しくなる温泉街においての空き店舗利用もさることながら、
若者の支持を集める施設としての成功して頂きたいと思いました。
ただ、20日から始まった「雛のつるし飾り祭り」については、人出の点で、
コロナの影響で出鼻をくじかれた印象は否めませんでした。

今朝の伊豆新聞一面には、県がオンラインで「伊豆地域移住セミナー 伊豆でみつけた私の暮らし方」
が開かれた様子が掲載されています。
ここでゲストに招かれているダチョウの育成等をされている堀浩一さんには、
取材したご縁で元気塾の講師も努めて頂きました。
新たな事に挑戦する方を紹介する取材では、驚くほど移住者の方に行き当たる事が多く、
女性部会企画では、移住者の方だけをテーマとしたマップを作成した事もありますので、
多くの移住者の方にお話を伺う機会がありました。
移住自体、相当なエネルギーを要する事なので、やはり、エネルギッシュな方が多く、
良い点も悪い点も、外から伊豆を見る目を持っていらっしゃるので、とても参考になるご意見を伺えます。

ただ、うまく地元に溶け込んでいる方もいる一方、やはり疎外感が拭いきれない…と話す方もいらっしゃいます。
女性部会の方などは他の町から嫁いでこられた方が多いので
「私なんか、何十年経ってもやっぱりよそ者よ」と話される方もいらっしゃいます。

会では「移住者の方に学ぶ」というテーマで研修企画をした事がありますが、
受け入れる受け入れない以前に、こうした移住者の方に学ぼう…という姿勢が必要な気がしています。

記事の中で、堀さんが、近所づきあいに不安を持つ移住者希望者が多い事について
「忙しくても祭りの準備とか手伝えなくても『当日は来てね』と、みんな優しく声を掛けてくれる。いつかちゃんと恩返しがしたい」
と話されています。

こうした関係性が自然に養える地域となれば、移住者の方にとっても地域にとっても理想的だと思います。




◎1月24日フェイスブック掲載の法人会コラム

今朝の伊豆新聞一面には東伊豆町の「はさみ石」の写真が掲載されています。
住民有志組織「はさみ石へ行こう」(森田隆裕代表)が、このはさみ石に畏敬の念を持って、
新しいしめ縄を結び、地域の無病息災や繁栄を祈ったといいます。
代表の森田隆裕氏には、約5年前、法人会会報の取材でこの「はさみ石」の下でお話を伺いました。
元々、この「はさみ石」は、海から船の上から見る事が出来ても、
陸から降りていくには、ロープを使って急斜面の山肌を降りなければたどり着けない場所にありました。
商工会役員として、この「はさみ石」を下から見上げた森田さんは、「こんなに大きかったんだ」とその雄大さと神秘性に感動し、
「この感動を1人でも多くの方に感じてもらいたい」と、たった1人で早朝、休日を利用し、草を刈り、看板を立て、
そして下に降りる梯子をかけました。
行くとお分かり頂けると思いますが、ここに材料を運んで、1人で…と、当時、とても驚きました。
森田さんにその動機を尋ねると、行政や様々な機関に呼びかければ安全面や財政面の話から前には進まない…
自己責任であれば誰にも何も言われないでしょ…と答えられました。
決して気負わず、自然体で自分のしたい事にコツコツと取り組む姿勢に感動を覚えました。
今では、「はさみ石」が信仰の対象であった歴史から、鳥居や小さな祠まで設置されています。

記事には「はさみ石へ行こう」という組織名で紹介されていますが、
取材した当時、「はさみ石を世界遺産にする会」と名乗っておられました。
「会員は1人だけどね」と笑う森田さんの笑顔がとても素敵でした。
こうした「はさみ石」への純粋な思いに、1人また1人と仲間が協力する形になったのだと思います。

「はさみ石」は、巨石の間に挟まっている石の様子が、子供を抱いている夫婦のように見える…とも言われ、
古くからは、この海が豊富な漁場であったことから、なわばり争いが絶えない2つの部落をみかねた天狗の兄弟が、
この巨石の間に小さな石を挟み、そこを境界線として争いを止めさせたという伝説もあり、とても不思議な存在感があります。
ただ、それを生かすも殺すも、こうした人の思いがなければ輝きを放てません。




◎皆様からのコメント(一部抜粋)

石垣事務局長さんありがとうございます!
今朝早く出掛け新聞良く見てませんが、
伊豆新聞さんが大きく取り上げていただきありがたいです。
はさみ石を世界遺産にする会はまだ解散していません。ただ会員は増えてませんが()
はさみ石の開発も少しずつ進み、熱心な仲間も増え、多くの人が訪れるような場所になることを夢見ています


◎1月25日フェイスブック掲載の法人会コラム

今朝の静岡新聞には、全国に広がりを見せる「まん延防止等重点措置」の適用について、
要請のあった静岡県についても今月27日~来月20日までとする方針が今日にも決定する…という記事が掲載されています。
そして、その裏側に、コロナワクチンの健康被害についての記事…
新聞等において、ワクチン推進の弊害になるような記事が掲載される事はめずらしいと思います。

昨日、山梨県知事がワクチン未接種者に外出自粛要請を出した事で、
ワクチン未接種者への差別に繋がらないか…という議論が噴出しました。
急激な感染増加に、もちろん任意ですが、5歳から11歳の子どもにも3月以降、ワクチン接種が出来るよう厚労省が承認。
3
回目以降の接種も前倒しに…という風潮が高まっています。
しかし、一方、こうしたワクチン被害が疑われる事例は1,400件を超える数が報告されているのも事実。
息子さんを亡くされた方は「担当者は取り合ってくれず、申請を受けようという積極的な姿勢はなかった」と話されています。
もし、それが事実であれば、やはりバランスを欠いていると言わざるを得ません。
また、こうした話をすると「反ワクチン」というレッテルを張られるような風潮もおかしいと個人的には思っています。

オミクロン株のように、重症化率が低いとされるこの流行期だからこそ、
信用できるデータに基づき、冷静に、ワクチン効果やそのリスクについての議論が必要だと思います。




◎皆様からのコメント(一部抜粋)

コロナに関しては未知のウイルス、ワクチンについては特別承認のもの。
だから、すべての説は現時点での仮説だと思っています。
研究をしている学者さんの取り組みには敬意を払いますが、どなたの説もどんな立場であっても傾聴に値するかと思います。
この2年間で様々な状況を経験してコロナ感やワクチンの安全性についても
様々な意見について謙虚に耳を傾けなければいけないのではないでしょうか?

デマだ、デマだと言ってるだけでは進歩がありません。

ワクチン未接種だから外出自粛、飲食店から感染拡大するなどのイメージ対策はそろそろ止めて欲しいですね。
数値や統計など具体的なエビデンスを示した対応して欲しいです。
それよりも学校や医療施設などへの対応に資金や人員を集中して対応して欲しいものです。
最近思うのですが、若い知事と年配の知事の対応を見ていると、柔軟性の違いを感じます。


◎1月26日フェイスブック掲載の法人会コラム

昨日、正式に静岡県の「まん防」の適用が決定し、明日から指定地域となります。
今朝の伊豆新聞には、21日から南伊豆町で開催予定の「みなみの桜と菜の花まつり」について、
緊急会議を行い、規模縮小、一部行事の中止を決めたとの記事が掲載されています。

静岡新聞には、「ガソリン高騰抑制の異例措置」という見出しで、歯止めがかからない石油価格の抑制を目的に、
元売りに補助金を支給して卸価格の上昇を抑え、それが適切に反映されているかどうか小売り側を調査する…などとしています。
これを経産省関係者は「壮大な社会実験」などと表現しているという事ですが、事実であれば、とんでもない事だと思います。
わざわざ、元売りに補助金を与え、小売りを監視する…
何故、このような二重手間をとらなければいけないのでしょう。
しかもこの緊急時に「社会実験」などと…。

当会では石油組合の事務も受託していますので、毎月1回は、ガソリンスタンドさんら組合役員の方が集まっての会合があります。
スタンド自体、セルフスタンドが誕生以来、サービス競争にも限界がある事から、ずっと価格競争の波との戦いでした。
加えて、年々、燃費も良くなり、電気自動車も登場し、全体需要の減少でガソリンスタンドの数も激減しています。
1円でも安く…それは、どのスタンドさんも考えている事ですが、限界はあります。
また、そんな苦しい経営状況の中でも、国や自治体からは、生活インフラとしての要請は求められてきます。
(補助金制度はありますが)

ここにある石油業界関係者の言葉で「消費者に分かりにくい仕組みで、店頭でトラブルにならないか」と懸念している…とあります。
全く同感です。消費者は、これでガソリン代そのものが安くなる…と拡大解釈をしてしまうからです。

以前、この政策が発表された際にも書きましたが、ガソリン代の中には、
ガソリン税の暫定税率分が1リットル当たり25.1円含まれています。
ここで数円を元売りに渡すより、この暫定税率を引き下げるなり、期間を限定して止めるなりした方が、
スタンドの監視など必要もなくなり、よっぽど実効性が高く、
個々の単価が設定されているスタンド側もお客さんに説明がついて最良の方法のような気がします。
(もしかしたら、そもそもが暫定なので、ここで議論に上げると廃止…という顛末を心配しての事かもしれませんが、
必要なものであれば暫定ではない形でのガソリン税を政策として立ち上げればよいと思います)

また、経済産業省が国土交通省の管轄であるガソリン税に踏み込めない…と言った、
縦割り行政の弊害であるのかもしれませんが、そこは政治家の出番かと思います。

このような事は、ガソリン税の仕組みを知っている方なら誰しも思うはず。
しかし、その事には触れられないまま、こうした政策が発表されます。

ガソリン代の高騰は物流にも大きく影響し、物価高騰の大きな要因になっています。
今、実験などという余裕は世の中にはありません。
国民誰しもが思う事については、何故それが出来ないのか…という理由も併せて教えて頂きたいと思います。




◎皆様からのコメント(一部抜粋)

ガソリン税を払うときに(ガソリンを給油する度に)、ガソリン税分の消費税、(25.1円の1割2.5円)を払わなければならない。
「税金をはらう」行為に消費税が取り立てられる。
そんな、馬鹿な。
別途計算するので、ガソリンスタンドが煩雑になるならやむを得ないかもしれない。
しかし、何処でガソリンを給油しようと、支払額はコンピュータが計算して、レシートに結果を印刷して渡される。
簡単に、実際のガソリン金額とガソリン税額を計算、表示してくれる。
消費税金額も、コンピュータが計算して表示される。
ガソリンの価格に消費税課税して、ガソリン税分は消費税を請求額から外すのも、プログラム一つ。
ガソリンスタンドの労務が増えて煩雑になる訳でも無い。
現に、コンビニやスーパーのレジでは、商品により消費税課税率が異なる10%課税商品と8%課税商品、
そしてそれぞれの内税、外税を内部のコンピュータが仕分けして消費税額を計算している。瞬間に。

ガソリン税は、消費税率ゼロにする事になんの不便も生じない。
何故に、私達は、【ガソリン税を払う行為に、消費税を課税】されなければならないのか?

上目線の現場知らず、コロナも油も同じデスネエ 管理社会の呪縛で
でも時代の変わり目かなあとも思います。


◎1月27日フェイスブック掲載の法人会コラム

今朝の伊豆新聞に、南伊豆町にある下田高南伊豆分校に植物工場「複合環境制御装置」が完成したという記事が掲載されています。
全国の農業高校で5校のみ、静岡県内では初めてのようです。
記事によると、作物の生育に重要な光、温度、培養液等を統括的に制御し、
定時、定量、定量、定価格の「4定」を重視した経営が可能な栽培システム…とあります。
高校では、この農業工場を生かし、本年度より農業経営などの新たな科目を開設するといいます。

南伊豆分校の生徒さんを対象にした、就職希望の生徒さんを対象とした模擬面接会を法人会で毎年実施していますが、
現実として、ほとんどの生徒が農業に従事する進路を選ぶことはありません。

また、昨今、温暖化の影響もあり、予測不能な不安定な気象状況から、野菜の不作、値上がりも度々報道されます。
農業の現実を知れば知るほど、将来にわたって安定した収入を得ようと思えば、
やはり、足踏みをしてしまいがちになってしまうのも無理ないところです。
工場…という表現は何が適当な表現はないかな…と思いますが、4定が現実なものとなれば確かに「経営」が視野に入ります。

また、貴重な学びの機会が出来る事で、この分野に進出を考えている企業、研究を進める大学、機関がコラボし、
南伊豆町がこの分野で注目を集める機会となるやもしれません。

私たちの生活を支える上で貴重な産業分野です。今後に注目をしていきたいと思います。




◎皆様からのコメント(一部抜粋)

素晴らしい取り組みですね!今高校生だったら入学したいです!


◎1月28日フェイスブック掲載の法人会コラム

昨日は上部団体主催の会合が静岡市であり、いつもは公共交通機関を利用するところ車で行き、
早めに会合も切り上げさせてもらい、どこにも立ち寄らずに帰ってきました。
高速道路は、トラックは多く走るものの乗用車は本当に少なく、コロナの影響を感じました。

本当に出来るだけの感染症対策をしましたが、当事務所は職員2名で運営してますので、
万が一を考え、今日は休暇を取らせてもらい、週末にかけ自宅に籠もる事にしました。
河津桜まつりも、規模縮小で1日から開催する記事が掲載されていましたが、本当に早く日常に戻ってもらいたいと思います。

今朝の伊豆新聞には、下田市にある「伊豆下田高橋養蜂」の高橋鉄兵さんが、
県の「2021年度ふじのくにに未来を開く農林漁業奨励賞」を受賞した記事が掲載されています。
耕作放棄地を開墾してミツバチを放ち、採取した蜂蜜を原料とした6次産業化などの取り組みが評価されたとのことです。

少々裏話になりますが、高橋鉄兵さんは前にもご紹介した「伊豆龍馬会」のメンバーでもあり、
個人的にも親しくさせてもらっていて、高橋養蜂の蜂蜜は我が家には無くてはならないものになっています。

彼が下田に移住して養蜂を始める前、幕末の志士たちが好きだった彼は、
敬愛する高杉晋作や龍馬の故郷を訪れ、銅像などを前に養蜂業に身を投じる覚悟を誓ったと話し、
伊豆龍馬会に入れて下さい!と自ら申し込んできました。
いつもは控えめで後ろに下がっている彼ですが、養蜂の話を聞くと、急に饒舌となり、熱い思いが溢れ出し止まらなくなります。

去年、農園を見てもらいたい…と、彼の農園に伺った事があります。
この細く荒い道を上がっていくんだ…という山道を昇り、ブルーベリー、レモン、キウイなどの果樹が一面に広がる風景を見て、
こんな場所を開拓したんだ…と改めて驚きました。
最初は、本当に1人でコツコツと汗を流し、そんな彼の養蜂にかける思いに共感、協力する人たちが現れ、
今では、ミツバチの楽園になっています。

彼の作る蜂蜜は、彼の人柄そのもの。純粋です。
鉄兵!おめでとう!

伊豆下田高橋養蜂
https://takahashihoney.net/




◎1月29日フェイスブック掲載の法人会コラム

感染者数も全国で8万人を超え、今朝の新聞は…と、少し鬱々とした気持ちで伊豆新聞の朝刊を手にして、
最初に目に入ったのが、この写真でした。

下を向いてばかりじゃだめだぞ、たまには空を見上げなきゃ、美しいものに目を向けなきゃ…
そう、写真に叱咤されているような不思議な気持ちになりました。

一面には、「2大桜まつり準備着々」の見出しで、来月1日から規模縮小で開催される、
「河津桜まつり」と南伊豆の「みなみの桜と菜の花まつり」の駐車場準備や看板設置に励むスタッフの方々の姿が掲載されていました。
昨年に引き続き、コロナ禍での縮小開催…イベント開催まであと3日…
どんな気持ちで作業に励んでいるんだろう…と思うと、切なくなりました。

刻一刻と時間は過ぎゆく中、自然と同じで、人も営みを止める事は出来ません。
何かをしなければ…思えば、このコラムもそんな思いで始めました。

この写真の横にある「素晴らしき日々」を信じて。




◎1月30日フェイスブック掲載の法人会コラム

静かな週末です。
今朝の伊豆新聞に、東伊豆町稲取にある「東伊豆海のみえる農園」の日帰り型農園利用者を募集している記事が掲載されています。
広さ50平方メートルが4区画、40平方メートルが26区画、
年間使用料はそれぞれ24480円、22440円、入会金は1.000円(5年間有効)。
畑のインストラクターが常駐し、農機具も無料で貸し出しています。
民間とは違い、料金も含め、初心者の方でも大変利用しやすい制度になっていると思います。

そうだな…と思ったのは、海のみえる…としたネーミング。
海岸線を走る機会が多い地元民にとって、海がみえる…は、余りにも日常の風景になっていますが、
客観的に見れば、これは大いなる魅力のひとつ。農業に汗を流しての海を見ながらの一休み…
この開放感は山地の農園にはない魅力です。

また、土と向かい合う農業は健康寿命が長くする…とも言われています。
海のみえる農園で健康寿命を伸ばしましょう!というキャッチも、リタイア後の移住を薦める上でもいいかな…と思いました。

この農園は平成284月にオープン。フェイスブックページには、
写真付きで農園の様子も見ることが出来ますので、ご興味があれば是非ご覧下さい。


東伊豆町役場のオーナー募集のページ
https://www.town.higashiizu.shizuoka.jp/.../ent/2413.html
海のみえる農園フェイスブック
https://ja-jp.facebook.com/.../%E6%9D%B1%E4%BC%8A%E8%B1.../




◎1月31日フェイスブック掲載の法人会コラム

早いもので1月も今日が最終日。
穏やかな年明けを迎えた時が、何か随分と昔のような気がしてしまいます。
明日からは河津桜関係のイベントも開催される予定ですので、感染拡大が一日も早く収束してくれる事を願わずにはいられません。

今朝の伊豆新聞の一面には、週末の土日にかけて、
松崎町環境改善センターにて「松崎町SAKANアートワールドカップ」が開かれたという記事が掲載されています。
「なまこ壁コンテスト」では、県内外の左官職人4人が巧みな技術を披露、特徴の異なるなまこ壁を完成させた…とあります。
松崎町出身の左官の名工、入江長八を輩出した松崎町においても、
このなまこ壁をきれいに仕上げる事ができる左官職人さんは2名だけとのこと。
記事には、ベトナムから約5年前に来日した外国人の方に指導している職人の方が
「海外の人もなまこ壁に興味を持ってくれてうれしい。歴は浅いが、やる気がすごい」と期待した…とあります。
左官を「SAKAN」と表現し、アートワールドカップとしてYouTube発信する取り組みは、
なまこ壁文化、漆喰への関心を世界へ…という主催者の意気込みを感じます。

松崎町は町中に「なまこ壁通り」がありますが、私の住む下田市にもなまこ壁の建物は各所に点在しています。
思えば、子供の頃から当たり前にある風景でしたので、その保存や歴史、職人技などについて考える機会は余りありませんでした。
入江長八の存在を知ったのも、随分と後の事であったように思います。
思えば、日常の風景に埋もれすぎて、そのありがたさ、素晴らしさが見えていないものは、冷静に見渡せば沢山あるような気がします。

まずは「知ること」。
これが継承への入り口なのかもしれません。

松崎町SAKANアートワールドカップ(YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=5Z-IqcYBS1U




◎2月1日フェイスブック掲載の法人会コラム

今日から河津桜まつりも開会となります。
河津町のライブカメラを見る限り、まだこれから…という感じではありますが、一部では咲いている木もあるようです。

今朝の伊豆新聞、静岡新聞には、今日から公開予定の東海バスグループが監修した「Izu Letters(イズレターズ)」
に関する記事が掲載されています。
東海バスグループは伊豆で100年以上にわたって営業し、歴史も踏まえ、観光の定番から穴場までを知り尽くしている企業体。
対象エリアは沼津市、清水町、長泉町なども含めた伊豆半島全域。観光スポット40ヶ所以上、
モデルコースは5コース掲載し、順次追加の予定。
土地勘がない人でも所在地が分かるように地図と連動、多言語デジタルマップを導入したとあります。

コロナ禍となって2年を経過しました。あれほど見かけていたバスがほとんど目にする事がなくなりました。
当会でも、年に何度か使わせて頂いた旅行などの事業も中止が相次ぎ、利用する機会も激減しました。
また、車内で求められるコロナ感染予防対策にも細心の注意をはらわれている事を考えると、
正にバス業界は受難の時代を迎えています。

今回のこのサイトでの構想、準備を含め1年以上かけて公開に至った…とありますので、
コロナ感染拡大から緊急事態宣言発令という最中、こうした準備を進めてきた事になります。
担当者は「まずは伊豆半島を元気にする。最終的にバスを利用してもらえれば良い」と思いを語られたようです。
バスを応援したい気持ちになりました。

サイト名のレターズは、SNSが流行する中、手紙のように気持ちを伝えたいという思いが込められているようです。
今こそ、原点に立ち返るべき時かもしれません。


Izu Letters(イズレターズ)
https://izu-letters.jp/




◎2月2日フェイスブック掲載の法人会コラム

昨日、政治家で作家の石原慎太郎氏が亡くなりました。
芥川賞作家であり、昭和の大スター石原裕次郎氏の兄であり、国政の場でも東京都知事としても活躍し、
都知事としては、ディーゼル車の排ガス対策強化、新銀行東京を開業するなど、
是非論はともかく、独自路線を突き進み、時代と共に「失言」に捉えられる事が多くなりましたが、
思った事ははっきりと口にする稀有な政治家でした。

今朝の伊豆新聞、静岡新聞には、その石原慎太郎氏と稲取の「浜の湯」との親交が記事として取り上げられています。
宿を営む現社長の鈴木良成さんの祖父、良平さんは、昭和30年代半ば、友人とヨットで稲取の港に来た石原さんと出会い、
作家とは知らず、無料で入浴させたり食事を提供したりし、良平さんが船乗りで海に詳しかったこともあり、
石原さんは亮平さんを「岸壁の父」と呼び、度々稲取を訪れては親交を深めたといいます。
石原さんからは良平さんの肖像画のレリーフや書などが寄贈されていて、
息子である伸晃さんや良純さんも家屋ぐるみで頻繁に泊まりにきているといいます。
鈴木社長は「祖母の畑仕事を手伝ってくれたこともある。
大きな仕事をした作家や政治家としてだけではなく、人間的にも優しくとてもいい人だった」と話されています。
また、静岡新聞の方には、良平さんの次男で旅館を営む文雄さんが
「『助けてもらったら、その分助ける』と、父を気にかけてくれた」と義理堅い性格を明かしたとあり、
そして、今年1月には「死ぬ前に一度稲取に行きたい」と言っていたという事が掲載されていました。

石原慎太郎氏にとって、稲取という土地は、政治家でも作家でもなく、
人間、石原慎太郎として素に戻れる場所であったような気がします。

石原慎太郎氏を作家としていち早く認め、親交の深かった三島由紀夫氏も、毎年夏にはご家族を伴って下田に長期滞在していました。
下田には、人間、三島由紀夫のエピソードが随所に残されています。

都会の喧騒も、様々なしがらみからも開放され、伊豆は「人」として過ごせる大切な場所であったのかと思うと、
これからもそういう場所であるべき…と思います。

石原慎太郎氏に合掌。




◎皆様からのコメント(一部抜粋)

浜の湯さんのフロント横の書が石原慎太郎さんの書だと昨年教えていただきました。
素晴らしいご縁ですね。

情報有り難うございます。石原慎太郎さんのご冥福をお祈り申し上げます。


◎2月3日フェイスブック掲載の法人会コラム

2日間続けて、石原慎太郎氏の記事を取り上げるのも…とは思いましたが、
記事の中にとても心に残る言葉がありましたので、伊豆新聞の記事から。

昨日も文中で述べさせて頂いた、石原慎太郎氏と親交のあった鈴木良平さん(故人)の次男の方が経営する
「はまべ荘」に残されている石原氏の手紙が紹介されています。
「何かあったらどんなことでも私に言って下さい」「出会えたことが神様のおぼしめし」など、
人間、石原慎太郎氏の魅力が詰まった言葉が紹介されていて、
私たちが、報道やテレビで知る石原氏の姿からは知る事が出来ない人間性が滲み出ています。

私が心を動かされたのは、文中の最後にあった『憎まれてもいいが、恨まれてはいけない』という言葉。
石原慎太郎氏の政治家としての本質を語る言葉なのでは…と深く共感しました。
今、SNSを中心に世論の声が大きくなりつつあります。
菅前首相の時には、世論の声を聞け!の大合唱。
岸田首相に代わってからは、岸田氏も「聞く耳」を強調し、逆に身動きがとれなくなっている印象があります。
思えば、100人が100人に支持される政策などほぼ無いといえる中において、
やはりそこは、憎まれても…という気持ちの中で決断していくリーダーシップも必要かと思います。
それが後世において恨まれるものでないのなら…。

昔の政治家は本当に命懸けでした。政治に携わり暗殺された偉人も数多くいます。
その分、生き方も破天荒だったので、今の世では存在しえない人物ばかりです。

今、その時、その場での言葉、態度そのものを世の中全体で叩くような風潮があります。
その事によって、人々は口を重くし、益々「匿名」での火付けに走ります。
そして、その事自体が世の中全体をフリーズさせてしまう事にも繋がっていきます。

言いたい事は言う、でも、責任は自分ではない誰か…そんな風潮の中で、本当に決断できる政治家が誕生するでしょうか。
私は疑問に思っています。

今は憎まれてもいい、後々に恨まれなければ…そんな石原慎太郎氏が、コロナ禍の今、もし総理大臣であったなら…
一体どんな政治をされたのでしょうか。





◎皆様からのコメント(一部抜粋)

私も、憎まれても良いが恨まれてはいけない。この言葉がとても心に響きました。
責任を伴った決断力こそいま求められるリーダーの素養の一つかと思います。

素晴らしいですね。
改めまして、石原慎太郎さんのご冥福をお祈り申し上げます。
又、ご親族様にお悔やみを申し上げます。


◎2月4日フェイスブック掲載の法人会コラム

昨日、感染者数がとうとう10万人を超えてしまいました。
昨日は節分、今日は立春…春の始まりです。鬼は外~と、コロナには早々に退散してもらい、早く本当の春が訪れてほしいものです。
今朝の伊豆新聞一面には、松崎町の春のイベントである「田んぼをつかった花畑」が、
2年ぶりに駐車場を設けて開催されるという記事が掲載されています。
例年は2月中旬から開催していますが、今年の開催日時はまだ決まっていないようです。
私もこの花畑のファンですので、何度も足を運んでいますが、ここにもある人間そっくりな「リアルかかし」、
花畑神社などの遊び心もいっぱいで、楽しい気持ちで散策が楽しめます。
そもそもこのイベントは、長年、町からの補助金で成立していましたが、
4年ほど前、「経済効果が期待できず」という理由で突然に補助金が打ち切りになり、
イベント自体の存続が難しい局面となりました。
そこで立ち上がったのが地元の住民グループ。
町からの突然の発表に憤るより前を向き、自分たちの手で「みんなで作る、みんなの花畑」を実現しようと、
クラウドファンディングで資金を募り、住民が声をかけあって汗を流し、継続しているイベントです。

花畑からは、住民のその意気込み、お客様を楽しませようとする温かさが伝わります。
左下には、「河津桜まつり」が始まった河津桜の原木が一分咲きになっている記事が掲載されています。
見頃は今月中旬以降の見込みとのこと。コロナが少し収まるのを待って、見頃を迎えるのでしょうか。

写真にある「たねがまいてあります」の看板の文字が、その日を待ちわびて準備をする伊豆の人々からのメッセーズのように見えて、
頑張ろう!と思えました。

花が咲く日を信じて。




◎2月5日フェイスブック掲載の法人会コラム

昨夜はコロナ厳戒態勢の中、北京五輪が開幕しました。
コロナも国家間の思惑も別として、選手の皆さんには悔いなく競技に集中してもらいたいと思います。

応援しましょう!
今朝の伊豆新聞一面には、河津桜まつりにおける河津町観光協会の取り組みで、
デジタルスタンプラリーが実施される事が記事になっています。
QRコードからスマホで専用アプリ「COCOAR(ココアル)」をダウンロード。
町内名所
旧跡10ヶ所のチェックポイントを巡って、現場でチラシの裏面を読み取り、
6個以上集めて応募できますが、10 個でペア宿泊券(4万円相当)をはじめ、8個で海の幸、6個で山の幸が抽選で当たるようです。


河津町観光協会
https://www.kawazu-onsen.com/

台紙を持ち歩いて、ぺったん、ぺったんとスタンプをもらう時代ではないんだな〜と思って左側の記事に目を向けると、
松崎町の三余農園の園主が、特産品である永久ぽんかんの歴史を伝えるオリジナル紙芝居を制作し、
地元保育園で披露した記事が掲載されていました。
90年前に台湾からポンカンの苗木が松崎に渡り、おじいさんの永久さんが大切に育てたおかげで現代に残っている…という内容。
その紙芝居を見たあと、嬉しそうに永久ぽんかんを手にする園児たちの姿が微笑ましいですね。
きっと地元の特産品の歴史が温かく胸に届いたのではないでしょうか。

スマホに紙芝居…本当に対照的な手法ですが、それぞれに役割と効果があります。
時代の流れも大事ですが、やはりアナログの良さもある…と旧時代の人間としては思うのでした。




◎皆様からのコメント(一部抜粋)

取り上げていただきありがとうございます。
紙芝居という形で視覚化することで子供たちにより歴史や特徴が伝わったかと思います。


◎2月6日フェイスブック掲載の法人会コラム

昨日は、モーグルの堀島行真選手が日本人メダル第一号となる銅メダルを獲得しました。
私もテレビの前で声援を送っていましたが、引き籠もりがちで暗いニュースが多い中、気持ちの上で本当に救いになりました。
無心で応援できるスポーツはやはりいいですね。

今朝の伊豆新聞一面には、下田市の飲食店「開国厨房ぼちぼち」が、
コロナ禍で外食機会が減った子供らのために「こども食堂」を開催した記事が掲載されています。
メニューは、幼児も食べられる甘口の「ぼちぼち行こうかカレーライス」と、
実は具材もしっかり入った「そんなに具が入ってないぼちぼち焼きそば」の2品。
未就学児には50円、小学生には100円という破格の値段で提供しています。

社長の徳島一信さんには、法人会青年部会メンバーとして活動してもらってますが、
小学生の息子さんをもつお父さんでもあります。
同世代の子供さんをもつ保護者の方、子供たちの気持ちも実感としてわかるだけに、行動に移されたのだと思います。

ただ、コロナ禍で飲食店が息をひそめる中、こうした行動にでる事はとても勇気のいることです。
少しでも前に…みんなで前に…という徳島社長の意気込みが感じられますね。徳島社長、頑張って下さい!


あと、今朝の伊豆新聞にある「潮の響」という記者の方のコラムに、
本コラムでも2回取り上げさせて頂いた石原慎太郎氏と稲取の鈴木良平さんに関する内容があり、
またまた感動しましたので、ここに掲載させて頂きます。


「潮の響」
元東京都知事の石原慎太郎さんは62年前の冬、しけでヨットの航海を断念し東伊豆町の港に入った。
港に近い銭湯(温泉旅館「浜の湯」の前身)に行き番台にいた鈴木良平さんと出会う。
元は漁師だった良平さんは石原さんに飯を食べさせ、天候回復まで2階座敷に泊め面倒をみた。

以来、石原さんは「おやじさん」「岸壁の父」と慕い、稲取を訪れると良平さん宅に泊まった。
妻いのさんが畑から取ってきた土の香りがするジャガイモが好きだった。
良平さんは石原さんが芥川賞作家と知ったが関心はなかった。
そんな人柄に触れた石原さんは気兼ねなく安らげる稲取を好んだ。海を望める土地を探したと聞く。

良平さんが亡くなった時、国会議員だった石原さんは通夜に駆けつけ、涙をこらえて弔辞に立った。
その後、何度も墓参りに来て墓石をぞうきんで丁寧に拭いた。

石原さんが良平さんに宛てた手紙を保管する、次男で旅館「はまべ荘」を営む文雄さんは「父は根っからの船乗りで面倒見が良かった。
海の男同士、心がつながったのでは」と話す。
石原さんに最後に会ったのは10年ほど前。「暖かくなったら船に乗って稲取に行きたい」と話していた、
と家族に聞いたばかりの訃報だった。


人と人…これ以上の人生の宝はありませんね。




◎2月7日フェイスブック掲載の法人会コラム

冷え込む朝が続いています。
昨日、河津桜まつりの様子を伺いに、河津町を車で一回りしてきました。
驚くことに、お昼前ぐらいから雪がちらほらと降り始めました。
やはり、寒さの影響もあるのか桜も12分咲き程度…コロナの影響もあり、人通りは少なかったです。

今朝の静岡新聞に、松崎町の精肉店、アサイミートさんが、
今月20日まで、日本の個人や団体の金メダル獲得に合わせ、宮城県産の黒毛和牛サーロインステーキを、
日本の金メダル獲得の翌日、1枚(約200g)通常3,600円の牛肉を半額で販売(1家族3枚まで)する事が記事になっています。
アサイミートさんは、昭和8年創業のいわゆる町のお肉屋さんです。
大型店の進出により商店街の町の八百屋さん、魚屋さん、お肉屋さんが次々と姿を消していく中、
お肉への拘りを前面に出し、松崎町特産の「川のり」を使った「川のリコロッケ」
や、
松崎町が日本一の桜葉の生産地である事から「桜葉豚みそ漬」など、郷土色を伴う商品開発にも余念がなく、
こうした企画も次々と打ち出した話題作りもうまいお店で、地域住民から観光客の方までも愛されています。
私も松崎町に伺う際には、このアサイミートさんに買い物に訪れ、揚げたての川のリコロッケやお惣菜を購入させてもらっています。

昨日は、スキージャンプの小林陵侑選手が見事に金メダルを獲得しました!
アサイミートにGO!です。

アサイミート
https://www.asai-meat.com/




◎皆様からのコメント(一部抜粋)

横浜には宅配は無いのかな?笑笑


◎2月8日フェイスブック掲載の法人会コラム

連日、北京オリンピックにおける選手の健闘が報道されています。
思うようにならないコロナ禍での開催という事もあるのか、素晴らしい結果を残した選手にはただただ拍手ですが、
期待され、その重圧と戦いながら、思うような結果が残せなかった…
一見、理不尽に見えるような事態に遭遇する選手たちの表情、無念な思い、涙にいつも以上に心動かされます。
人生の中の4年間、その全てをぶつけて挑むオリンピックの舞台…
私たちは、その一瞬の場面に一喜一憂するだけではなく、その姿勢から様々な事を学ぶべきかと思います。

さて、今朝の伊豆新聞には、西伊豆町が行った「第17回夕陽のまち西伊豆町ふるさとフォトコンテスト」
の審査結果が写真と共に掲載されています。
西伊豆町の奥深く、港情緒たっぷりの素晴らしい夕陽の風景、
西海岸のゴツゴツとした険しい岩肌とは対照的にグリーンで透明感のある海が広がる写真、
ドローンで上空から撮影された、海の道が現れるトンボロ現象で知られる三四郎島…
その全てが西伊豆の雄大さを伝えてくれています。

思えば、ほんの少しだけ足を伸ばせば、
「密」などに捉われる事なく心休ませることが出来る素晴らしい自然が私たちの周りにはあります。

下ばかり向いていないで、今週は地元のいいとこ探しに出かけようかと思います。




◎2月9日フェイスブック掲載の法人会コラム

寒波の到来で全国的に冷え込む日々が続きます。
河津桜の開花が遅れているのも、この寒さのせいですね。色んな意味で春の到来が待ち遠しいです。

さて、今朝の伊豆新聞に、317日開催予定の「第19回伊豆下田元気塾」で講師をお願いしている松浦城太郎さんが、
自身が魚をさばいたりしている「はんばた市場」で、
「海のギャング」の異名を持つウツボを、動画投稿サイトでウツボのさばき方を学び、
他の従業員にも指導、その切り身やから揚げが観光客から人気を集めている記事が掲載されています

ぬめりをしっかりと取り除いているため臭みはなく、
かば焼きにするとウナギと鶏もも肉の中間のような食感になるというから驚きです。
今では仕入れ値も当初に比べ3倍へと価値を膨らませています。
ただ、1匹仕上げるのに40分、普通の魚の4倍近くかかるとの事で「技術を磨き、安定供給を目指していきたい」と、
今後の展望を語られています。

ウツボと言えば、子供の頃に魚釣り、カニ釣りをしに行くと、たまに釣り上げる事がありました。
釣りあげた時「うわーうつぼ」と歓声を上げるのは一瞬で、すぐに海に放り投げていました。
その漁師からも嫌われていた「厄介者」がこうした手間暇をかける事で「人気者」に…
他から見向きもされない、ゼロ、マイナスのものを発掘し、磨きをかけてプラスに…
流石、地方公務員アワードを受賞されるスーパー公務員の発想、行動力です。


「はんばた市場」
https://hanbata.com/

少し話がずれるかもしれませんが、この記事を読んで、ある人物の事が思い出されました。
身内の事で恐縮ですが、私の弟でもある海の手配氏、石垣幸二氏です。
彼は、観賞用の魚を世界各国の水族館に納入する会社を経営しています。
今から十数年前、漁師からも、保存、育成が難しいという点で水族館も敬遠されていた深海魚にスポットをあてる活動を始め、
深海ブームの火付け役と呼ばれました。
その事で、誰も見向きもされなかった深海魚が、食用としても観賞用としても価値が上がり、今では立派な商材となりました。

昨年開催された「第18回伊豆下田元気塾」では、「伊豆の海と山の値打ち」というテーマで、
この石垣幸二氏と、西伊豆町の古道を切り拓き、伊豆の山の観光を確立しようと活動する松本潤一郎氏を招きました。
2名共に世界を放浪してきた人物だけに、世界の海と山を見た男たちに伊豆の海と山を語ってもらう…という主旨でした。
参加された皆様からは「大変刺激になった」と大きな反響を頂きました。
この松本潤一郎氏に関しても、誰も見向きされなかった山奥の古道にスポットをあてた点で言うと、
ゼロ、マイナスなものに光をあて、手間暇を惜しまずプラスに転じさせた…という点では通じるものがあります。

今回の元気塾、本当に偶然ですが、前回の元気塾に通じる何かを感じます。
19回のもう1人の講師、昨年末に誕生した松崎町の新町長、深澤準弥氏は、
石垣幸二氏とは高校の同級生、松本潤一郎氏と松浦城太郎氏はほぼ同世代で、
「松~郎」という名前もどこか似通っています。
深澤準弥氏も、町長派、反町長派と分かれていた町を1つにまとめ、
対話を重ね、ゼロベースから町づくりをしていこうという気概に満ちています。

「官民協働」と「伊豆の海と山の値打ち」…
テーマは違っても、根底にあるものは郷土愛に根差した内容になっています。是非、ご参加願います。


石垣幸二氏が代表を務めるブルーコーナー
https://www.bluecornerjapan.com/
松本潤一郎氏が代表を務めるBaseTres
https://basetres.jp/




◎皆様からのコメント(一部抜粋)

松浦くんは、高校の同級生で、彼のがんばりにはいつも刺激をもらっています。
私も、以前高知の方にウツボをいただき、すごく美味しかったので、
伊豆のウツボも観光客のみなさんや地元のみなさんに愛される食材になればいいなと思っています。

3月の講演は仕事の為行けなくて残念ですが、また機会がありましたら、元気塾参加させていただきます。

侍従長を務めた入江相政氏の「宮中侍従物語」によると、
65年9月、昭和天皇が那須で静養中に侍従らが皇居・吹上御所周辺の草を雑草として刈ったと聞き、
「雑草という草はない」と発言。

「どんな植物でも皆名前があって、それぞれ自分の好きな場所で生を営んでいる。
人間の一方的な考え方で、これを雑草と決め付けてしまうのはいけない。注意するように」と話したという。

この話しを思い出します。


◎2月10日フェイスブック掲載の法人会コラム

今日は、ここ数日で一番寒い日を迎えそうです。
道路や交通状況にも影響が及びそうですので、お出かけの際は十分にお気をつけ下さい。

今朝の伊豆新聞一面には、「ふるさと納税5割増」の見出しで、コロナ禍での巣ごもり需要も受けて、
下田市のふるさと納税の額が前年同期比48.8%増の計26972万円に上がり、年間で3億円に迫る勢いであるといいます。
人気の返礼品は海産物が一番で全体の69.2%と、実に7割が海産物であるそうです。
今朝の読売新聞の静岡版には、「沼津、ふるさと納税額2倍」の見出しで、
沼津市のふるさと納税は全体の2倍、10億円の大台を突破したという記事があり、
一番人気は、寄附額1万円に対する「訳あり干物セット(4キロ)」で、やはり海産物のようです。
この「訳あり」がお得感に繋がっているようですね。

前にも申し上げましたが、当会は、平成24年頃、当時の会長が「ふるさと納税の事みんな知っているか?
市町の対応はどうなっている?」という一言から、
事業者の方を集め、ふるさと納税推進委員会を結成し、
各町役場を回って担当職員さんからの聞き取りなどをさせて頂きましたので、ふるさと納税の推移にはずっと注目をしてきました。
中でも西伊豆町はふるさと納税の額が突出していて、
今回、元気塾でもお招きする、ふるさと納税の立役者の一人でもある松浦城太郎さんにも取材でお話を伺いました。
役場職員の申し出に応じた町役場、事業者への歩み寄り、役場の縦割りに拘らずプロジェクトチームを立ち上げ、
寝る間も惜しむほどの努力をされた職員の皆さん、
成功の裏には、本当に様々な試行錯誤や取り組み、決断があったのだな…と正直感動しました。
また、返礼品の6割が干物などの海産物である事も聞き、これは近隣自治体も同様の地場産品を有するのだから、
自治体の枠を超えて学ぶべきではないのか…という思いも沸き上がりました。

インターネットで平成24年から令和2年度までの9年間のふるさと納税額の累計、順位などが分かるサイトがありましたので、
下田市賀茂郡下5町について表にまとめさせて頂きました。
人口換算する事が適当でないかもしれませんが、9年間のふるさと納税額を各市町の人口
(これは少し前の人口ですので正確ではありません)で割り、住民一人当たりにもたらした額に換算させて頂きました。
西伊豆町はこの9年間で716千万円、お隣の松崎町は24千万円…
人口も高齢化比率も特産品もそう大きく変わらないお隣同士の自治体において約30倍の開きがあります。
人口が倍以上で海産物では金目鯛などの特色を持つ下田市も、ふるさと納税に限っては114千万と、西伊豆町の6分の1程度です。

やはり今、西伊豆町に学ぶべきことは大きいような気がしています。
近隣自治体で特産品を持ち寄り「伊豆」を大きくPRする事はできないでしょうか。
官民協働をもっと深く進める事で、折角のふるさと納税の窓口をもっと活用できないでしょうか。

平成24年当時、ある役場に伺い、職員さんにふるさと納税に力を入れる理由を聞いた時「それは、儲かるからですよ」と言われました。自治体も民間と共に稼ぐ時代が到来するかもしれません。
元気塾には、首長様宛に、役場職員さんの派遣を含めてご参加頂けるよう手紙を添えて案内チラシを郵送させて頂いております。
ご参加頂ければと願っております。







◎皆様からのコメント(一部抜粋)

ふるさと納税について「それは儲かるからですよ」という言葉は聞きたくなかったですね。
それは商売でふるさと納税の趣旨とは明らかに違います。
現地の自治体が税収のために工夫しているのはわかりますが、
それをふるさと納税という形でやらなければならないのなら、ふるさと納税におまけがつく今のシステムに歪みがあるということかと。

自分が住んでいる自治体に税金を収めて、様々なインフラやサービスを受けているのですから、
得するために自分と関係ない自治体、知らない自治体にふるさと納税するのは間違っていると思うのは僕だけでしょうか?

本当のふるさと納税は利益を求めて納税ではなく、その自治体の力になりたいと納税するこのではないでしょうか?
お得だからどこの自治体にふるさと納税をしたのかわからないという人がたくさんいると以前新聞で読みましたので…。
今回は辛口ですいませんが。

私は、「ふるさと納税」増大策には大賛成です。
(一社)伊豆下田法人会さんは、公的な立場ですから、言葉を濁されていますが、返礼品は地元企業への売上増大施策。
つまり、「ふるさと納税」額の3割、地元企業の売上が増えたと言うこと。
地元企業に、地元外から金が流れ込む事が、税収増より地元経済の振興策になる。
「ふるさと納税」の主旨として公表されている事と、立法の現実の目的と離れている事は、法の中にはザラに見受けられる事。
一例を上げれば自動車重量税がある。立法の主旨は、車による道路の損傷や道路の新設の為の目的税だった。
ところが、現在は法の本来の目的、単なる増税として一般税に組み込まれている。

法に明記されている主旨とその法を利用する立場とは全く異なることなぞ当たり前の事。
おまけに、「ふるさと納税」行った人の住所がある地方自治体が、地方交付税支給団体なら、
納税減額の75%は、交付税として補填される。

豊かで、地方交付税支給団体でない地方自治体だけが、満額「ふるさと納税」による税の減額される事になる。
都市への人口集中による過疎自治体の地方税収減への素敵な対応ではないかと。


◎2月11日フェイスブック掲載の法人会コラム

今朝は晴れていますが、昨日は、伊豆の山間部でも大雪警報が出され、各所でかなりの積雪が見られました。
今日は「建国記念の日」で休日…しかし、そんな事をすっかりと忘れ、仕事に出かけようと着替えていたら
「あんた、どこ行くの?」と妻に言われて我に返りました。苦笑いの朝でした(^^;

ワクチン接種についての記事は、論議を呼ぶので余り取り上げたくはないのですが、
今朝の読売新聞にあった「こども接種」に関する記事が少し気になったので、今日はこれを取り上げます。
新型コロナウイルスワクチンの5歳~11歳への接種について、
厚生労働省が専門家分科会の議論を経て「努力義務」の対象から除外することを決めた…というもの。

そもそも「努力義務」という言葉自体、努力なのか?義務なのか?という、大変分かりにくい表現です。
また、専門部会で「オミクロン株に対する効果について、科学的根拠が十分でない」…とあり、
国が認め、推進をはかる流れにあって、一体、何が問題であるのか…が、具体性をもって国民に伝えられていません。
右下には、ワクチンの長期的影響に懸念の声があり北欧では伸び悩んでいる…との記事もあります。

今、情報は溢れるほどにありますが、何か抽象的な表現のものが多く、混乱を招いているように感じます。
記事の中の医師会の方の発言に「努力義務がない中、接種を勧める事には抵抗があった。
周囲に左右されず保護者の判断で決めてほしい」とありますが、
大切な子供のもしかしたら命に関わる問題…保護者の判断って…と正直思います。

また、文京区の担当者が「ワクチン廃棄が増えてしまわないか」と懸念する…とありますが、これもおかしな話です。
命のためにあるワクチンが、結果、命のために廃棄されるのであれば、これは当然。
まさか国がワクチン在庫を優先する事はないと信じたいのですが、この懸念の声は論外だと思います。

私には幸いにも、5歳~11歳の身内の子供はいませんが、このワクチン接種には、保護者の同意と立ち合いが必要とのこと。
迷った末に接種を受けさせる保護者の方が、どんな気持ちで同意書にサインし、立ち会われるのか…と考えると、
少し胸が苦しくなります。

国が勧めるのであるなら、最終的には保護者任せ…では困ります。




◎2月12日フェイスブック掲載の法人会コラム

今朝の伊豆新聞から西伊豆町の話題を2つ。
一つは、西伊豆町が県内で初めて、行政相談と人権相談のインターネット予約を開始し、
オンライン会議システム「Zoom」を活用したインターネット相談窓口を新設したというもの。
これによって、高齢者や体の不自由な人が来庁しなくても利用でき、
役場の開庁日時に電話でしかできなかった受け付けが24時間可能になるといいます。

西伊豆町は、高齢化率50%を超える県内で一番高齢化率が高い自治体…にも関わらず、
いち早く地域電子通貨を導入し、マイナンバーカードの普及率も高い事で知られています。
その中で、県内唯一のネット相談窓口…高齢者が多い地域での電子、デジタル化がなし得ている事については、
やはりその普及の秘訣が気になるところです。
今回の取り組みが、高齢化率が高い地域において、どの程度定着するかも注目していきたいと思います。

もう一つは、その西伊豆町において、河津桜より早咲きで知られる土肥桜がピンク色の花を咲かせている写真が掲載されている記事です。
手を繋いだ、おじいちゃんとお孫さんが桜を見上げる田舎の日常風景が何とも微笑ましいです。





◎2月13日フェイスブック掲載の法人会コラム

昨日は南伊豆方面に車を走らせました。
コロナの関係で空いているかと思いきや、車も多く、桜まつりのメイン駐車場は満車、
見頃となっている広大な菜の花畑には人もたくさん見られました。
河津桜の見頃は少し先のようですが、皆さん、春を待ち切れないといった感じですね。

今朝の伊豆新聞には、河津町の町営「かわづカーネーション見本園」でカーネーションが見頃を迎えている記事が掲載されています。
58日までとのこと。

観光客の方が「河津桜はまだつぼみが多く残念だったが、カーネーションはとてもきれいで良かった。また来たい」
と喜んでいるコメントが紹介されています。

寒いこともあり、確かに河津桜はまだまだ…
でも、ここは温室で温かく、色とりどりの14千株のカーネーションが楽しめるという事もあり、
河津桜を楽しみに来て、まだか〜と思われた方にとっては穴場かもしれません。
「花の町、河津」は桜だけじゃないです。


かわづカーネーション見本園
http://kankou.town.kawazu.shizuoka.jp/attraction/149/

カーネーションとい言えば、思い浮かぶのは母の日…個人的な事ですが、今日、母の一周忌でお寺に参ります。
母はこの河津町の出身でした。兄弟も8人…認知症で施設に入ってからも毎週、34人の姉妹が施設を訪れてくれてました。
桜の季節には河津町に桜見物に連れ出してくれて…本当に仲の良い兄弟でした。
しかし、コロナ禍になってからの面会制限もあり、会える機会も減り、それでも手紙やハガキが施設にはたくさん届いたそうです。
分からなくても、気持ちを伝えたい…そんな思いだったようです。

そして、今回の一周忌…コロナの事もあり、母の兄弟にも連絡し、夫婦2人で行う事にしました。
「仕方ないね…また、墓参りにいくよ…」と寂しそうな叔母の言葉が心に残りました。

1年前…母を最後に伯母さんたちに会わせる事が出来たのは、退院後の病院の駐車場でした。
ほんの束の間の事でした。あれから1年…残念な事に、まだまだコロナに翻弄されています。

春よ来い…です。




◎皆様からのコメント(一部抜粋)

カーネーションはお母様との想い出のお花なんですネ。コロナ禍、いろんなことが制約されて大変でしたね。
河津町の見本園、良い名所ですネ。最後のハウスには、全部を見渡せるお立ち台があり、写真映えしますネ。


◎2月14日フェイスブック掲載の法人会コラム

今日はバレンタインデーですね。朝からソワソワ…なんて昔のこと。
今は、同性同士も含めた友チョコや義理チョコなどがほとんどのようで、季節のご挨拶と言ったところでしょうか。
でも、もらえばやっぱり嬉しいものですけどね。

今日は朝刊もお休みなので、週末に気になった記事を掲載します。
静岡新聞からの記事ですが、「『書かない窓口』自治体に続々」という記事です。
住民が行政手続きをする際に、申請書の記入が不要で、身分証明書の提示と署名だけで済むというもので、
埼玉県越谷市が今年1月に「書かない窓口」を導入した事例が挙げられています。
子ども医療費や学童保育料の減免申請など64の手続きが対象。
住民は窓口で免許証やパスポートを提示して申請内容を伝えると、パソコンで必要な個人データを職員が探し出し、
申請書を作成、印刷。住民が署名すれば手続きが完了する仕組みです。

更にいいな…と思ったのが「おくやみ窓口」の設置。
これまで家族に不幸があった場合、行政サービスを打ち切るため、複数の部署を回って申請書の記入を繰り返す必要がありましたが、
ここでは複数の手続きが一度に済むといいます。
私も去年、母が亡くなった事で役所に手続きに伺いましたが、本当に様々な部署にまわり、
同じような記載をする場面も複数あり、もっと合理化できないのかな…と正直思いました。

パソコンやスマホで文字入力する事が日常になると、年々、文字を書く…という作業が本当に面倒になってきて、
元々下手な字が益々下手になってきました。
また、役所の書類は細かく、分かりにくい部分もあるので、高齢者の方は書類に本当に目を近づけて、
一つ一つの事を聞きながら時間をかけて書いている場面もよく見かけます。
これは本当に負担ですし、受け取る側の事務量にも影響してきているのでは…と思います。

先日は、県内で初めてインターネット相談窓口を設けた西伊豆町の話題を取り上げましたが、
デジタル化は今後進むべき方向になる事は間違いありません。

ただ、当然、事務の合理化に繫がる事はもちろんではありますが、まずは受益者の立場に立ったものである事が基本だと思います。




◎2月15日フェイスブック掲載の法人会コラム

昨日、静岡県知事が「まん延防止」の延長を、今日にも国に要請するといった報道がありました。
一方で、感染者数については、少し高止まりした傾向にあるように感じます。

さて、今朝、個人的に気になったのは、静岡新聞の「スルガ銀が新オートローン」「返済滞ると…エンジン制御」の記事でした。
スルガ銀行が都内企業と業務提携し、
経済的事情で購入できない外国人らを対象にしたオートローンの新商品の取り扱いを始めたとのことで
、スルガ銀行は、車の位置情報を特定し、エンジンを遠隔で起動したり制御したりできるシステムの開発を手掛ける会社と提携。
ローンの返済が滞った際、遠隔でエンジンを制御し、入金が確認でき次第、再起動するというものだといいます。

安全上の問題もあるので、まさか、いきなりのエンジン制御はないと思いますが…。
このローン、ある種の「担保」と同じ考え方だとは思いますし、
この事によってローンが受けられる層の幅が広がる事も事実だと思います。
ただ、正に理屈は分かるのですが、やはり抵抗感を覚えます。
こうした取り組みが広がると、例えば、住宅ローンの場合、返済が滞ると家の玄関がロック…という事になります。

金の切れ目が縁の切れ目…そう直接的に言われているような気がしてなりません。
情報の一元化や監視社会が進み、コロナ禍で余裕を無くしている窮屈な世の中で、
こうしたシステムが進んでいけば、本当に温もりの欠けた社会になっていくのではとないかと思えて、
とても不安な思いに駆られてしまいます。

日々、温もりある行動を心掛けたいと思います。




◎2月16日フェイスブック掲載の法人会コラム

今朝の伊豆新聞一面の「大学生が『週末カフェ』」の記事に目が留まりました。
東伊豆町稲取のチャレンジショップを兼ねたシェアスペース・ダイロクキッチンで、
同町に移住した男子大学生2名が、毎週金、土曜日の2日間営業するカフェ「六也(ろくなり)」をオープンしたというもので、
地元農家が育てた果実を調達し、イチゴやキウイの「フルーツサンド」をはじめとした各種サンドイッチ、
ポンカンや青島ミカンを素材にしたミカンゼリーなどをメニューに揃え、価格は全て税込みの300円というところも魅力的です。

それ以上に気になったのが、運営する大学生の二人が、1人は休学中、1人はオンライン授業で通学不要であるとのことですが、
東伊豆町に移住してのカフェ運営である点。
オンライン授業の事も考えると、もしかすると、コロナ禍でなかったら実現しなかった…という事かもしれませんし、
東伊豆町に、ダイロクキッチンのようなシェアスペースという場所、同じように若くして移住、活動する仲間がいた…
という点が彼らを引き寄せたように思います。

法人会を通じての取材でも、移住者の方やワーケーションで訪れる若者、また、大企業を中心にした兼業などの解禁により、
首都圏で働く方々が伊豆の企業とマッチングする様など、様々な生き方に触れる機会があるたび、
「多様性の時代」である事を痛感します。

高度経済成長期からバブル景気に移行する時代、24時間働けますか…などのキャッチがもてはやされた時は、
画一的な価値観に疑問を持ちませんでした。
団体旅行が多かった時代でもあります。とにかくいい学校を卒業して、いい会社に就職して、
終身雇用という考え方の中で会社に忠誠を尽くす…大半の方が、そうした流れに疑問を持たずに日々働きました。

そして、その流れが今の日本の繁栄の基礎を築きました。
ある程度に社会が満たされ、情報が溢れる現代社会の中で、物事の価値観は日々多様化しつつあります。幸せの価値観も…。
昔の人にしてみれば、随分思い切った事を…と思える事も、
今の若者たちにとっては、一つのチャレンジにすぎないのかもしれません。

地方においては、これから少子高齢化がどんどん進んでいきます。それは決して避けられないように思います。
ただ、多様性を受け入れる地域である事が、もしかしたら、地域の存続に繋がる鍵になるのかもしれません。





◎2月17日フェイスブック掲載の法人会コラム

今朝は、ご紹介したい記事の真ん中に、昨日始まった確定申告の記事がありましたので、
伊豆新聞さんの一面をお借りさせて頂きました。

右上には県賀茂地域局が開催した「高校生のための観光講座」の記事。
下田高校の生徒と行政関係者との意見交換の様子が掲載され、高校生目線の意見がいくつか紹介されています。

「高校生のための…」という表題ですが、地元にとっても、高校生に郷土の事を再認識してもらう良い機会であり、
こうした意見をその場だけで終わらせず、一つでも実現に向けて動く事が大切なのかな…と思います。
学生の頃から郷土の事を考えるきっかけが持てる事は大事な事であり、是非、継続してもらいたいですね。

左側には、静岡大地域創造学環の学生が、
松崎町内の事業所を取り上げたパンフレット「店主さんぽ」の制作を進めている…といった記事。
ここでいいな…と思うのは、店主人柄にスポットを当てている点。
法人会でもここ数年は「人」にスポットを絞った事業を意識的に行っていますが、
ボタン一つで物が届くような時代だからこそでしょうか、その商品、サービスに込められた思い、
いらっしゃいませ…と迎えてくれる店主さんに笑顔に気持ちが動く場面が多くなりました。
あそこに行ってみようというお店で一番先に思い浮かぶのが、そこで提供されるものでなく店主さんの顔…
これって、立派な付加価値ですよね。

色々と取材をさせて頂いていると、そこに住む人の人柄が、そのまま土地の魅力に繋がっている事も多いと感じます。

さて、昨日から始まった確定申告ですが、今年も、新型コロナウイルスの影響で期限内に申告が困難な場合には、
415日までの申告・納付期限の延長が出来るようです。
詳しくは、下田税務署へお問い合わせ下さい。
また、感染対策のため利用者には入場整理券を配布していまして、
無料コミュニケーションアプリ「ライン」から事前に入手できるようです。

パソコンやスマホで申告できる「イータックス」の利用も呼びかけています。
会場には、女性部会が行っている「税に関する絵はがきコンクール」の優秀作品40点も掲示されていますので、
是非、ご覧ください。


国税庁ホームページ
https://www.nta.go.jp/




◎2月18日フェイスブック掲載の法人会コラム

昨日は、北京オリンピックの各競技において、様々なドラマを見る事が出来て感動しました。
メダルが取れた、取れないも大事な事かもしれませんが、団体競技でのチームワーク、共に喜べる笑顔、喜び、悔しさ…
競技が終わり、競技者ではなく1人の人間として、何よりやり終えたという安堵の表情…
国家間の思惑、政治的思想なども入り混じって伝われがちですが、
選手にとっては目の前の競技にその全てをぶつける事だけに集中してきたわけですから、
その本気に自然と引き込まれ、感動を覚えます。

最期まで声援を送りたいと思います。
今朝の静岡新聞に伊豆の国市とスルガ銀行の共同シティプロモーション企画として、
市職員と同行社員らが自転車で市内名所を巡り魅力を発信する「伊豆の国まるごとボルタリング」
を始めると発表した記事が掲載されています。
正に、317日に開催予定の元気塾テーマ「官民協働」に添った取り組みだな…と思い、興味深く記事を読みました。

期間は今月から1年間、毎月の全12回、職員らが自転車で周遊しながら地域の観光スポットなどを紹介するというもので、
今月は大河ドラマの流れを受けてか「北条義時の痕跡をぽた走る」と銘打ち、ゆかりのスポットを散策するようです。

この企画には、市職員とスルガ銀行員の他、地域おこし協力隊や歴史に精通する学芸員なども協力するとのこと。
様々な人々が関わり「共同作業」をする事で、その輪も広がっていくものと思います。

もう一つ、いいな…と思うのは、こちら側からすると、役場も銀行も用事を済ませにいく場所であり、訪ねていく場所。
そこにどうしても「敷居」を感じてしまいます。
私も、こちらに帰郷し、商工会議所勤務していた時、確定申告作業をしていましたが、
基本的には、申告をお願いする個人事業者の方が、予め決められた日時の呼び出しに来所する事が基本でした。
こちらは「待ち受ける側」です。
ただ、毎年、身体の不自由なお年寄りの方で、ご家族とも疎遠になってしまって
「どうにか家に来て頂けませんか…」とハガキでお願いしてくる方がいて、
在職中の3年間、私が訪問させて頂いていました。
申告自体は、不動産所得と年金程度でしたので難しくはなかったのですが、
耳が遠いので、筆談での会話、伺うと、本当に恐縮なぐらい何度も何度も頭を下げられました。
そこに伺えば、そこには本当に様々な事情があります。
数字を並べる作業が確定申告業務でしたが、その数字の裏には、本当に日常のドラマがあります。
それは、現場に行かなければ実感できないことです。

法人会の取材でも、その人に会うため、様々な場所に伺う事がありますが、
その場所に行かなければ、その人の本当の息づかいは分かりません。

今回、「官民協働」のテーマの元気塾で講師を努められる、深澤準弥松崎町長、西伊豆町役場のスーパー公務員、松浦城太郎さん、
深澤町長は公務員時代から町に出て、住民と共に汗を流す活動をしていました。
松浦さんの取材に行った時、はんばた市場で魚をさばいていました。
お二人とも、役場の中にいてばかりでは、今は無かったのではないかと思います。

敷居をまたいで外に出て、地域を知り、住民と交流する…。
これが「官民協働」の第一歩ではないかと思います。
元気塾へのご参加、お待ちしています!




◎2月19日フェイスブック掲載の法人会コラム

静岡県も、まん延防止措置が36日までの延長が決定しました。
感染拡大収束と河津桜の開花の遅れがリンクしているような気がしてなりません。

今朝の伊豆新聞には、河津温泉旅館組合観光PR大使を務める「つつけん」さんが、
河津町をバイクで移動しながら町内を撮影、河津桜の開花状況やスボットを紹介する配信を連日続けています。
登録者数は5,500人、1日の再生回数は1万回を数えているといいます。

つつけんさんは、法人会青年部会のメンバーでもあり、講演もお願いした事があります。
河津町内の事業者でもありますので、活動そのものが自身の事業にも繋がる部分はありますが、
You Tube
を拝見すると、それ以上に地域愛に根差した活動である事が伝わってきます。
つつけんさんは「再生回数は中止した昨年よりはるかに多い」とコメントしています。

桜の開花を待ち望む人の思いがそこに伺えます。
ご訪問してみてはいかがでしょう。

つつけんYou Tubeはこちらから
https://www.youtube.com/channel/UCf8gvYeYxDt96N_1Mk1q8FQ




◎2月20日フェイスブック掲載の法人会コラム

折角の週末ですが、生憎の天気です。
今朝は伊豆新聞を広げた瞬間に、理屈抜きでこの写真記事を取り上げよう…と思いました。
「屋外日本一圧巻118段」の見出しで、
東伊豆町稲取の素盞嗚(すさのお)神社の石段に雛人形約600体が313日まで展示されています。
雨や強風など悪天候時には展示は中止されるようですが、
本当に頭がさがるのは、観光関係者の皆さんが毎日、この展示設置、撤収を行っているということ。
急な雨などもありますので、常に会場付近に控えておられます。
屋外で雛人形を飾ること自体が大変な事ですが、これが短期的なイベントではなく、
ほぼ1ヶ月毎日ですから、大変なご苦労をされて継続しておられます。

私も何度か見に行きましたが、行くたびに、観光客の方がインスタ映えするこの光景に「わぁ〜」と歓声をあげ、
競うように写真を撮っている光景に出くわします。
宮司さんが「素盞嗚神社は疫病除けの神。新型コロナウイルス感染が一日も早く収まるよう願った」とあります。
疫病除けの神…と聞いて、改めて日常の回復を、この非日常の風景に願いたくなりました。

今年も行ってみようと思います。
皆様も是非、訪れてみて下さい。

素盞嗚神社
https://yaokami.jp/1222711/




◎皆様からのコメント(一部抜粋)

素晴らしいですね。
まだ一度も拝見していないので、ぜひ見学に行きたいです!

2回ずつ設営・撤収したことがあります。撤収の方がはるかに腰に負担があり辛いです。


◎2月21日フェイスブック掲載の法人会コラム

昨日、北京オリンピックが閉幕しました。
コロナ感染者数が急増する中での開催という事もあり、巣ごもりの中、選手らの活躍に少し救われた感があったような気がします。

今朝の伊豆新聞一面には、南伊豆町で開催されている「みなみの桜と菜の花まつり」において、
地元有志が期間限定の手作りイベント「夜桜竹あかりと夜桜人力車」をスタート。
今週末の25日、26日も開催予定であるといいます。
住民参加型のこのイベントは、竹灯籠の製作体験会を事前に行い、参加者が小型の竹灯籠「ユラギ」を製作。
完成した約300個にLEDキャンドルが灯され会場に並べられました。
付近では「夜桜人力車」も運行、ライトアップされた桜並木を走り、夜桜見物の方々を楽しませたとのことです。

河津桜も、例年より冷え込んだ気象状況もあり、開花は遅く、ここに来て、やっと桜色が目立つようになってきました。
今週末辺りは本当に見頃になると思います。

いつもは集客が見込めるこの時期、コロナの影響もあり、客足は遠のいていますが、
折角来て頂いたお客様に楽しんで頂こうと、迎える側は地道な努力を変わらずに続けています。

開花が遅かった分、まだまだ河津桜も楽しめそうです。

こちらからニュース映像が見られます。
https://news.yahoo.co.jp/articles/1166f283539362249a81e6479e90bbc4c324c47b




◎2月22日フェイスブック掲載の法人会コラム

今日は222日(ニャンニャンニャン)で「猫の日」だそうです。
もっと言えば、2022222日ですので、巷では「スーパー猫の日」なんて呼ばれているみたいですね。

さて、今朝の伊豆新聞の伊豆ワイド版に、オンラインで自家焙煎のコーヒー豆を販売する伊東市の桑名大地さんが、
自転車に調理器具を積み込み、市内外で開催されるマルシェやカフェ内で数日限定のコーヒーショップを開いている…
という記事が掲載されています。

桑名さん自身は神奈川県逗子市出身で、コーヒーマイスター・インストラクターなどの資格を持ち、
伊東の風土が気に入って2021年に移住された方。
インターネットでアフリカや中南米、アジアなど様々な産地の焙煎豆を販売する一方、
伊東で夢だった自分の店を開きたい…と、「夢の実現に向け、できることから挑戦しよう」と
「珈ノ鳥(こうのとり)」の名前で現地に出向いているといいます。

話しは変わりますが、昨日、3月の元気塾の打ち合わせで、
講師の深澤松崎町長と西伊豆町役場職員の松浦城太郎さんと打ち合わせをするため松崎町に行ってきました。
松崎町役場の隣には、「蔵ら」という高齢者の方々が自主運営する施設があるので、
打ち合わせ時間より少し早めに伺って、80歳代半ばの青森代表を訪ねると、
そこには、この施設や代表を慕って集う人たちがいて、地域の事などを話し合われていました。
青森さんは、通りがかりの若者にも「お茶飲んでいけば」と声かけし、本当に初対面の方々と自然に話す機会を得ました。
その若者は、祖母が西伊豆町の出身で、西伊豆町が好きでこちらに移住、
前述した桑名さんのように「自分の夢の実現に向け、とにかく出来る事を…」と行動しているようでした。
青森さんたちの話に耳を傾けると、地域おこし協力隊で来る女性の方々が、こちらの人と結婚する人が多くてね~なんて話も…。
「それはありがたいですね~」などと相槌を打ちながら、地元の若い世代が地元を離れる一方、
逆に「この土地が好き」という理由で、若い世代が流入してくる機会を目にする事が多くなりました。

そうした若者にとっては、地元の人間が、ちょっとお茶でも飲んでかない…
最近、頑張ってるね~…そんな何気ない言葉でも彼らにとっては力になるような気がします。

伊豆は「チャレンジできる土地」であってほしいと思います。




◎2月23日フェイスブック掲載の法人会コラム

今日は「天皇誕生日」で国民の祝日。静岡県民にとっては223日(フジサン)は「富士山の日」でもあります。
日々に意味を持たせ、そこに感謝や思いを馳せる事も大事な事かもしれませんね。

今朝の伊豆新聞の一面に、南伊豆町の一般会計予算が4年ぶりに50億円を突破したとして、その内訳が掲載されています。
この内、自主財源である町税収入は92千万円余り、歳入全体の17.7%に過ぎません。
その他繰越金、手数料、負担金等を全部含めた自主財源の総額をもってしても30.5%ですから3分の1にも満たない事になります。
支出の人件費だけを見ても、全体の19.5%ですので、町税収入で役場職員さんの人件費さえ賄えていない事になります。

そんな中、町に住居を構え住民票を置く新規に婚姻した世帯に、
住居、引っ越し、新生活の準備費用として10万円から最大60万円を交付する…といった制度に予算が付けられています。

何が言いたいかと言いますと、今後、地方行政は少子高齢化が進む中、何も手を打たなければ、どんどんと町税収入は減少…
加えて、コロナ禍で低下した国力の中、このまま依存財源に頼り切る予算は保証されるものではありません。

やはり、人口対策など広い意味も含め、行政も「稼ぐ」手段を民間と共に模索する必要があると思うのです。
その意味では、前述の移住定住促進に対する制度などは将来に亘る「投資」であり、これは民間では出来ません。
これからは、そういう視点で優先順位をつけ予算配分していく必要があると感じます。

逆に民間側は、自分たちが住む、子供たちが住むであろう自治体の財政状況にまで思いを寄せ、
単純に要求型の要望をあげるばかりでなく、要求する前に「自分たちが出来ること」をまず考え、行動に移すべきだと思うのです。
木を見て森を見ず…のような要求はこれからは厳しいのではないでしようか。

危機感をもって、スピード感をもって「官民協働」の形を模索する必要があります。




◎2月24日フェイスブック掲載の法人会コラム

今朝の伊豆新聞一面には、見頃を迎えた河津桜の並木道を散策する観光客の方々の写真が掲載されています。
「桜見頃、最高の人出」の見出しとこの写真を見て、皆さんはどうお感じになったでしょうか。
コロナ感染拡大が収まらない中、怖い…と思われたでしょうか。
観光関係者の方々は、もしかして、少し救われるような気持ちになられたでしょうか。

コロナ禍となって2年が経過しました。
昨年、河津町においては「町民を守るため」との理由で河津桜まつりは初めての中止(コロナ対策は実施)。
この記事にある「みなみの桜と菜の花祭り」は開催されましたが、各行事は中止、駐車場は開放されました。
ただ、中止された河津町においても、週末には人が押し寄せ、結果、路上駐車などの対応に追われる形になり、
「見に来ないで」という来場自粛を呼びかける異例のメッセージが出される事態になりました。
しかし結果として、人流が抑えられなかったにも関わらず、それがコロナ感染者数の増加に繋がる事にはなりませんでした。

少し前、知り合いの方がコロナに感染してしまいました。
ご家族での10日間の自宅自粛…真っ先に心配したのは、田舎での事ですので、誹謗中傷、差別など受けないか…ということでした。
しかし、ご近所や友人が、代わる代わる心配してくれて、買い物などもしてもらったようで、本当に周りの方に感謝されていました。
コロナになって1年目…田舎での差別、誹謗中傷はひどいものでした。住む場所を追われた人もいます。

ただ、コロナとの長い戦いの中で、私たちは学習した事もあると思います。
明日は我が身かもしれない…であるならば、差別などもってのほか、助け合わなければ…
自然とそんな気持ちになってきたような気がします。

今週末、見頃を迎えた河津桜に多くの花見客の方が訪れると予想されます。
訪れる方にも迎える方にも罪はありません。もちろん、咲き始めた河津桜にも罪はありません。

各々が出来る限りの感染症対策を心掛けるのみです。




◎皆様からのコメント(一部抜粋)

昨日、知人が河津桜を見に岐阜から出かけたそうです。
朝一で河津桜を見て、金目鯛を食べて、富士山を見て、滝が好きなので、、、
満開は桜まつりが終わった後だと言われたそうですが、
経済を回すためには、感染対策をした上で、コロナに寛容に対応することも必要かもしれません。


◎2月25日フェイスブック掲載の法人会コラム

ロシアがウクライナに侵攻したニュースが世界中を駆け巡っています。
子供の手を引きながら地下道に逃げ込む家族の姿がとても痛々しく、
人は、どんなに技術革新が進もうとも、何度も何度も同じ過ちを繰り返す生き物なのだな…と思うと、
とてもやりきれない気持ちになります。
争いが争いを引き起こす可能性もあり、全く他人事ではありません。

さて、今朝の伊豆新聞には下田市、西伊豆町、松崎町の12町の2022年度の予算が掲載されています。
3月の元気塾には、松崎町長、ふるさと納税の立役者である西伊豆町役場の職員さんを講師に招くので、興味深く拝見しました。

やはり目を引いたのは、ふるさと納税で顕著な実績を挙げている西伊豆町の予算、本年度のふるさと納税も13億円を超える勢いであり、
先日ここに掲載させて頂いた、9年間の西伊豆町のふるさと納税の累計額が71億円でしたので、今年度で80億円を突破する事となり、
ここに掲載されている1年間の歳入を賄って余りある金額になります。
自主財源比率も、下田市が37.9%、松崎町が32.5%に比べ、49.1%と歳入の約半分を賄っています。

注目したのは、昨年当初予算の中で、寄付金収入で見込んでいる金額が2億円でしたが、これを10億円としているところです。
これによって、町税収入の10.2%に対し寄付金12.8%となって、ふるさと納税の金額が町税収入を上回る形となります。
西伊豆町よりふるさと納税による寄付金を集めている自治体は多くありますが、
予算上、このように町税収入を上回る金額を計上している自治体が果たしてどれぐらいあるでしょうか。
そして、ふるさと納税の寄付金を歳入に計上したという事は、これは民間でいうところの売上目標を計上し、
事業計画を立てる流れに等しく、ふるさと納税で10億円以上を達成しなければ町運営に支障をきたす事となり…
町自らがそれを課した予算を組んだという事です。
右隣に、下田市長が下田市予算案に対して「失敗恐れず挑戦」というコメントを出していますが、
西伊豆町の予算に同様の言葉が重なりました。

また、西伊豆町長が「未来へ投資するため積極予算を組んだ…」とコメントしていますが、
裏面にあった主要事業を見ると、新規事業として「森と海の6事産業化プロジェクト」に14千万円、
地域おこし協力隊活用事業に4,513万円などが計上されていて、次なるステップに向けての投資もされているようです。

317日の伊豆下田元気塾には、星野西伊豆町町長、9名もの役場職員さんがご参加を頂ける旨の連絡を頂きました。
「官民協働」の必要性を、ふるさと納税の実績なども通じて強く感じておられるのだと思います。

1人でも多くの方のご来場をお待ちしています。




◎皆様からのコメント(一部抜粋)

改めて賀茂地域の結束を固めるべきだと強く感じます。
蔓延防止が解除され安全に『元気塾』が開催されますよう祈るばかりです



◎2月26日フェイスブック掲載の法人会コラム

2月も最後の週末です。
河津桜もやっと見頃を迎え、来週にかけて満開が予想される事から、
河津町では、駐車場対応や夜桜のライトアップなどが36日まで行われる事となり、祭り自体が実質的に延長されるようです。
そもそも、210日から310日までの期間だったものが、暖冬傾向で開花が早まった事から2月中に早められたのですが、
自然の事は本当に思い通りにはいきません。

今朝の伊豆新聞には、先頃、県から表彰を受けた事でここでご紹介しました、
伊豆下田高橋養蜂の高橋鉄兵さんの記事が掲載されています。
彼の事は先頃も紹介しましたので記事を読んで頂きたいのですが、
記事に急成長を支えるスタッフは両親、妻、献身的な男性従業員1人の計5人…とあります。
何気に「妻」…とありますが、実は昨年末に「結婚する事になりました」と蜂蜜を持って彼が事務所に挨拶に訪れました。

バリバリの新婚です。
前にも書きましたが、龍馬好き繋がりで彼とは伊豆龍馬会で交流があるのですが、
養蜂に対する真っ直ぐで純粋な思いは誰もが認めるところですが、とてもシャイでどこかほっておけない雰囲気があります。
「多くの人に助けられ急成長」とありますが、彼の素朴な人柄に引き寄せられた人たちが、
駆け引き抜きで彼を助けたのだと思います。
私も半ば親心で心配していたので、結婚報告は本当に嬉しかったです。

養蜂体験からのご縁のようですが、都会で働いていた20代の女性のようで、
彼を選んで、この山中にお嫁にきてくれるのですから、本当にありがたい事です。

そして、献身的な男性従業員…とありますが、この方も、伊豆下田元気塾などで「移住者に学ぶ」
のテーマでご夫婦に講師をお願いしたこともある移住者の方です。
様々なアプローチで下田の田舎暮らしを発信してもらっていますので、下田にとっても本当に大切なご家族です。
「献身的な…」とあえて表記されているのは、鉄兵君がよっぽど記者の方にアピールしたんだろうな…と想像できて、
微笑ましくなりました。

先日、この移住者の奥様と話す機会があり「鉄兵君の結婚祝いの会をみんなでやりたいですね〜」と話をして盛り上がりました。
鉄兵君とそのご両親、それを支える献身的な従業員さん、今回、お嫁にきて下さる方も、ある意味、移住されてきました。
その方々がこの土地の未来に繋がる新たな種をまいて、育ててくれています。

地元民としては心より感謝です
鉄兵君、早くお嫁さんに会わせてよ〜




◎2月27日フェイスブック掲載の法人会コラム

昨日は、東伊豆町まで買い物に出かけました。
河津桜まつりの賑わいも横目に見ながら車を走らせましたが、開花に合わせ本当に多くの方が訪れていました。
一部では桜渋滞も…南伊豆に向かう車も多かったので、河津桜を目指しての人流は肌で感じました。
収まりきれない感染状況にまん延防止の更なる延長も議論されているようですが、人流自体を抑えられているとは思えません。
コロナの扱いもふくめ、そろそろ、感染防止に対する考え方も次の段階に…と思います。

今朝の伊豆新聞一面に「下田天神神社参道に日本一のひな飾り」の見出し…
一瞬、先日にご紹介した稲取の日本一のひな飾りに対抗して…とドキリとしてしまいましたが、
記事をよく読むと、段数は、現在開催中の稲取の素盞嗚神社のひな飾りと同じとされていて、
開催日も326,27日の両日なので、開催時期もかぶりません。
両地域が共に高め合うイベントとしたい…とされています。

経過としては、伊東市の仏現寺をメイン会場に、2019年まで開かれていたひな祭りイベントに携わっていた
下田市観光協会のアドバイザーを務める方の提案で、伊東から約400体のひな人形等を無償譲渡されたといいます。
伊東のイベントが、ある意味引き継がれた形のようです。

この地域と稲取とのやり取りがあったかは分かりませんが、近隣地域で互いに気を配りながら、
こうした発信を共にしていく流れは歓迎すべきと私は思います。
河津桜も雛の吊るし飾りも、共に「発祥の地」としながら、今では全国に見受けられるようになりました。

観光客の方にしてみれば、下田、稲取、河津…というより、やはり「伊豆」に行こう!
今回の河津桜も、南伊豆が河津桜をメインとした同様のイベントを開催することで、
イベントの幅、インパクトは大きくなっています。
高め合う存在が近くにあればあるほど、イベントの質も向上していくのだと思います。

ここにある蓮台寺の「しだれ桃」も本当に見事です。
逆に、しだれ桃が見られるスボットが稲取にあってもいいな~と思ったりもします。

実際にイベントを主催、汗を流している方々にしてみると、様々な思いがあるとは思いますが、
それを乗り越え「伊豆はひとつ」になっていく事が、やはり、これからは必要かと思います。





◎2月28日フェイスブック掲載の法人会コラム

早いもので2月も今日が最終日。来月は終業式、卒業式やら一つの節目を迎える季節となります。
学校生活において様々な行事がコロナの影響を受けないか心配です。

今朝の伊豆新聞一面に、南伊豆町の旅館「石廊館」が、「みなみの桜と菜の花まつり」(~310日)の期間中、
温泉設備の故障で宿泊客の受け入れができない事態を「宿が作るお弁当」の販売で乗り切っている…という記事が掲載されています。
自家源泉を持つこの旅館は、1月末頃に配管にトラブルが発生。
交換修繕の為の工事には2ヶ月以上かかり、このイベントに合わせて順調だった予約、受け入れを中止して、
修繕に踏み切り、併せてコロナ対策のため客室に空気清浄機付きのエアコンの設置も決めたといいます。

弁当販売のきっかけは、従業員から「ボーっとしているのはもったいない」という声。
ここのところ、コロナ感染者の数も高止まり状態…そんな中、ロシアがウクライナに侵攻し、
戦闘状態の映像が日々報道から流れてきます。
巣ごもりしてテレビを見続けている人にとっては、本当に鬱々とした日々になりがちです。
この旅館にしてみても、コロナで全く客数が読めない2年間をじっと耐え、やっと客足が…
との矢先に設備故障で受け入れができない…しかもまた新たな投資…普通であれば心折れても仕方ない状況だと思います。

ピンチがチャンス…言葉にすればとても簡単ですが、そこに舵を切る勇気、その一歩はなかなか踏み出せるものではありません。
しかし、その一歩に人々は勇気をもらいます。
地域住民らが「頑張って」「応援してるよ」と声をかけ、買いに訪れてくれるというのも、
その行動にどこか励まされ、自分たちも何かしたい…との思いからなのだと思います。

女将が「温泉が復旧した際は協力してくれた人たちに何か恩返しがしたい」と感謝する…とあります。
人が人の行いに動かされ、恩を恩として返そうと力を寄せ合う…これが人としての本来あるべき姿なのかな…と思います。

人と人とが傷つけ合う戦争に心が痛みます。




◎3月1日フェイスブック掲載の法人会コラム

今日から3月です。
今朝の静岡新聞には「お待たせ河津桜」の見出しで、桜色に彩られた河津町の上空写真が掲載されています。
伊豆新聞の方にも「河津桜まだまだ見頃」の見出しで、
一面に大きく桜並木の下の「桜のトンネル」を多くの来遊客が歩く写真が掲載されていました。
河津桜まつりは延長して今週末の6日まで、みなみの桜と菜の花まつりは310日までイベントが開催される形となっています。
この写真を見るだけで、この記事に関する説明は不要ですが、以前、この掲示板にコメントを頂いた方が、
現在のように河津桜が伊豆の観光資源となった事について次のように教えてくれました。


「今や、大観光資源となった河津桜も、一観光課職員が、早咲きの原木を増やしたいと思い、
原木所有者が剪定した枝を貰って、椎茸ホダ木用の苗を生産していた農家へ持ち込み、河津桜の苗を大量に生産した事が始まり。
最初に作った苗は、引き取り手が無く、あちらに1本こちらに1本と、その役場職員が頭を下げて頼み込んで植えて貰った。
今、河津桜の古木が単独で存在しているのは、その時職員が頭下げて植えた木。残った苗木が大きくなり、
苗木とは云えない大きさになったのに、植え場所が無く、買い取る予算も無い時に、水害が起き、
水害発生土の置き場として堤防内側へ発生土を盛土した。そこを緑化するとの名目で、
県がゴルファーから集めていた資金を利用して残った河津桜をその水害発生土の盛土へ植栽した。
それが、今や大観光資産となっている。」


全国に広がり、有名となった河津桜の流行の起源は、
一観光課職員の思いと熱意があったからこそ…という貴重なお話を伺う事が出来、
今回募集をさせて頂いている「私の考える官民協働の提言」にエントリーさせて頂きました。
多くの方が知るべきだと思いました。

元気塾の宣伝のようになって恐縮ですが、今回、講師をお願いしている松浦城太郎さんから、
昨日、テーマを頂きました。そのテーマは「ふるさと納税が変えた西伊豆町の未来」。

この伊豆南部において、ふるさと納税で断トツの実績を誇る西伊豆町。お話を聞けば聞くほど、
松浦さんが上司に進言して東京へ向かった…その第一歩がなければ、今に至る実績にはなっていなかったように思います。
1人の役場職員の思いが大きな花を咲かせた…それは、この河津桜に関わった役場職員さんの行動に繋がるものを感じます。

私たち外から見ると「お役所」かもしれませんが、しかしそこには一人一人の人間が集っていて、
その数だけ思いがあり、その数だけ可能性があります。

「公」の機関ですので、もちろん組織としての動きは大切な事だと思います。
ただ、これから少子高齢化、人口減少が進み、地域が縮小していく中において「官民協働」を実現する為には、
役場職員の方が伸び伸びとプレーヤーとして地域に関わっていく必要性を感じています。
そして、そういった人材を育成する組織づくり、ルール作りを、既成概念の枠を超えて成していかねばならないのではないかと…。

元気塾の中で、多くの提言が出来るよう準備しております。




◎3月2日フェイスブック掲載の法人会コラム

春の日差しの暖かみを感じるようになりました。
今朝は静岡新聞にあった「官民連携で脱炭素実現」の見出しに目が留まりました。
記事の中でも大きく取り上げられているのは、富士宮市北部の朝霧高原で過剰発生する畜産ふん尿の適正処理や
再生可能エネルギーの地産地消を目指す「富士山朝霧バイオマスプラント」。

プラントでふん尿を発酵させメタンガスを使って発電する…というもので、電力は地元電力会社に売電され、
処理過程で生じる消化液を液肥として販売するといいます。

それは正にマイナスからプラスを無駄なく生み出す仕組みと言えます。
これ以外に「東部・伊豆市町予算案・検証」というタイトルの中で、
脱炭素の流れを汲んだ官民連携の取り組みで文末に紹介されているのは、
裾野市、長泉町、伊豆の国市、三島市、伊豆市…残念ながらここでは伊豆南部の事については触れられていません。

思えば、こちらで「脱炭素」の流れで聞くことが出来るのは、
一部の民間で小水力発電などを行っている他は、山を切り開いての太陽光発電、
伊豆沖に100基の大型風車計画などが取り上げられた風力発電が主なものになります。
そのほとんどが外資によるもので、当然の如く、地元の意志が反映されるものばかりではありません。
知らない内に計画が進められ、山が切り崩され…気が付いた時には…という事例が多くあります。

やはりこれからは、国が「脱炭素」を推し進めているから…という理由で、
地元はただただ傍観するばかり…という事を変えていく必要があると感じます。
朝霧高原の例にもありますように、その土地にあった「脱炭素」の取り組みがあって然るべきです。

「脱炭素」の旗頭を掲げた大資本に土地が飲み込まれ、その陰で住民が被害を受ける事があってはなりません。
しかしながら、反対、反対ばかりでは話にならない…と言われた時、我が町は…と言う事が主張出来るよう、
各地方自治体は民間企業と連携し、わが町の事として、「脱炭素」に向かい合うべきではないでしょうか。





◎皆様からのコメント(一部抜粋)

伊豆にも、バイオマス発電所(極めて小規模だけど)が存在しているはずです。
施設があるのは伊豆市だけれど、施設主体の県営放牧場は、西伊豆町(旧賀茂村)まで広がっている。
運転状況は、現在どうなっているのだろうか?
し尿からのメタンバイオマス発電所は、副生物の液肥、固形残渣の処理場が必要になる。
近隣に、牧草地があれば、液肥はそのまま散布。固形残渣は、再度し尿と混ぜて発酵させ堆肥となるのだけれど、
外部での処理だとコストがかかりすぎるようだ。

https://lin.alic.go.jp/alic/month/dome/2006/jan/tiiki03.htm

二酸化炭素は究極の酸化物として利用価値を見出せたらイイですね。


◎3月3日フェイスブック掲載の法人会コラム

33日は桃の節句、女の子の健やかな成長を願うひな祭りの日です。
そんな日だな…と思い朝食をとっていたら、テレビからはロシア侵攻に関するニュースが次々と…
ウクライナの女性たちが、ロシアの戦車の前で私たちは手を繋いで人の壁を作ります…と決死の覚悟で語っている映像が流れました。
国を跨いで、健やかな成長どころか、明日をも知れぬ中、命懸けで戦っている女性の姿に、何ともやりきれない思いが過りました。

今日は、昨日取り上げた静岡新聞の特集記事の続編である「若者定住へ雇用受け皿」の見出し記事を取り上げます。
南伊豆町のオフィス誘致に関する内容が書かれています。
写真にある建物は、東京都杉並区が所有する旧職員寮。町が同区から借りて改修、
2022
年度から一部をサテライトオフィスとして運営するもので、
問い合わせも寄せられ、首都圏のIT企業経営者らが視察に訪れたといいます。
この取り組みの主な狙いとしては、関係人口も増やす事も一つではありますが、何と言っても「雇用」。
コロナ禍でのテレワーク進展も好機と捉えての動きで、更に進出企業が地元企業と連携して事業に取り組み際の補助金として、
1
5千万千を計上。この規模の自治体にしては大きな予算です。

ここには、実際にこのオフィスを借り、1ヶ月の半分を過ごしているという企業経営者の話しも紹介されていますが、
現在も移住者の方をスタッフとして雇用し、今後も若者の定住に繋げたい…との意気込みを話されています。

伊豆新聞の一面には、今年で閉校になる下田市のある中学校のメモリアル事業の記事があり、
その横には、河津町の小学校3校が1校に統合される関連記事が掲載されていました。
人口減少と少子化の流れで、これから、子供たちの学び舎も次々と統廃合が進んでいきます。
そして、この土地で育った若者が一旦故郷を離れると、「雇用」の問題もあり、なかなか帰って来ることが出来ません。
それは移住者の方にとっても大きな問題です。

若者定住を目指す上では、やはり「雇用」の問題は切り離して考えられません。
これこそ、官民協働で乗り越えねばなりません。




◎皆様からのコメント(一部抜粋)

南伊豆の杉並区弓ヶ浜学園を閉鎖した後の職員寮ですね。
杉並区と関わりが個人的にあるので、そちらの職員の方々が突然の閉鎖で雇用に悩んだこと知っていました。
とりあえず、関連の建物を活用していただいて良かったと思います。
地域の活性化に結びつけば良いと思います。


◎3月4日フェイスブック掲載の法人会コラム

連日、ロシアのウクライナ侵攻に関わる、戦地の状況が伝えられ、世界中が祈りに近い行動を起こしています。
そんな事もあるからでしょうか、いつもは「そっか…」と読み流しているであろう、
今朝の伊豆新聞にあった「保護犬『志朗』逝く」の記事に目が留まりました。
この志朗は、下田市横川の県道松崎線沿い周辺を放浪していた野良犬でした。
私の知り合いにもいましたが、いつも同じ場所をうろうろしている姿が気になり、餌を与えていたそうで、そんな人が多くいたようです。
ここにも書いてありますが、車で通りかかると、悲しげな眼でこちらを見ている志朗の姿を私も何度か見た事がありました。
愛犬家である伊藤さんが2016年に保護して飼い始めた時も記事になりましたので、少し安堵した事を覚えています。

伊藤さんは「横川では志朗のことをずっと気に掛けていた人もおり、天寿を全うしたことをお伝えしたい」と記事にしてもらったようです。最後は添い寝する伊藤さんの胸に抱かれて静かに息を引き取った…とありますので、幸せな最期だったと思います。
本来、人は、1匹のワンちゃんに対しても、これだけの愛情、思いを捧げられる生き物のはずです。
それが同じ人同士で傷つけ合っていいはずはありません。

今、異国で起こっている争いの中で、子供たちも含め、本来大切である一つ一つの命が、
死者〇〇人、死傷者〇〇人…など、数だけが冷たく表示され、恐怖に打ち震える人々の姿が映像を通じて伝わってきています。
世界は繋がっていて、決して他人事ではありません。

一日も早い収束を願わずにはいられません。
その裏面に、以前にもご紹介した東伊豆町の「はさみ石」の紹介が掲載されていました。
今まで思った事はなかったのですが、はさみ石の写真が、2人の人が握手をしている姿に見えました。
考えて見たら、この石に伝わる天狗の伝説も、漁業を巡る争いが絶えない2つの集落の争いを、間に石をはさんでおさめた…
との事ですので、握手している姿に見えるのも必然なのかもしれません。
「友好」「平和」の御利益があるかもしれませんね。

はさみ石に祈りたくなりました。




◎皆様からのコメント(一部抜粋)

ジュネーブ条約に違反して、今ロシアが原発を攻撃しています。
小学校を攻撃しています。
ロシアでも愛犬家は多いようです。
国民の想いは世界的には変わらないと思います。
何故人間は権力を得ると愚かな行動をするのでしょうか?

シロウって名前になって幸せに犬生を全うしたんですね。
私も何度か見かけてずっと気になっていたコだったから、ご家族の胸の中で…と知れてよかったです。
犬も人もみんな幸せに過ごしたいですね。


◎3月5日フェイスブック掲載の法人会コラム

河津桜もまだまだ見頃…今週末は桜見物に多くの人々が訪れると予想されます。
さて、今朝の伊豆新聞の伊豆総合版に、教職員でも保護者でもない地域の大人がボランティアで生徒の学校生活を見守る、
修善寺の「キャロットクラブ」の活動が20年の節目を迎えた…と記事になっていました。

週に3回、会員が交代で学校に通って授業の様子を見守り、給食を一緒に食べ、交流し、PTA活動にも参加されてきたといいます。
キャロットの語源も人(ひと)と人(じん)を繋げる…で「にんじん=キャロット」という事でとても素敵な名前です。
メンバーの方のお話にも「一生懸命になりすぎす、空気のように常にいる。それが生徒にとっていいのだと思う。
地域で子どもに声をかけた時『自分はキャロットだ』と言うだけで身近に感じてもらえる」
「学校に出入りする大人から学べることがあるはず。経験のある地域の人が子どもに声と手をかける事が大事」とあり、
自然と生徒たちの中に混ざり、その事が生徒にとって、とても大事な地域や大人たちとの繋がりになっている事が伝わってきます。

核家族化が進んでいなかった昔は、家にもおじいちゃん、おばあちゃんがいて、
外に遊びに出れば「今日はどこいくんだ、気をつけていけよ」と、気軽に声を掛け合う近所付き合いもありました。

しかし、今はどうでしょう。少子化や核家族化が進み、オンライン等、家の中に籠もりやすい環境も出来ました。
外で気軽に子どもたちに声をかけると、不審者扱いされるような空気もあります。
子どもに関わる大人たちの数は格段に減っているような気がします。

それはすなわち、地域との距離にも繋がってしまいます。昔は自然だった事が今できないのであれば、
このキャロットクラブのような活動を立ち上げていく事も大事だと思います。

コロナ禍で、何か、人と関わる事が余計に距離が出来てしまいました。
しかし、人は、人と交わる事によって、学び、痛みも知り、思いやる事が出来るようになると思います。
地域の宝物である子どもたちと、積極的に大人が関われる仕組み作りは必要ではないでしょうか。




◎3月6日フェイスブック掲載の法人会コラム

昨日は、河津町は混んでいるかと思い、南伊豆町の河津桜を見に行きました。
今週末でイベントも終わりですが、河津桜自体は今正に満開で、桜のトンネルを見上げながら、
気持ち良さげに歩く人々の姿が印象的でした。

今朝の伊豆新聞には、正にその河津桜開花に合わせて行われているイベントの記事が、色鮮やかな写真と共に掲載されています。
着物姿で河津桜沿いを散策するイベントを催している、
着物のリメイクや小物作りを手掛ける和工房「おらんく」を運営している松井真理さんには、
数年前に仕事で取材させて頂いた事があります。
ここにも、着物文化を次代へ継承する…とありますが、
着物生地を使って製作している品の数々から、その思いを感じる事が出来ました。
また、写真にある桜と着物…とても絵になってますね。

私事ですが、昨日は母の一年目となる命日でした。
母はこの河津町の出身で、着物を縫う仕事を50年続け、家族を支えてくれていました。
年々、需要と共に着物の仕事も少なくなり、引退後数年は、ミニ着物を縫って、人にあげる事を喜びにしていました。
誰か欲しい人はいない…とよく言われましたが、着物に興味のない息子は「いないんじゃない」と素っ気なく返し、
母は「そっか…誰かいたら教えて」と少し寂しそうな表情を浮かべていました。

母が亡くなって、本当に多くの方から「お母さんにもらった着物、玄関に飾ってあるよ」と言われます。
自宅の玄関にも飾ってあり、季節ごとに取り替えてます。(まぁ、妻の役目ですが)

我が家は着物によって支えられ、着物が母の思い出を語り継いでくれています。
今更ながら、着物に感謝です。




◎3月7日フェイスブック掲載の法人会コラム

今朝の伊豆新聞一面に、南伊豆、松崎、西伊豆3町と南伊豆地域広域ごみ処理事業を計画している下田市が
「南伊豆地域のごみ減量化・リサイクルを考えるワークショップ」を、
市内各団体の代表者や有識者、高校生、各市町職員などが参加して開き、
持続可能な開発を目指す「SDGs」の実現に向けた、ゴ
ミ減量とリサイクルのアイデアについて意見交換した記事が掲載されています。

様々な立場の人が入り混じって、ゴミ処理の問題について意見交換する事は本当に必要な事であると思います。
しかしながら、前提となっている4市町のゴミ処理を一括で行う施設を下田市の焼却施設のある場所に進める問題については、
別途対応する必要があると考えております。
以前にもここで取り上げさせて頂いた、この計画にある焼却施設を現在地に進める事に反対の意を表明している住民グループと
市との説明会に参加させて頂いた折、住民グループからはゴミ減量に関する提言も出されていましたが、
それは、下田市のゴミを下田市で処理するための取り組みが前提であった気がします。
ここでは、広域処理事業を前提に話が進められているようなので、
そもそも、そこで質問が出ていた、学校施設や住宅街が隣接する場所にあるゴミ処理施設において、
現状又は将来に亘って公害問題等はあるかないか、4市町のゴミ処理を下田市が現在地で担う必要があるのかないのか、
と言った問題についての対応は必要ではないでしょうか。
他市町からの職員も混ぜての広域処理事業での意見交換会は、正直、施設建設を前提とした段階的な手続きに見えてしまいます。

ここにあるように、「SDGs」を前提としたゴミ処理問題については、日々生活する私たち一人一人が考えていかねばならない問題です。
しかしながら、4市町のゴミ処理施設の建設問題については、建設地の住民が納得する形で進めて頂きたいと思います。




◎皆様からのコメント(一部抜粋)

水銀のゴミ焼却炉からの排出量規制値は、周りの土地より遥かに高い煙突から排出され、
排出と同時に【10万倍に稀釈】される前提の元に定められている。

かえって、下田市の現状を見ると、煙突の先端は、近隣の児童園や住宅地よりも低い状態。
(煙突先端の高さと、下田中学校のグランドとが同じ高さと聞いている。)
これで、排出と同時に10万倍の希釈がなされているかは、甚だ疑問です。
ゴミ焼却炉の水銀排出基準は、10万倍に希釈されたとき、
大気汚染防止法により定められる水銀汚染量の1/10になる様に定められている。

希釈率が、1万倍以下しかなければ、ゴミ焼却場排出基準を満たしていても、大気汚染防止法に違反する汚染量となる。
果たして、下田市のゴミ焼却場では、煙突近傍で、大気汚染防止法の水銀量以下になっているのだろうか?
住民の為にと考えるなら、単にゴミ焼却場の水銀排出規制値以下ですと胸張っていられては困るのだが…。
昔、斎場の建て替えにあたり、近隣住民の反対(臭い、煙に対する苦情)を受けて、
下田市は、当時としては常識ハズレのアフターバーナーを設置し
(最近では不思議ではない規模です。でも当時では破格外の大きさでした。)、
焼却煙を完全に燃やし尽くす様にしました。
また住宅地との境界に下枝が上がらないタイプの常緑広葉樹を植栽して視野からも遮る努力をしました。

住まわれていられる方々からは完全な対応ではないかもしれませんが、今日まで大きな問題にならずに来ました。


◎3月8日フェイスブック掲載の法人会コラム

今朝の伊豆新聞一面に、河津町にある体感型動物園イズ―園長の白輪剛史氏が
2021年度伊豆賞」を受賞された記事が掲載されています。
白輪氏は、201212月に「アンディランド」という主に亀の展示をしていた施設を買い取り、
爬虫類を交えた施設にリニューアルしてブームを巻き起こし、
引き続き、河津町に体感型カエル館「カワズ―」を開園すると、
東伊豆町に動物飼育専門学校「アニマルキーパーズカレッジ」を開校、
更には南伊豆町で閉園される事になった「波勝崎苑」の運営を引き継ぎ、「波勝崎モンキーベイ」としてリニューアル。
心配された猿の野生化にも一役買いました。
当初の伊豆とのご縁から考えると、10年ほどの間に、これだけの事業展開をされた事は正に驚異的だと思います。

白輪氏には、法人会でも青年部会、元気塾と2回の講演会をお願いし、
ここ2年は、下田高校1年生が進路の参考に…と開催している「職業人講話」にもボランティアで協力して頂いています。

講演やお話を伺うたびに思う白輪氏の強さは、
何と言っても、経営的視点からの合理性に基づいた判断力と実現に動く行動力のスピード感。
最初のご縁となっている「アンディランド」の買収話については、現地で話を聞いて、15分程度で決めたと話されていました。
旧施設のアンディランドは休日でも人はガラガラ…車で通るたびに、よく経営が成り立っているな…と心配になるほどでした。
しかし、白輪氏は瞬時にその山や植物などの価値を頭の中で算出し、経営イメージを短時間で組み立て決定されたようです。

レスポンスも本当に早く、高校生の社会人講話についてメッセージを送って依頼していますが、
2
回共に送信して30分以内には「了解しました」と返事を頂きました。
また、私がフェイスブックで新聞記事を引用し、東伊豆町のアスド会館の譲渡話が、
あるIT企業との間で物別れに終わった事をアップさせて頂いた折、
白輪氏が「何かやりますか」と意味ありげなコメントを寄せて頂きましたが、
その後すぐに東伊豆町長と面談し、話を進めている事を後で知って驚き、その後の動物園予備校開校の計画を聞いて更に驚きました。

今後さらに、伊豆での新たな事業展開を進めている事も伺っております。
白輪氏が行っている事業の根底には、伊豆への誘客はもとより、野生動物の保護や活用、学校開設事業なども含め、
動物、爬虫類などを中心とした、伊豆を一つの聖地にしようとしている流れを感じます。

持続可能な地域活性化を考える時、白輪氏のスピード感ある経営姿勢に学ぶところは大きいかと思っています。
白輪さん、伊豆賞、おめでとうございます。




◎3月9日フェイスブック掲載の法人会コラム

今朝の伊豆新聞一面には、東伊豆町長選挙で、無投票で初当選を果たした岩井茂樹氏の記事が大きく掲載されています。
国交省の副大臣まで務めた国会議員経験者が、1万人少しの首長に就任する事も本当に珍しい事であると思いますが、
ここに至るには、国会議員時代より繋がれてきた東伊豆町町民との絆があってのことだと感じます。
こんな田舎町に地縁、血縁とは関係なく、純粋にその政治力に期待された首長が誕生した事、
今後の動向には、大いに注目していきたいと思います。
岩井氏にかける期待としては、国政の中央で活躍された手腕、パイプにもありますが、
何と言っても外の人間として東伊豆町(伊豆)を俯瞰して見られるところにあると思います。
中央から見た地方の問題点も承知の上で選んだ道ですので、
近隣自治体のお手本となるような官民協働のもとでの行政運営に期待します。

その左横には、広域ごみ処理施設に関しての下田市議会でのやりとりが掲載されています。
この問題に関しては、説明会に出席させて頂いて以来、どうしても目に入ってきます。
市議会議員の「用地選定のプロセスが不透明で、市民の合意形成が不十分…」との指摘に、
担当課長から、4市町担当課長会議で議論し、具体的な候補地の比較検討をせずに選定したことを明らかにした…とあり、
松木市長は「人が集中する都市は生産や商業、学校などがあり、そこで発生する廃棄物も都市内で処理することが都市計画の基本原則」
と答え、都市計画法の準工業地域に立地する現在地に建てる事が適当との考え…とあります。
法律上の問題はさておき、言葉だけを聞くと、下田市が人の集中する「都市」であるから…という事になるわけですが、
どこか腑に落ちません。
プロセスも法律も確かに大事な事ではありますが、
一番大切なのは、現状における問題点の整理とこの施設建設による公害被害はあるのかないのか、
新施設を建築、新技術を導入する事によって、環境負荷が軽減されるものであるのか…だと思います。

肝心な部分の説明が抜けてしまっては、どこまでも平行線ではないでしょうか。




◎皆様からのコメント(一部抜粋)

ご指摘のとおり、環境負荷が軽減されるのかどうかが重要なポイントだと思います。
そこに何らの言及もないとしたら如何なものかと感じざるを得ません。



◎3月10日フェイスブック掲載の法人会コラム

昨夜、まん延防止等重点措置の適用下で実施していた大規模イベントの人数制限について、
声援を出さないなどの一定の感染対策を前提に撤廃する方針を固めたとのニュースが入りました。
感染状況が高止まりしている状況の中、オミクロン株の重症化率等の性質も踏まえた上で、
経済を回していく方向への第一歩を決断したように思いました。
世界でも感染者数が収まらない中、規制を撤廃する流れにありますので、
コロナとの向き合い方も違う局面に入ってきているような気がします。
当会も、来週17日に伊豆下田元気塾を開催致しますが、現在200名近くのご予約を頂いております。
会場の大ホールは800名収容で十分に間隔を空けて座って頂き、大声はもちろん、なるべく会話も控えて頂くようお願いし、
出来るだけの感染症対策を致しますので、ご参加の皆様には、ご協力をよろしくお願い致します。

今朝の伊豆新聞には、昨日、東伊豆町長選の当選をお伝えした岩井茂樹氏の抱負が掲載されています。
2日続けて取り上げるのは…とは思いましたが、抱負の中に、
来週の元気塾のテーマである「官民協働」に繋がるワードがいくつかありましたので、ここで取り上げさせて頂きます。
そのキーワードとは、見出しにもなっている「民間経営者の感覚持って」「稼げる産業構造の構築」「情報の見える化」など、
岩井氏の出馬を願い、担いでいるのは、正にこの民間経営者の方々…
今、瀬戸際に立たされている地域、観光産業を甦らすには、自らが「稼げる」経営者となって町運営を行っていく覚悟を感じます。
また、ここで言っている情報の見える化は、東伊豆の物件を例にあげておられますが、
恐らく、東伊豆町が会社とすれば、住民が株主…といった具合で、民と官の間の壁を取り払い、
様々な情報の見える化を果たしながら、住民と問題意識を共有し、協力し合うような方向へと導かれるのではないかと思います。

元気塾では、県下一小さい町のニューリーダー、県下一高齢化率の高い町のスーパー公務員から話を伺い、
トークセッションの中で本音の話も引き出していきたいと思います。
今後、進むであろう少子高齢化、人口減少の中で、あるべき「官民協働」の姿を模索致します。





◎3月11日フェイスブック掲載の法人会コラム

311日…今日で東日本大震災から11年となります。
連日のロシア、ウクライナの報道に心が行っていたせいか、迂闊にも、新聞の見出しを見て気が付き、はっとしました。
去年も書いたかもしれませんが、震災があった時間、私は町を歩いていました。
今までに経験した事もない揺れに、近くの電柱に手をかけようとしたところ、
知らない方に「電柱の下はあぶない!そこから離れて!」と声をかけてもらい、慌ててそこを離れました。
今考えると、突発的な事態に、周りの状況に目を配り、声をかける事が出来る…本当に凄い人だったな思います。
今更ながら、すれ違いのご縁ではありますが、心から尊敬し、感謝致します。

震災による犠牲者は22,000人以上、その中には2,500人以上の方が未だ行方不明のままです。
11年を経過した今も、避難生活を送る方が38千人以上、
この記事によると、被災された沿岸4割強の自治体が「10年が一つの区切り」などの理由で式典を行わない…とあります。
過去を振り返らず前を向こう…との一つの考え方もあるとは思いますが、
現実に、復興道半ばであることを思うと、教訓も含め、私たち一人一人の胸に刻み、
震災があった日は、犠牲になった方々に祈りを捧げ続けたいと思います。

この記事の右側には、ウクライナの被害状況が掲載されていました。死者516人、負傷者908人、兵士死者2,0004,000人…
震災被害と比べるわけにはいきませんが、これは間違いなく「人災」です。
亡くなった方一人一人に人生があり、家族があり、故郷への思いがあります。一日も早い収束を願わずにはいられません。


本日、午後246分…1分間の黙とうをお願いします。




◎皆様からのコメント(一部抜粋)

3,786名の関連死者数は、まだ増え続けている。
そして、震災が原因で自死なされた人の数も246名いられて、こちらも増え続けている。
そして、被害者や関連死者には、震災直後の東電による偽り電力不足キャンペーンよる計画停電により、
間接罹災した伊豆半島南部(賀茂郡、下田市)での離職者、破綻者は含まれていない。
明らかな二次被害者だと私は思っているのだが。



◎3月12日フェイスブック掲載の法人会コラム

外は穏やかな朝ですが、朝から流れてくるのはロシアのウクライナ侵攻のニュース…祈る事しか出来ない無力さを感じながら、
やるせない気持ちになります。

昨日は、震災11年目を迎え、被災者の方々への黙祷をする中、どうしても平和な世の中を願う気持ちが過りました。
今朝の伊豆新聞には、河津桜の下で黙とうをされるご家族の記事、
大室高原でキャンドル工房体験「庭カフェ」のオーナー、久保潤ニさんが犠牲者を悼み、
東日本復興を願って、200個のレインボーランタンに明かりをともした記事が掲載されています。

このオーナーの久保さんとは、昨年の元気塾で投稿を頂き、お礼に蜂蜜を送ったところ、お返しにと、
このレインボーランタンを送って頂いてからのご縁があります。
下田にもお越しになり、色々とご案内もしましたが、とにかくエネルギッシュな方で、
思いついた事があると殴り書きのFAXが送られてきます。(メールとかは苦手なようです)
とにかく地域のこと、これからの子供たちのこと、自分が出来ることは何でもやる!という方です。
そんな久保さんが「震災を忘れないという思いを東北に届けたい」
「戦火に巻き込まれた子供たちが一日でも早く家に帰れるよう祈っている」と、
正に祈ることしか出来ない姿を見ると、
ご本人の気性を知っているだけに、同じやるせない思いがひしひしと伝わってきました。


世界中の祈りが届きますように。




◎3月13日フェイスブック掲載の法人会コラム

昨日は松崎町に出かけました。
住民が毎年種を巻いて継続している花畑は少しづつ花が咲き始めていて、春の陽射しが暖かく、
とても気持ちよく散策が出来ました。
この空の向こうで戦争が起きている事など本当に信じられない穏やかな日でした。

今朝は、読売新聞の静岡版にあった記事を取り上げます。富士市の小中学校3校のPTAが、
今春卒業する児童生徒170人に気球に乗ってもらい、上空からドローンで笑顔を撮影するイベントを行ったとのことです。

コロナで運動会、修学旅行が実施出来なかった事から「代わりのイベントを…」との父母らの声がきっかけに、
古紙やアルミ缶回収で費用を捻出されたといいます。
コロナ禍となって2年…子供たちの思い出となるべきイベントが次々と中止となりました。

コロナが収束しても、機会を奪われた子供たちが将来、「あ〜あの時の世代は本当にかわいそうだったね…」と言われるかもしれません。
しかし、富士山、駿河湾、自分たちが育った町を気球から眺める…といった、
一生の内でも出来るか出来ないかの経験をする事で、
「あの時は、確かに寂しい思いもあったけど、そのお陰で、凄い経験をさせてもらったよ」と笑顔で語る子供たちの顔が浮かびました。


子供たちの未来に幸あれ。




◎3月14日フェイスブック掲載の法人会コラム

3月も早いものでもう半ば…延長申請をされている方を除いては、
確定申告期限が明日までのなっておりますので、お忘れないようお願い致します。

さて、今日は朝刊がお休みですので、昨日の静岡新聞の社説から…伊豆の歴史資産に徹底的にこだわり、
市町の垣根を越えて、大きなマーケットである歴史ファンの誘客につなげたい…という内容。
私も伊豆龍馬会という歴史に繋がる会に所属していますので、この件については様々な思いがあります。
歴史好きの独り言として聞き流して下さい。

現在、伊豆を歴史舞台として描いている大河ドラマ「鎌倉殿の13人」はご覧頂いているでしょうか。
娯楽作品を手掛ける三谷幸喜氏の脚本、頼朝役に大泉洋氏が起用されるなど、
思い切り現代風にアレンジされた演出に、単純に楽しまれている方、逆にコアな歴史ファンからすれば、そんな訳ないだろう…と、
否定的な見方をしている方もいるでしょう。
三谷脚本で描かれた大河ドラマと言えば「新選組」「真田丸」などがありますが、
この時も、歴史をめぐっての論争が水面下ではありました。
しかし、視聴率などにも示されるように、単純に娯楽として楽しまれ、歴史ファンのすそ野を広げた事は誰もが認めるところです。
ゲームキャラクターに戦国武将などがイケメンに描かれ、歴女が増えたりした事もその流れです。
過剰な演出、フィクションによって娯楽用として描かれた歴史物は昔からありました。

歴史や風土に忠実に描かれた昔の大河ドラマには、その土地の方言まで役者が話し、字幕が下に出ていたり、
用語の解説が入っていたりするものがありますが、正直、物語が入りにくく、見ていて苦痛を感じます。

何が言いたいのかと言いますと、娯楽作品や歴史小説は歴史の入り口であり、
そこから歴史に興味を持って「深く知りたい…」という人がそこから生まれます。
歴史研究の分野にある内容のものを、娯楽作品に当てはめて「それは違う、これも違う」という事は控えた方が良いかと思っています。
特に単純に歴史を楽しみたい若者には敬遠されてしまいます。

伊豆にも、その土地土地に、郷土史家と呼ばれる方々がいらっしゃいます。
私どもが取り上げている龍馬などは、歴史小説の勢いから日本中から愛される歴史上の人物となりましたので、
郷土史家の方々にとっては余り取り上げる人物ではありませんし、研究対象にもなりません。
以前、熱川温泉において、太田道灌が当地を訪れ、温泉が湧き出ている場所に浸かり、
傷を癒し「熱い川」と呼んだ事が地名に繋がっている…という伝承から、当時の観光協会長と話をし、
「泰平の城を築いた男、熱川伝説、太田道灌」を書かせてもらい、それが冊子となって配布された折、
そんな事実はない!有害図書だ!と言われた事があります。

伊豆には、様々な伝説が残っていますが、そのほとんどに証拠となるものが存在しません。故に「伝説」と言われます。
ここにある「伊豆の歴史資産」を活用するためには、如何に若者に訴えていけるか、歴史ロマンに思いを寄せてもらえるか…
という事を活動の焦点にあてる事が大切かと思います。

歴史資産を観光へと繋げる上での一つの提言であり、決して歴史研究を否定するものではありません。




◎皆様からのコメント(一部抜粋)

仰る通りですね、広く狭く、浅く深く 幅広く それって豊かさの源って思いますが。

私も郷土の事をいろいろ調べていますがなかなか資料が見つかりません。
そろそろ自分なりの結論を出したいと思っています。

伝説すなわち、「言い伝え」なので伝わる途中で歪曲されたり誇張されたりするのは当然です。
歴史ロマンに想いを馳せる それで良いんだと思います。



◎3月15日フェイスブック掲載の法人会コラム

今日は確定申告最終日です。お忘れないようお願いします。
今朝の伊豆新聞には、河津桜まつりの人出について「延長期間含め30万人」との見出し記事が掲載されています。
開花遅れ、コロナ影響し激減…と減少した理由も挙げられていますが、
開花が遅れて実際に花見客が多く訪れたのは終盤の2回の週末で、それでも30万人ですから、
されど30万人という言い方の方がしっくりきます。
コロナ禍という同様の状況でまつりを中止した昨年は12万人ですので、比較すれば倍以上…
イベントの効用、コロナに対する意識も昨年と今年では異なっているとも言えるのではないでしょうか。

100万人イベントと言われた時代に比べると、確かに3分の1程度とも言えるでしょうが、大事な事は現状分析。
昔は良かった…という幻想はどこかに捨てた方がいいと思います。

テレビを見ると、今の時期、日本全国から「河津桜が…」という言葉がアナウンスされます。
「河津」という地名が、この桜を通じて全国に轟いている事も凄い事です。

発祥の地としての誇りの下に、これからも花を咲き続けてほしいイベントです。




◎3月16日フェイスブック掲載の法人会コラム

昨日は、確定申告最終日ではありましたが、e-Tax(電子申告)については、
アクセスが集中した事もあるのかシステム障害が発生し、電子申告に限っては申告延長が認められる流れになるようです。
また、ここでも何度か取り上げさせて頂いた、ガソリン税を一時的に下げる「トリガー条項」についても、
政府が調整に入った…とのニュースもありました。

さて、今朝の伊豆新聞の一面に、以前にも一度取り上げさせて頂いた、南伊豆町のエコサーファー堀直也さんの提案で、
食べ終わった給食の食器に残った油を拭き取り、
洗剤や油の川や海への排出を軽減する取り組みをしている事についての記事が掲載されています。

南中小学校の当時5年生だった21人が、堀さんから、自分達から出ている油や洗剤が、川や海の生き物に与える悪影響を聞き、
無償提供してもらったゴムへらを使って食べかすが残らないよう給食を食べ、
食後は希釈した天然由来の洗剤を食器に吹き付け、キッチンペーパーで拭き取ってから片付けるようにしたところ、
今では、全校生徒が自発的に取り組む活動へと広がりを見せているそうです。

きっかけを作った堀さんは、児童が当たり前のように食器をきれいに拭き取って片付ける様子に目を細め、
SDGsにも繋がる取り組み。中学入学後も活動を続け、子供たちから家庭、地域へと活動が広がり、
いずれは全国、世界的な取り組みにしたい」と話されています。

子供達が、この事を日々の生活の中で「当たり前」に実践できているという事がまず素晴らしいと思いました。
自分たちの行いが、自然環境にどういう影響を与えるのか…という事が作業を通じて、毎日考えられているということです。
恐らくは、この作業を通じて、もっともっと環境への思いを深くされた児童もいると思います。

世間では、SDGs、SDGs…とのワードが随所で聞かれるようになりましたが、
その言葉の意味を自分たちの生活に置き換えて考えるには時間がかかります。
そして、それは「今何が出来るか」というより「日々何が出来るか」という意識の方が重要であるような気がします。
また、これからの世界を背負うのは子供たちです。
こうした生活の中で養われる意識は結果として自分たちの未来に関わってきます。
この小学校の取り組みが、近隣の小学校にも広がり、本当に全国、世界へと広がってくれれば嬉しいですね。

良い事は大いに真似しましょう。




◎皆様からのコメント(一部抜粋)

その後燃やしてしまうのだから、一歩進めて、
木材を伐採して作るバージンパルプが100%使用されているキッチンペーパーを使わずに、
同じように拭き取れる、再生紙100%のトイレットペーパーを使用してほしかった。


◎3月17日フェイスブック掲載の法人会コラム

昨夜、就寝してウトウトし始めた時、震災の時を思い出されるような気持ちの悪い揺れに目が覚めました。
テレビをつけると、宮城、福島で震度6強の地震…深夜の強烈な揺れに、
東北地方の方々がどれだけ怖い思いをし不安な気持ちで過ごされているかと思うと、本当に言葉になりません。
コロナ禍での戦争、大地震…これでもかこれでもかと、人の心に不安を掻き立てる出来事が容赦なく襲ってきています。

今日は「元気塾」を開催します。
地震があった瞬間、「明日は元気塾なのに…」という思いが過りました。
しかし、朝になって、こんな時だからこそ「元気」の元に皆さんに集まって頂く機会を設ける事を、
逆に前向きに考えるべきではないかと思い直しています。

どんな状況においても、生きている限り、人は前を向いて進んでいかねばなりません。
今日はそんな心境で元気塾に臨みたいと思います。
今朝の伊豆新聞には、下田市でコロナで2回の中止を余儀なくされていた「黒船祭」が規模縮小の上、
開催に向けて話し合われている事が記事になっています。
様々な考え方はあると思いますが、少しづつ日常を取り戻していかねばなりません。

その横には、昨日お伝えした、税に関する絵はがきコンクールで、
熱川小学校の石井杏奈さんが静岡県知事賞を受賞した事が、素晴らしい作品のカラー写真と共にご紹介してもらってます。

伊豆新聞さん、ありがとうございます。




◎3月18日フェイスブック掲載の法人会コラム

昨日は、第19回伊豆下田元気塾を下田市民文化会館大ホールにて開催させて頂きました。
コロナ禍という事もあり、会場皆様との間での質疑応答が叶いませんでしたので、
ご意見をアンケート用紙に書いて頂くよう、ご来場の皆様にお願いしたところ、
本当にたくさんのご意見が寄せられました。
こうしたご意見は、責任をもって各自治体の首長様宛にお届けしたいと思っております。
参加頂いた皆さま、ありがとうございました。

さて、今朝の伊豆新聞に下田港を中心とした市街地一帯の活性化策を検討している下田市みなとまちゾーン活性化協議会で、
「世界屈指の魅力ある海と歴史を感じさせるみなとまち下田」とした将来像に向けた話し合いの様子が記事になっています。
そうした計画の中心になるのは、見出しにもなっている「道の駅」の再整備にあると感じます。
コロナ禍によって交通手段が車中心になった事もあり、年々、道の駅の集客力に注目が集まってきています。
ここにもある、隣接するまどが浜海遊公園、旧市内の環境整備においても、道の駅を基地局とした考え方が重要になってきます。

この記事の最後に「市民への計画周知と意見の吸い上げなどに関する声が上がった」とありますが、
これこそ町の未来に向けた「官民協働」で取り組んでいかねばならない課題です。
市民一丸となって思案し、実現に向けて協働していける方向へと導いて頂きたいです。





◎3月19日フェイスブック掲載の法人会コラム

今朝の伊豆新聞一面に、大変ありがたいことに伊豆下田元気塾の記事を掲載して頂きました。
昨日はアンケートの集計をさせて頂きましたが、ちょうど100名の方にご提出頂き、地域への提言も含め、
1枚の用紙にびっしりと意見を書いて頂いた方が大勢いて、とてもまとめきれませんでした。
主催側としては嬉しい悲鳴てす。
ご意見には、松浦氏、深澤氏のいい意味で公務員らしからぬ姿勢、決意を聞き、
官民協働への可能性を見出された方も多かったようです。

これからは、公務員であっても、地域を思う一人ひとりがプレーヤーとして前に出て、
そこを目指そうという若手公務員がまた新たな風を巻き起こす…というサイクルを生み出す必要があると考えています。

立場は違いますが、私自身、事務局という立場で、ちょっと前に出過ぎじゃない…事務局なんだから黙って言われた事やっとけよ…と、
若い頃よく言われました。今もたまに言われます。

しかし、常にそこで仕事をしている訳ですから、会として何をやっていけばいいのか、
会員企業が地域が求めているものは…という思いは一番ある!と、勝手に思い込んで仕事しています。
仕事とプライベートの堺はあまりなく、こうして休日投稿を続けています。

組織といっても、結局は「人」の集まりです。組織の中の一人ひとりが地域への思いを持ち、
自分に何が出来るだろう…と意識した時、とんでもないエネルギーが生まれると思うのです。

一人の公務員がこうして新聞一面を飾っている事は、本当に素敵な事だと思います。
松浦さんに続け!という空気にも繋がり、次のヒーローが生まれるかもしれません。
もっともっと脚光を浴びてもらいたいです。




◎3月20日フェイスブック掲載の法人会コラム

昨日は、伊東方面まで海岸線を車を走らせました。
三連休の初日という事もあり、多くの車が伊豆に入ってきているようで、道路沿いのホテル駐車場はどこもいっぱいのようでした。

今朝の伊豆新聞一面にあった「綴」という文字が目に入ってきました。
これは、熱川中学校3年生が1万羽の折り鶴を使ったモザイクアート。
コロナ禍で中学校生活の大部分を制限された生徒たちに、苦境を乗り越え挑戦した証しを残そうとする取り組みで、
1年半前に企画以降、生徒たちの他、保護者、教職員も協力し完成させたとのことです。
「綴」の文字は、自分たちが生きた足跡を未来に向かって綴っていくという思いを込めたものだそうです。
同じ漢字でも「絆」などではなく「綴」であるところが、未来に繋げる…という意思を感じ、
思うようにいかない学校生活を送る中、どんな思いで生徒たちが折り鶴を折ったのだろう、
完成したモザイクアートをどんな気持ちで見上げたのだろう…と考えると、とても胸が熱くなりました。

左隣には、高校生が地域貢献を目指す「伊豆半島高校会議所」が地元食材を生かし考案した
調味料「下田ハイスクール金目くんスパイス」の販売を始めた記事。

稲取名物の金目鯛と西伊豆の伝統保存食「潮鰹」の粉末を素材にしたとのこと。
学生時代に何を成したか…という体験は一生の思い出になりますし、
今後の人生においての原動力のひとつになるかもしれません。

未来に向け、充実した人生を綴れるよう祈ります。




◎3月21日フェイスブック掲載の法人会コラム

昨日はとても穏やかな日でした。
近くのペリーロードを歩きましたが、観光客の方がとても多く、柳の緑がとても鮮やかでした。
昨日紹介した高校生が考案した「金目くんスパイス」が売っていたので購入。
何にでも合いますよ…と言われたのでパスタにかけて食べたら、本当に美味しかったです。

昨日は伊豆の各所、人で賑わったようで、今朝の伊豆新聞には、潮の満ち引きで海の道が現れる「トンボロ現象」が見られる
西伊豆町の瀬浜海岸でのトンボロ開きの様子や、松崎町の花畑でリアルかかし47体が設置された記事が掲載されています。

トンボロ現象に関わる伝説はご存知でしょうか?
正に今、放映されている大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の中で、源頼朝が平家討伐に向かうところではありますが、
この海の道の向こうにある三四郎島に、平家から逃れて隠れ住んでいた三四郎という若武者がおり、
この三四郎に思いを寄せる小雪という娘が、出陣の書状を三四郎に届けようとして、
波間にのまれて命を落とした…という悲恋伝説です。(諸説あります)

そんな伝説を思い浮かべながら海の道を渡ると、また違った思いが過るかもしれません。
松崎町のリアルかかしには、花畑を住民で継続してきている町の人々の思いが詰まっていて、
車窓から見ると、本物の人と見間違えてしまうほどリアルです。
花畑の鮮やかさと共に、春を描いた絵画にもなるような素晴らしい風景が楽しめます。

インスタ映えしますよ~本当にお薦めです。
今日は出かけてみようと思います。






◎3月22日フェイスブック掲載の法人会コラム

今日からまん延防止が全面解除となります。
連日、感染者数が報告されていますが、一時ほどの危機感は薄らいでいるような気がします。
また、春日和から一変して、今日は冬のような寒さが戻っています。寒暖差で体調を崩されないよう注意して下さい。

さて、今朝の伊豆一面には、下田市の白浜小学校に放課後児童クラブが開設され、
これで下田市の全6小学校に設置が完了する…と言った記事が掲載されています。
開設時間は月~金曜の授業終了後から午後6時まで。
21日迄の5クラブの登録児童数は124名で、国は全国の自治体に対して23年度までに全小学校区への設置を求めているといいます。

私たちが子供の頃は、児童数も今とは比べ物にならないほど多かったですが、
家には、父母の他に祖父、祖父母などもいて、専業主婦のお母さんも多かったせいか、こうした需要は少なかったような気がします。
逆に、そうした環境がなく、家に帰っても誰もいない子供たちは「かぎっ子」などと呼ばれました。

今は核家族化も進み、共働き世帯が増えた事もあり、今後は、こうした受け入れ先が必要になってきます。
また、下田市においては、今年4月に中学校が統合され、近い将来、小学校の統合も当然視野に入ってきます。
人口は少なくとも東西に広い地域ですので、通学等を考えると、
こうした受け入れ先のあり方も再構築する必要があるかもしれません。





◎3月23日フェイスブック掲載の法人会コラム

昨日は、大変寒い日となり、伊豆各所でも雪が降ったような状況でしたが、
一方で、東北地方での地震による一部の火力発電所の停止や気温低下によって、電力需給逼迫警報が発令されました。
当事務所の女子職員も、寒い時に足元につけている電気ストーブを消して「我慢しなきゃ」と呟いていました。
まだまだ、節電が呼びかけられていますので、気を付けて過ごしたいと思います。
コロナも戦争も電力逼迫も、程度は大きく違いますが、
日頃、当たり前に送っていた「日常」が実は当たり前ではない事に気が付かされます。
様々な事に支えられて、今生きている事を実感し、日常を取り戻すために、
一人一人が、今何が出来るかを考えるべき時ではないでしょうか。

今朝の静岡新聞の一面には、そんな電力逼迫警報が出されたその日、まん延防止等重点措置が全面解除され、
県内飲食店が通常営業を始めたという記事が掲載されています。何とも皮肉なタイミングであったと思います。
飲食店の店主の声に「協力金をもらうことに後ろめたさもあった。正々堂々と営業してお客さんを喜ばせたい」
と意気込んだ…とあります。

コロナ禍になって2年以上が経過し、国策によりコロナ感染拡大の最前線に飲食店が晒される事になりました。
出来る限りの感染防止対策を施しても、相次ぐ緊急事態宣言、まん延防止に翻弄され、
協力金を受ければ受けたで世間から心ない声も…
閉店された飲食店も数多い中、様々な葛藤があったかと思います。
今まで外飲みしていた人たちも家飲みに…それが長引く事で日常に変わってしまったという事もあり、
まん延防止が解除されても、以前のようにお客さんを取り戻すまでには少し時間がかかるかもしれません。

前を向く飲食店の戦いはこれから始まります。




◎3月24日フェイスブック掲載の法人会コラム

昨日は、ウクライナのゼレンスキー大統領のオンライン形式による国会演説がありました。
私もテレビ中継を見ていましたが、ラフなスタイルで戦時中の空気をまとっているゼレンスキー氏の演説に対し、
整ったスーツで聴講する国会議員の姿が対照的で、
先日、アメリカの議員がTシャツで演説する姿のゼレンスキー氏に対し
「ウクライナの大統領はスーツを持ってないのか?議会やアメリカに対する無礼な態度は許さない」と発信し、
世界中から批判を集めましたが、私も、昨日の立派な姿の国会議員皆様を見ながら、
他国から侵攻されるような非常時には、スーツを脱ぎ捨てて政治の前線に立ってくれるのだろうか…などと考えてしまいました。
今は一日も早い平和を祈るばかりです。

今朝の伊豆新聞一面には、下田市の新中学校が4月から開校される事を受け、
閉校となる、稲生沢中学校、稲梓中学校、下田中学校、下田東中学校の4校の閉校式が一斉に行われた事が記事になっています。
稲生沢中学校、稲梓中学校、下田中学校共に75年の歴史があり、下田東中学校は56年…それぞれの歴史に幕を下ろした事になります。
昨日は、各学校が開放され、多くの卒業生なども別れを惜しんだようです。

私自身、高校卒業まで地元で過ごしましたが、移転した事も含めると、当時の学び舎はどこにも残っていません。
寂しさはありますが、これも時代の流れかな…と思っています。
今後、こうした流れは近隣地域でも加速していきます。
気になるのは、こうした学校跡地が今後どうなっていくのか?
下田市では稲生沢中学校の一部が新市庁舎に活用される事が決まっていますが、
他の中学校跡地の活用については詳しい話は入ってきていません。
学校跡地が荒れた地にならないよう、住民も含めて活用を検討してもらいたいと思います。





◎3月25日フェイスブック掲載の法人会コラム

今朝の静岡新聞に下田高校の理数科生徒が、少子化で同校の志望者が減少していることを踏まえ、
通学の利便性向上のため、地域交通に旅館・ホテルの送迎バスを活用することを、
下田市職員、市議らに提案している様子が掲載されています。
この提案は、中学生らにアンケートを実施、バスの本数が少ないと感じる人のうち、
改善されれば同校に通学したいと考える人が多いとの事を受け、過疎化で既存の路線バスを増便するのが難しいため、
観光地の宿泊施設の送迎バスに着目したといいます。
近年の法改正で規制が緩和されている点、宿泊施設側に減税などのメリットを与える…など、
その裏側にある法律解釈やサービスの提供側のメリットにまで言及している事には感心します。

物事はそう簡単ではない事は百も承知ですが、ここでの意見を「ふ~ん」で終わらせる事なく、
大人が真剣に実現に向けて動き、実現する事が出来れば、これこそ「官民協働」ではないかと思いますし、
地元高校生の誇りにも繋がるのではないでしょうか。





◎3月26日フェイスブック掲載の法人会コラム

今朝は曇り空…西から天気が崩れそうです。大雨にも警戒との事ですので、気象状況に気を配りたいと思います。
今朝の静岡新聞には、御殿場市がふるさと納税の自動販売機をアウトレットに設置した記事が掲載されています。
返礼品は施設内で利用できる食事券とのこと。御殿場市では、昨年12月、市内のゴルフ場3ヶ所にこの自動販売機を設置。
その場で使えるプレー券などが返礼品で2月までに1.200万円を超える利用があった事から、
今後も他の大型観光施設や宿泊施設にも導入する考えであるといいます。
もちろん、後日、証明書が送られ、確定申告等での手続きが必要ですが、その場で使いたい事に手軽に…
という事がやはり利用者にとってはいいのかな…と思います。

全国でも、複数でこのふるさと納税の自動販売機を設置しているようですが、全体的な利用実績を知りたいところです。
伊豆半島のような観光地では、外から来るお客さん、帰省される方々も多いので、
伊豆を楽しんで頂いている中、目の前にこの自動販売機があったら、
この場で返礼品を使えるし、よしよし、伊豆を応援してやろう!という気持ちで
自販機からふるさと納税をして頂けるのではないか…と思いました。

ゴルフ場での利用があるのは、一定の収入、住民税を納めている方々である…という事もあると思うので、
例えば、高級旅館に宿泊される富裕層の方々などを意識した場所にこの自販機を置いたら…などと想像してみました。

検討の余地はあるのではないでしょうか。
御殿場市はふるさと納税の寄付額を10億円見込んでいるといいます。
先日、元気塾で西伊豆町のふるさと納税の立役者、松浦城太郎氏の話を聞きましたが、
西伊豆町は人口で比較すると、御殿場市の10分の1以下、その西伊豆町が10億円をゆうに超える額を叩き出しているのですから、
改めて西伊豆町の凄さを感じました。官民協働で取り組むべきと思います。





◎3月27日フェイスブック掲載の法人会コラム

昨夜降っていた雨も止み、気持ちの良い朝です。下田市では、「唐人お吉」の物語の主人公、斉藤きちさんの命日で、
菩提寺の宝福寺において「お吉祭り」が開催されます。
昨夜、前夜イベントの語りの会が開かれ、歴史の話をさせて頂きました。
その供養の機会に花を添える気持ちで、ここでも以前に紹介させてもらいました伊豆高原の「キャンドル体験工房カフェ庭」のオーナー、
久保潤ニさんがキャンドル100個や能面を持ち込んで演出してくれました。
お寺の本堂がとても素敵な空間になりました。今日はその写真も添えさせて頂きます。

今朝の伊豆新聞一面には、いずれも下田の記事が並んでいます。4月から開校の下田中学校の整備が完了したようです。
中でも、増築された情報通信技術を活用した教育に対応する図書室と視聴覚室からなるメディア棟の内容はどんなものなのか、
また、全国で2例目となるサーフィン部もこの学校の特徴になってきますので、生徒たちの反応も気になるところです。

左側には、下田市の有志でつくる「高校魅力化推進会議」が、
41日から30日までウクライナ支援の「チャリティショップ下田」を二丁目で開設する記事が掲載されています。
運営には高校生、市内在住の外国人がボランティアとして協力。収益はユニセフに寄付されるようです。
店舗では25日まで品物の寄付も受け付けているようですので、協力できればと思ってます。

営業時間は午前10時〜午後3時。下田の方はわかるかと思いますが、商店街の旧櫛田レコードがあった空き店舗です。
真ん中には、全国から200人が集まって、市内のジオサイト、名所、史跡を巡るゲームを楽しむ
「伊豆半島ジオパークロゲイニング大会」が開かれた記事。
昨日は、地図を片手にリュックを背負った人々が小走りする姿を多く見かけました。
何でもスマホで片付けるこの時代、地図とコンパスで相談しながらめぐる…というイベントも逆に味があっていいな〜と思いました。

今日は気持ちのよい休日になりそうです。






◎3月28日フェイスブック掲載の法人会コラム

記事にもありますように、昨日は、下田の宝福寺にて幕末の悲劇のヒロインとして小説や演劇の主人公に描かれている、
斎藤きちさんを偲ぶ「お吉まつり」が開かれました。
私も墓前に花を供え、お参りしてきました。お吉桜が散り舞う中、お寺の本堂で芸妓さんが踊る姿がとても印象的でした。
今日が一面も白黒写真でしたが、レインボーランタンの記事もあったので、カラー写真だったらな~と思いました。

前夜祭でも話をさせて頂きましたが、今、ロシアのウクライナ侵攻という戦争の脅威が世界を揺るがす中、
お吉さんとの関わりの中で最初に頭に浮かんだのが、「武士道」で有名な新渡戸稲造博士です。
新渡戸氏は敬虔なクリスチャンで当時としては本当に珍しいアメリカ人のメアリーと国際結婚をされます。
メアリーを通じて人種差別なども実感した新渡戸氏は、東洋と西洋の架け橋になりたい…と終生、その姿勢を崩す事はありませんでした。
晩年に差し掛かる頃の日本は、軍事国家として戦争に突入する空気に包まれ、
その中で、日本と海外を行き来して、戦争回避のために奔走しました。
国内からは裏切り者とされ、海外からは日本のスパイではないか…との疑いもかけられ、数々の友人も新渡戸氏のもとを離れました。
正に孤独の淵にいました。そんな中、「唐人お吉」の大ブームが巻き起こります。
アメリカ人のタウンゼント・ハリスのもとに人身御供のように日本人の女性が差し出され、不遇の生涯を終えた…
当時の日本の気運を考えれば、お吉さんかわいそう、アメリカ憎し…の象徴のようにとらえられたと思います。
そんな物語を、新渡戸稲造氏は否定します。タウンゼント・ハリスが敬虔なクリスチャンであった事もあった事でしょう。
日本とアメリカの友好関係に悪影響を与えると言う事もあって、黙認できなかったのでしょう。

しかし、新渡戸稲造氏が本当に偉い人だな…と思うのは、その最晩年、下田を訪れ、古老の方々に話を聞くなどし、
本当のお吉さんの姿を探し求めたところにあります。

新渡戸稲造氏は、お吉さんの真の姿を聞くと、否定論者から一変し大ファンになります。
そして、「から草の 浮き名の下に枯れはてし 君がこころは大和撫子」と、
あなたこそ「やまとなでしこ」であるという最大の賛辞を送り、
この写真にあるお吉が淵の近くに「お吉地蔵」の建立を依頼し、その裏側に母の命日を彫らせたのです。

新渡戸氏にとって母は特別な存在でした。
盛岡藩の武士の3男として生まれた新渡戸氏は、5歳の時に父親を亡くし、
母の考え方のもと、9歳の時には、叔父のいる東京へと勉学の道に進むために上京、
18歳の時に9年ぶりに帰郷するとき、「ハハキトク」の電報と入れ違いになり、帰った時には母は亡くなっていました。
新渡戸氏は、「父や祖父のように偉い人になるまで帰ってはなりません」という言葉と母からの手紙が勉学の励みとなっていて、
新渡戸氏は母からの手紙を一連の巻物にし、命日には、一日部屋に閉じこもって、
その母からの手紙を読むことを終生続けていたといいます。

今となっては、お吉さんの真実の姿も想像するしかありませんが、その母の命日を彫らせたのですから、
母の姿とお吉さんの姿に重なるものを感じたのかも知れません。

お吉地蔵の建立を依頼して2ヶ月後、新渡戸稲造氏はカナダで亡くなり、残念なことに、お吉地蔵を目にする事は出来ませんでした。
この時、新渡戸稲造氏は72歳、今ほど交通事情も整っていない中、
自らの事より世界の平和のために日本と海外を奔走した彼の姿は、現代の政治家にも見習って頂きたいです。

そんな平和への祈りも込めて、昨日はお墓に手を合わせてきました。




◎3月29日フェイスブック掲載の法人会コラム

今朝の伊豆新聞一面に、夏季の白浜海水浴場における違法営業対策として、
屈強なプロ集団として、神奈川県鎌倉市の由比ガ浜海水浴場などで実績のある「BONDS(ボンズ)」(東京)と、
現在、業務委託契約の準備を進めているとした記事が掲載されています。
計画では、海水浴場開設期間に合わせ、ボンズの警備員35人を配置。
違法営業の監視、入れ墨露出の注意、その他マナー違反の監視、条例順守の広報を行う…とあり、事業費は約700万円。

白浜海水浴場の違法営業、風紀の乱れについては、白浜海水浴場にとっては長年の懸案事項。
松木市長も選挙時に公約として掲げ、自らもパトロールに乗り出しますが、
その成果については地元にも不満が残り、市の本気度について突き詰める場面も何度となくありました。

地元民にしても、公務員の立場で駆り出される人たちにしても、
身の危険を感じる現場で本気度を示せ…と言われても、それは無理な話。
違法業者との話し合いもされましたが、相手側はこうした事については百戦錬磨、
表向きは合意しても網の目をかいくぐった形で参入してくる事も予想されます。
であれば、現場対応が鍵となってきます。

事業費も計上されますので、この件については賛否もあるかとは思いますが、
夏の白浜海岸は、いわば「伊豆の顔」でもありますし、長年に亘って、この問題が解決されずにいた事も事実。
安心してご家族連れで訪れて頂けるよう、健全化に向けて本気度を示す事は必要であると個人的には思います。

今年の白浜海岸の状況を注意深く見守りたいと思います。




◎3月30日フェイスブック掲載の法人会コラム

今日は静岡出張で車で出かけます。
今朝の伊豆新聞には、南伊豆町のゆかりの女流詩人、石垣りんさんの生誕100年を記念して制作していた
「未刊詩集」が完成した記事が掲載されています。

個人的な事で恐縮ですが、りんさんとは親戚になります。
南伊豆出身でしたが、戦前は東京赤坂に屋敷を構え、
りんさんと父親の家は隣同士で「あきちゃん、あきちゃん」と可愛がってもらったようです。
羽振りがよかった石垣家も、祖父は戦死、屋敷があったところも焼け野原となり、紆余曲折を経て父はこちらに帰ってきました。
りんさんは幼い頃に生母と死別、その後何人もの義母を迎えるという、とても複雑な家庭環境にあり、
結婚もせず、銀行に勤めながら、障害をもった弟、父母の生活の面倒を見たようです。

今はりんさんのお墓がある南伊豆に帰ってくる時、障害のある弟さんさんを伴って、私の家に立ち寄ってくれていました。
昨年亡くなった母は「あなたは洗いたての絹のような人ですね」とりんさんにかけてもらった言葉を宝物のように語っていました。

りんさんが有名な詩人である事は大分後に知りました。
本当に穏やかな笑顔が印象的な方なので、きっと温かい詩を書かれるのだろう…と詩集を読んだのですが、
人生や生活の中にある矛盾、怒りのようなものがぶつけられた言葉の数々に驚き、りんさんの人生に思いを寄せるようになりました。

今、異国では現実に戦争が行われていますが、戦争は多くの人生を一瞬のうちに変えてしまいます。
終戦から20年経った終戦の日、りんさんが戦没者に向けて詠んだ詩をここに載せます。

平和を祈ります。

「弔詩」(職場新聞に掲載された105名の戦没者名簿に寄せて)

ここに書かれたひとつの名前から、ひとりの人が立ちあがる。
ああ あなたでしたね。
あなたも死んだのでしたね。
活字にすれば四つか五つ。その向こうにあるひとつのいのち。
悲惨にとぢられたひとりの人生。

たとえば海老原寿美子さん。長身で陽気な若い女性。
1945310日の大空襲に、母親と抱き合って、ドブの中で死んでいた、私の仲間。
あなたはいま、どのような眠りを、眠っているのだろうか。
そして私はどのように、さめているというのか?

死者の記憶が遠ざかるとき、同じ速度で、死は私たちに近づく。
戦争が終わって二十年。もうここに並んだ死者たちのことを、覚えている人も職場に少ない。
死者は静かに立ちあがる。
さみしい笑顔で、この紙面から立ち去ろうとしている。
忘却の方へ発とうとしている。

私は呼びかける。
西脇さん、
水町さん、
みんな、ここへ戻って下さい。
どのようにして戦争にまきこまれ、どのようにして死なねばならなかったか。
語って下さい。

戦争の記憶が遠ざかるとき、
戦争がまた私たちに近づく。
そうでなければ良い。
八月十五日。

眠っているのは私たち。
苦しみにさめているのはあなたたち。
行かないで下さい。
皆さん、どうかここに居て下さい。





◎3月31日フェイスブック掲載の法人会コラム

3月も今日で最終日。年度末の作業に追われているところも多いと思います。
今朝の伊豆新聞には、松崎町で懸案となっていた岩科診療所の開設が白紙になった記事が掲載されています。
この案件は、長嶋前松崎町長が開設を目指していたもので、赤字経営が見込まれるとのことで難航していたもの。
住民の圧倒的支持を得て就任して3ヶ月の深澤町長は、この計画は白紙に戻し、
住民の理解を求めながら医療体制の整備を…と述べられています。
議員の声に「岩科地区の住民が怒るのは無理もない。ぬか喜びさせた行政と議会に責任がある」とありますが、
それは本当にその通りだと思います。

今月17日開催された元気塾の中でも、深澤町長は「対話」を訴えていました。
それは、「官民協働」を果たすためには、住民からの要望ももちろんですが、
行政の実情を住民にも知って頂く事が必要であると感じているからではないかと思いました。
松崎町は県内で一番小さな町です。松崎町が松崎町として生き延びるためには、徹底的な行財政改革も必要になってきます。
民が出来ない事だから官がやる…として、継続を視野に入れず、どんどんと箱物を作り続けた時代はもう終わりなのかもしれません。
現実に、そうした箱物の運営が、負の遺産として地方行政にのしかかってきています。

これから地方行政の首長として立候補する方々は、住民に耳障りのいいだけの公約を掲げ、
結果、実現出来なかった、町のお荷物になってしまった…ではもう済まされません。
それだけの余裕ももうありません。
財政の現実を将来に向けて試算し、優先順位を付けた上で取捨選択し、
民間と共に町を運営する覚悟を持った公約を掲げる必要があると思います。

住民側も、自分にとって、自分の住む地域にとってだけ都合の良い公約に耳を傾けるのではなく、
町の未来を見据えた中で、自らも町運営に参画する覚悟を持つ必要があるような気がします。





◎4月1日フェイスブック掲載の法人会コラム

今朝は雨が降っていますが、今日から新年度です。
新たな気持ちで挑まれる新入生、新社会人の方も多いかと思います。
また、成人年齢を20歳から18歳に引き下げる改正民法も今日から施行されます。
何とこの改正は明治施行以来、146年ぶりとの事ですが、個人的には、18歳を成人としながら、
様々な部分で20歳とは取り扱いの相違がある事には違和感を覚えます。
成人として許される権利の裏側には、必ず成人としての責任が問われます。
権利と責任の両面を大人として享受する事が「成人」であると思いますが、
取り扱いに相違があるという事は、まだまだ未熟である…と言っているようなものではないでしょうか。
今日からあなた方は成人なのですから、大人として自らの行動は自らが律して下さい…と言える事が必要な気がしてなりません。

さて、昨日、松崎町の岩科診療所開設が白紙になった事を取り上げましたが、
今朝の伊豆新聞一面には、同じ松崎町の関連記事で、松崎町石部の棚田が
「つなぐ棚田遺産~ふるさとの誇りを未来へ~」(ポスト棚田百選)の認定を受けたという記事が掲載されています。

近年、担い手不足や高齢化で保全活動が難しくなっている棚田について、
この石部の棚田も同様に荒廃が進み、一時は耕作放棄地率が90%以上にまで達したといいます。
そんな状況に住民らが立ち上がり再生、棚田オーナー制度を導入、企業・大学などとも連携し、
今では県内外から多くの人が米作り体験に訪れているといいます。

松崎町では、今が見頃となっている休耕田を利用した花畑についても、数年前に町からの補助金が無くなった後、
住民有志が立ち上がり継続されておられます。岩科診療所の開設が白紙になった事にも象徴されるように、
県下で一番小さな町である松崎町は、今後も行政に頼れることは限られてきます。
「官民協働」をテーマとした元気塾で深澤町長は「主役は人、人が高め合う仕組み作りが地域の底力を発揮する町を創っていきます。
誰かがやるのではなく、誰もがやる!そんな夢と希望を共創する町を…」と述べ、
アンケートには「誰かがやるのではなく、誰もがやる」の言葉が一番印象に残ったと多くの方が回答されていました。
素晴らしい地域遺産を後世に残せるかは、やはり「官民協働」にかかっています。





◎4月2日フェイスブック掲載の法人会コラム

4月に入って初めての週末。伊豆各所では桜が色づいています。
今朝は伊豆新聞一面のカラー写真に目が留まりました。
3
日連続で松崎町を取り上げる形となりましたが、松崎町の那賀川沿いのソメイヨシノの桜並木を、颯爽と走る人力車です。
この桜並木は、6キロにわたり1,200本もの桜が植えられているので、車で走っても見事な桜トンネルを味合う事が出来ます。
また、桜並木の向かい側に、以前にも紹介した、リアル案山子などが設置される休耕田を利用した花畑を見ることができますので、
今が最高の見頃です。

人力車を引いているのは、横浜市から移住されている古田健人さん、
先月、松崎町の蔵らにおじゃました折、代表の青森さんが、「外から来て人力車を引いてるんだけど、
コロナでお客さんも減って大変なのよ。でも、本当にいい人だし頑張ってるから応援したいんだよね」と言われたので、
桜の見事さより、人力車を引く古田さんの笑顔が真っ先に目に入りました。

松崎町は自然はもとより、なまこ壁通りなど、昔の風情を各所に残していて、
どこか懐かしい思いにとらわれ、何度散策しても飽きることはありません。

人力車でめぐるには、とてもいい町ですよ。




◎皆様からのコメント(一部抜粋)

人力車に乗車すると目線の高さはジャイアント馬場やバスケの八村塁選手と同じだそうです。
人力車に乗車するまでは気恥ずかしさがありますが、一度乗車するとその爽快感に虜になります。


◎4月3日フェイスブック掲載の法人会コラム

昨日は、松崎、西伊豆、土肥、戸田と伊豆西海岸を車で走りました。
山々、道々に桜が開花していて、花びらの舞う中、富士山が見える海岸線を走るのは何とも風情がありました。

今朝の伊豆新聞には、下田市蓮台寺の天神神社参道に、
日本一となる118段のひな飾り(404体のひな人形とお道具)の様子が掲載されています。
このひな飾りの成り行きについては、以前の投稿でも紹介させて頂きました。
話し合いの末、東伊豆町の素盞嗚(すさのお)神社の雛段飾り(220日〜310日)と同じ段数で日本一タイとのこと。
地元高校生が協力している点もとても良い事だと思います。

この雛飾りは、先週の予定が雨予報で繰り延べとなって実現しましたが、今日は雨予報でもありますので、
展示は難しいところかと思います。
野外イベントは、どうしても天気との戦いになります。

その下の方には、9月開催予定の野外イベント、ビッグシャワーがコロナの関係で中止になった…との記事がありました。
これで中止は3年連続…コロナで多くのイベントが中止となり、主催者側のモチベーションの低下が気になるところです。

夏といえば、お祭り初め様々なイベントが予定されていますが、夏明けのイベント中止が影響する部分もあるやもしれません。
コロナよ!早く立ち去れ!と言いたい朝です。




◎4月4日フェイスブック掲載の法人会コラム

今日は雨模様です。
今朝の伊豆新聞に、南伊豆町の「みなみの桜と菜の花まつり」の来場者数が、前年比460%増の235千人で、
コロナ前である2014年以降、最多の来場者数になった…との記事が出ていました。
先日の報道で、本家である河津桜まつりが約30万人、コロナ前の約3分の1…とありましたので、
みなみの桜イベントが今年に限ってはその勢いに迫る数字になり、コロナ前より増えている事を考えると、
近隣地での河津桜を中心としたイベントとして、やはり、その要因について分析する必要があるかと感じました。

さて、今日は、昨日の静岡新聞の記事を取り上げさせて頂きます。
沼津市戸田の道の駅「くるら戸田」がリニューアルオープンする記事に関連したものです。
この4月から、下田市のクックランドさんが管理運営を行い、沼津市に会社はありますが、
下田市に本社登記をしているブルーコーナーの社長、石垣幸二氏が名誉駅長として、その人脈で「深海の匠」たちを取り上げ、
食の部分では、キンメダイ、タカアシガニ、トロボッチを具材にしたおにぎりや深海ザメのハンバーガー、
売店でも深海生物をモチーフとしたグッズ約200種類を用意、正に「深海尽くし」を演出し、深海魚の聖地とする取り組みです。

クックランド社長の遠藤一郎氏は当法人会の会長で同級生、ブルーコーナー社長の石垣幸二氏は弟でもありますので、
身内の宣伝を…とお思いの方もいらっしゃるかもしれませんが、注目したいのは、下田の2社が戸田でコラボし、
新たな経営の道に乗り出しているところにあります。
2
社とも、この道の駅関連事業とは別に、コロナ禍での国の事業再構築補助金の認定を受けています。
そういった企業は下田ではこの2社ではないかと思います。

双方から日々話を聞く機会はありますが、両社ともに、今後、新たな事業展開を考えているようです。
クックランドの主事業である食品関係も、ブルーコーナーの主な納入先である水族館などもコロナの影響は大きく受けています。
しかし、雇用を抱える経営者には、そこで立ち止まるのか、進むのかの経営判断が突き付けられます。

前に進む…この2社の未来にエールを送りたいと思います。




◎4月5日フェイスブック掲載の法人会コラム

今朝の伊豆新聞には、見開きで「松崎の山中に掘割地形」の見出しで特集記事が掲載されています。
先日も紹介した「棚田」へ水を引くために造られた水路が深く削り取られ、険しい掘割地形になっている場所が見つかり、
ジオパーク関係者の注目を集めていて、「ミニグランドキャニオン」のようだと、
農業遺産として活用できないかと方策を探っているとのこと。
私も、峡谷の間を歩く人々の写真を見た時、昔テレビで見た「川口浩探検隊」を思い出してしまいました。
山中に水路を掘った時期は江戸時代ごろと推測されるといい、
そんな昔の時代に、この山中に手掘りの水路を整備した事(約1km)にも驚かされます。
松崎町では古道を生かしたエコツーリズムの目玉にと考えているようです。

昨年開催した元気塾は「伊豆の海と山の値打ち」というテーマで開催し、同じ松崎町で炭焼きの人々が使った古道を再生し、
マウンテンバイクツアーを確立した松本潤一郎氏をお招きしました。
彼は「伊豆は海だけではない、山の観光を負けないぐらい確立したい」と述べていた事がとても印象的でした。
山は海と違って、その山中に至っては、普段目に触れる事が余りありません。

ただ、数年前にも世界遺産の韮山反射炉のレンガが河津町の山中で焼かれていた事から取材に伺った事がありますが、
そこには、レンガを焼く窯だけでなく、人々の暮らしの痕跡もあり、
驚くと同時に、案内してくれた90歳に近い語り部の方の話を聞きながら、
この存在がいつまで伝えられるのだろう…という気持ちも同時に沸き上がってきました。

また、道路整備や太陽光発電によって切り崩される山を見るたびに、
そこには歴史を語るような史跡はなかったのか…とふと頭を過る事もありました。

こうした注目すべき史跡がエコツーリズムなどに活用され、人々が訪れるようになれば、
結果として、町の歴史遺産が本当の財産として後世に残されることになります。

改めて、山の値打ちを問う時かもしれません。




◎皆様からのコメント(一部抜粋)

あらら、古道探索をなされている鈴木秀伸さん(下田在住)も直後に、単独で発見されているようです。

https://m.facebook.com/story.php?story_fbid=2469339309874303&id=100003947744582&m_entstream_
source=timeline&ref=m_notif&notif_t=feedback_reaction_generic


鈴木さんの、その他の古道探索報告はこちらから。

【下田街道】
https://kodou.lolipop.jp/


◎4月6日フェイスブック掲載の法人会コラム

今朝の伊豆新聞の記事の「宿泊客に仕事できる場所」の見出しに目が留まりました。
この取り組みは熱海市の古屋旅館さん、こちらの掲示板でも、老舗旅館の新しい試みの数々をご紹介させて頂いた旅館さんです。
内田社長さんは「家族やグループで泊まりに来ても、少し仕事をしたい多忙なビジネスマンがいる。
以前から旅館ロビーでカタカタと指を動かしている人を見ていた」とし、
離れ棟の食事処を改装し、広いロビーと会議室、防音個室を設け、
重要な商談にも使えるようインターネットに有線接続できるといいます。
このロビーは、「セカンド・ロビー書ヲ読ム旅人」との名称で、
熱海関連の書籍やベストセラー本を並べられていますので、仕事の合間の一息にもなりそうです。

従来、観光地の旅館やホテルのイメージと言えば、「非日常」の演出を競うようなものでした。
都会の喧騒を離れ、ここに滞在している間は仕事の事も忘れて…などという事は、もしかしたら、昔の事なのかもしれません。
これだけ情報化が発達すると、どこにいても連絡は入りますし、
テレワークに象徴されるように、職種によってはどこにいても仕事が出来る時代になりました。

例えば、親の仕事が忙しく、なかなか家族旅行も行けない…といったご家族があったとしたら、
時間のやり繰りをしての家族旅行で、部屋で仕事をしても家族も興ざめ…
ロビーで肩身の狭い思いをしながらパソコンと向き合っても、なかなか仕事がはかどらない…
そんな時、この旅館のように、防音個室もあるような離れの場所があれば、
家族が観光、お風呂などを満喫する間に仕事を片付け、ゆったりとした気持ちで、家族と共に食事やお風呂を楽しむ事もできます。

これも時代のニーズなんでしょうね。




◎皆様からのコメント(一部抜粋)

先日当館でも、ご家族でご宿泊のお客様から、
1人だけ朝食の時間にウェブ会議があるので、朝食時間をずらして欲しい」と要望があり、
お客様自身は宿泊されている客室でウェブ会議しようとしていたようですが、
ワーケーション用のお部屋をご案内したら、とても喜んで下さいました。

当館は、PCに向かってお仕事をされる方のワーケーションの他に、
オンラインレッスンの開催・受講ができるスタジオも併設しているので、
全国の各種インストラクターの方にも旅行を楽しんでもらえたらと思っています。


(花と貸切温泉の宿ビーチサイド100 様より)

すごくすごく大切な事ですよね。
そして、場以上に大切なのは、そこで旅人と地元の人や事をつなげる人の存在。
場ができて人が育てばまちとの関係が生まれ育っていくんです。
下田もそこを目指しています!

内田元観光協会会長のJr,は、常に観光産業全体にアンテナを張っていて、
色々なアイディアや取組をしていて常々流石だなぁと思います。

内田宗一郎氏に、同じく熱海の市来広一郎氏、そして下田の橋村和徳氏の 3人がコラボしたらどんな物が出来るか?


◎4月7日フェイスブック掲載の法人会コラム

今朝、テレビをつけると、
愛知県が県独自に「新型コロナワクチン副反応等見舞金」を支給する制度を全国初で設置したとのニュースが目に入ってきました。
接種後に体調不良に悩む人たちのインタビューもあり、「国の制度に申請すること自体がすごくハードルが高い」
「これをきっかけに全国に広がってほしい」との声が紹介されていました。

そして、その後、政府がコロナワクチンを原則3回接種した人を対象に、
イベントの入場料を割り引く「イベントワクワク割」のニュースが…若いコメンテーターが
「同世代の周りの人でワクチンの話をしている人はいませんよ、名前がダサいです」と痛烈な言葉で答えていました。
そもそもワクチン接種自体、本人の同意書を必要とし、100%安全という事は言い切れません。
感染予防ではなく重症化予防なのであれば、自己責任の範疇です。
今回の制度は、若者のワクチン接種を加速させたい政府の意向が透けて見えますが、
「ワクワク割」などという軽いネーミングで推奨していいものでしょうか?
若い人にとっては2割引(上限2,000円)という金額もバカになりません。
コンサートに行く理由でワクチン接種を行い、万が一にも体調不良、後遺症を引き起こす形になった場合、
政府はその責任をとれるのでしょうか?
ワクチン接種そのものについて問うつもりはありません。ただ、こうした勧め方については首を傾げたくなります。

今朝の伊豆新聞には、東伊豆の配管設備会社「イナセツ」が、業界の担い手不足などを踏まえ、独自の奨学金制度を創設。
6月から奨学生を募集する…といった記事が掲載されています。
対象は、来春、県立工科短期大学校・建設設備科に入学し、卒業後は同社で3年就労することを条件だといいます。

イナセツの渡辺社長さんには、法人会でも長年役員としてご貢献頂いており、ちょうど昨日の会議でもご一緒させて頂いたので、
朝刊の写真を見て「おっ!」と思いました。

高校卒業後に地元を離れる若者が多い中、若い世代の人手不足の問題は深刻です。
以前に建築関係の社長さんから話を聞いた際も、業界を支えている職人さんは高齢に差し掛かる方がほとんどで、
このままでは仕事があっても受注が出来なくなる…という話を伺った事があります。

一方で先日、高校の先生が事務所を訪れ、事業所訪問、職業体験をする機会を、法人会さんを通じてお願いしたい…
との申し出がありました。
こちらからも生徒さん側からの希望職種等の希望を聞いて欲しい…とお願いしたばかりです。
その中で、事業所と生徒さんとの間に信頼関係が結ばれ、双方が希望するのであれば、そのまま就職に…という事が理想だそうです。
会としても、今後、地元の若者と地元企業との橋渡しを積極的に努めたいと考えています。

今朝のニュースと新聞から、政府も、「ワクワク割」のような軽いのりの制度を設ける前に、
若者の未来にとって本当に必要な制度作りを考えて頂きたい…と思う朝でした。





◎4月8日フェイスブック掲載の法人会コラム

(お知らせ)

2年前の今日、初めての緊急事態宣言が出されました。
予定していた会合等が全て中止となった事で団体活動の見通しが立たなくなり、会員や世間との繋がりを…という思いから、
「コロナに負けるな!掲示板」を開設…コロナにおける西伊豆町の素早い対応に関する記事を掲載させて頂いたところ、
10万人を超える閲覧があり、コロナに休みはない…との思いから毎日更新を掲げて更新して参りました。
(身内に不幸があった折、3日ほど休ませて頂きましたが…)
緊急事態宣言解除後は「コロナに負けない掲示板」に、その後はアフターコロナのその日まで…として
「ウィズ・コロナ掲示板」に名称を変えて継続して参りました。

ここのところ、コロナウイルスの感染者数は高止まりしている状況ですが、
重傷者数や病床使用率などを見ると、コロナウイルスとの向かい合い方も、新たな段階に入っているような気がします。
そこで、この2年を区切りとし、「ウィズ・コロナ掲示板」の看板を下ろさせて頂く事にしました。
皆さんの中で「ウィズ・コロナ」という言葉も、既に生活の中で自然に意識されている事ですし、
どことなく、この看板自体が重いのではないかと思うようになりました。

今、諸物価も高騰し、社会保険料初め諸税の値上がりも予想される中、感染症対策に気を配りながらも、
今後は経済を動かす方向へと考えを至らせ、伊豆においては観光地として誘客にも力を入れねばなりません。

そこで、本日より、「伊豆だより掲示板」に看板を替えさせて頂く事と致しました。
また、以前より、法人会の看板で個人の考えを述べさせて頂いている事に対してのご意見もありましたので、
「~法人会事務局長のひとりごと~」と添えさせて頂きました。

今後は、毎日更新という形ではありませんが、少し肩の力を抜いて、伊豆の情報を中心に発信させて頂くつもりでおります。
今後もお付き合い頂ければ嬉しいです。




※4月8日をもちまして、ホームページ上での公開は止めさせて頂きます。
 こちらをご覧頂いていた皆様には、ご閲覧頂き、誠にありがとうございました。
 「伊豆だより掲示板」はフェイスブックのみの発信となりますので、ご了承願います。